
衣替えで夏の掛け布団や毛布をしまう前に、コインランドリーでまとめて丸洗いしようと考えていませんか。ただ、布団のタグに洗い方の記号が付いているとは限りません。油の付いた布を乾燥機にかけると、自然発火のおそれもあります。袋に詰める前に、タグの表示と袋の中身を確かめておきましょう。
掛け布団と毛布を運ぶ直前に迷った30代の会社員
「毛布のタグには記号が並んでいるのに、掛け布団のタグには素材と会社名しか書いていないんです。」夏に使った寝具をコインランドリーでまとめて洗おうとしていた30代の会社員は、出かける直前に手を止めました。毛布のタグでは、正方形の中に円がある記号に×印が重なっています。袋には揚げ物の油をふき取ったタオルも入れてあり、乾燥機で一緒に乾かすつもりでした。
洗えるかの手がかりは寝具のタグと店の掲示
コインランドリーは、預かった衣類を洗濯するクリーニング業とは異なり、クリーニング業法の規制を受けません(国民生活センター「国民生活」2025年2月号)。一方、厚生労働省の指導要綱では、営業者は洗濯機や乾燥機の使い方、衣類の種類や素材に応じた洗濯や乾燥の可否を施設内に掲示し、利用者に知らせるよう努めることとされています。家ではタグを確かめ、店では掲示に従います。
消費者庁の家庭用品品質表示法の案内では、毛布は家庭洗濯等取扱方法(洗濯表示)を表示する品目ですが、布団で表示するのは繊維の組成と、表示した者の氏名または名称、住所または電話番号です。洗い方の記号が見当たらない布団は、その表示者に問い合わせ、洗えるかを確かめてから運ぶと安心です。
2016年12月からの新しい洗濯表示は、取扱いの上限を示す「上限表示」です。表示より強い作用や高い温度で洗濯などをしてはいけません(政府広報オンライン)。消費者庁の案内では、冒頭の毛布にあった正方形の中に円がある記号はタンブル乾燥を表し、×印が重なっていれば洗濯後のタンブル乾燥はできません。
乾燥機に入れてはいけないのは油の付いた布
見落としやすいのが、冒頭のタオルのような油の付いた布です。NITE(製品評価技術基盤機構)は、美容オイルや食用油などが付いたタオルや衣類は、洗濯した後でも乾燥機で乾燥させないよう呼びかけています。洗濯後でも油分が残ることがあり、残った油分が酸化して発熱し、自然発火するおそれがあります。洗濯後はすぐに広げて風通しのよい場所で乾かし、重ねて放置しないようにしましょう。

表示と袋の中身を見てから店へ
布団を丸洗いする前に確かめたいのは、寝具のタグの表示、袋に紛れた油の付いた布、店の掲示の3つです。油をふき取ったタオルは寝具と分け、乾燥機を使わずに乾かしましょう。機械が止まったときなどは掲示された連絡先へ知らせ、それでも解決しなければ、お住まいの自治体の消費生活センターに相談してみてください。


