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お盆は土日でも高速料金が安くならない。ETC休日割引の落とし穴

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お盆は土日でも高速料金が安くならない。ETC休日割引の落とし穴
お盆は土日でも高速料金が安くならない。ETC休日割引の落とし穴

夏休みの帰省や旅行で、高速道路を使う機会が増える季節です。「土日に走ればETCの休日割引で安くなる」と思っていませんか。実はお盆や3連休は割引の適用除外で、深夜割引にも見直しの動きがあります。知らずに走ると、あてにしていた割引が丸ごと外れることも。ETC割引がどう決まるのか、仕組みとお得な使い方を整理します。

ETC割引は日付・時間帯・区間・車種で決まる

ETC割引は、利用日、料金所の通過時刻、走行区間、車種、事前登録の有無などをもとに自動判定されます。条件は割引制度ごとに異なるため、「土日に走った」「深夜に高速道路上にいた」だけでは対象にならない場合があります。

高速道路のETC割引は、走るたびに申請するものではなく、料金所を通過した時刻と区間で自動的に判定されます。入口料金所をETC無線通信で通過することが前提で、料金所やアンテナが記録した利用日時・区間をもとに、制度ごとの条件に従って判定されます。

料金所のない出入口では、フリーフローアンテナと呼ばれるETC無線通信専用のアンテナが車載器と通信し、利用した出入口と区間を記録します。ここで通信できないと割引の判定もできないため、入口から出口までETCカードを車載器に挿したまま走行することが大切です。

主な割引は「休日割引」「深夜割引」「平日朝夕割引」の3つで、このうち事前登録が必要なのは平日朝夕割引だけです。順にどう決まるかを見ていきます。

休日割引は土日祝30%、ただしお盆や3連休は適用除外

休日割引は、土日祝に地方部の高速道路を走ると通行料金が30%割引になる制度です。対象はNEXCO東日本・中日本・西日本の地方部の高速道路、宮城県道路公社の仙台松島道路、本州四国連絡高速道路の本四道路です。NEXCO3社では東京・大阪近郊の区間などが対象外です。対象車種は普通車・軽自動車等(二輪車)に限られ、中型車・大型車・特大車には適用されません。

日付をまたぐ利用にも適用され、金曜に高速道路へ入って土曜に降りた場合や、日曜に入って月曜に出た場合も割引されます。都市部と地方部を続けて走った場合は、地方部の区間だけが割引の対象になります。

注意したいのが、交通混雑期の適用除外です。GW・お盆・年末年始に加えてシルバーウイークと3連休も対象外で、3連休は2025年度から除外に加わりました。2026年度の適用日は2026年3月にNEXCO3社・本州四国連絡高速道路株式会社・宮城県道路公社の5者連名でカレンダーとして発表されており、帰省ラッシュと重なるお盆時期は割引が効きません。休日割引をあてにして夏の帰省予算を組む前に、適用日カレンダーの確認が欠かせません。

深夜割引は今も毎日0時から4時、時間帯拡大は開始日未定

深夜割引は、毎日午前0時から午前4時の間に高速道路を利用すると、通行料金が30%割引になる制度です。原則として全車種が対象で、NEXCO3社が管理する全国の高速道路と仙台松島道路で使えます。ただし第二神明道路は大型車・特大車のみが対象で、京葉道路、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路、関門トンネル、八木山バイパスは対象外です。

時間帯をまたぐ利用も対象になります。23時に入って午前2時に出た場合や、午前2時に入って午前5時に出た場合も割引されます。なお均一料金の区間では、料金を支払う料金所の通過時刻で区間ごとに判定されます。

この深夜割引には見直し計画があります。適用時間帯を22時から翌5時に広げる一方、割引対象は時間帯内を走行した分だけになり、割引分は後日ETCマイレージサービスなどへ還元する方式に変わる予定です(通常30%、22時台に高速道路を流出する場合の対象時間帯走行分は20%)。事前登録が実質的に必要になる大きな変更ですが、開始時期は延期が続き、2026年3月時点でシステム整備中・運用開始日は未定とされています。当面は従来どおり0時から4時のルールで考えておきましょう。

ただし、割引のためだけに無理に出発時刻をずらしたり、サービスエリアで長時間待機したりせず、安全を優先してください。

平日朝夕割引はETCマイレージ登録とセットで使う

平日朝夕割引は、祝日を除く月曜から金曜の朝6時~9時と夕方17時~20時に、地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)を走った場合が対象です。休日割引や深夜割引と違い、ETCマイレージサービスへの事前登録がないと適用されません。登録も年会費も無料なので、平日に高速道路を使う人はまず登録を済ませておきましょう。

割引の形も独特で、その場で安くなるのではなく後日還元される方式です。1か月の対象利用が5~9回なら通行料金のうち最大100km相当分の約30%分、10回以上なら約50%分が、翌月20日に還元額(無料通行分)として付与されます。5回未満の月は還元がなく、朝・夕それぞれの時間帯で最初の1回だけが対象になる点も覚えておきましょう。

なおETCマイレージサービス自体は、通行料金の支払額に応じたポイントが走行の翌月20日に貯まる仕組みです。ポイントは還元額に交換してはじめて通行料金に充当できます(自動還元の設定も可能)。平日朝夕割引の還元額とポイントは別枠なので、混同しないようにしましょう。

ここまでの主要3割引を整理すると、次のとおりです。

お盆は土日でも高速料金が安くならない。ETC休日割引の落とし穴

二輪車や障がいのある人向けの割引も現行制度にある

主要3割引のほかに、対象者が決まっている割引もあります。二輪車には土日祝を対象にした「二輪車定率割引」があり、1回の走行距離が80kmを超える走行が37.5%割引になります。2026年度は2026年4月4日から11月29日(北海道内は10月31日まで)の実施で、利用日ごとの事前申込が必要です。休日割引と違って申し込みが要る点に注意しましょう。

障がい者割引は、通行料金が半額(50%)になる制度です。2023年3月の制度改正で1人1台要件が緩和され、事前登録のないレンタカーや知人の車も要件を満たせば対象になりました。申請は手帳を管理する市区町村の福祉担当窓口のほか、自家用車を事前登録してETC利用申請する場合はオンライン申請も利用できます(マイナンバーカードを読み取れるスマートフォンが必要)。

このほか運送会社などの多頻度利用者向けには、NEXCO3社に申し込んでETCコーポレートカードの貸与を受ける大口・多頻度割引があります。車両単位割引と契約単位割引の2種類を組み合わせて適用される仕組みです。

線引きを知れば夏のドライブはもっとお得になる

ETC割引は、割引率そのものより「いつ・どこで・誰が使えるか」の線引きで決まります。土日祝でもお盆や3連休は休日割引が効かず、平日朝夕割引は登録しなければ始まらず、判定は料金所の通過時刻で行われます。この3点を押さえるだけで、同じ道でも支払額は変わります。夏休みのドライブや帰省の前に、自分の走り方に合う割引と適用日を確かめておきましょう。

《編集部》
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