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10月17日は貯蓄の日
1952年に日本銀行が制定した貯蓄の日は、神嘗祭(かんなめさい)に由来します。
伊勢神宮では10月17日に、その年にとれた新米を奉納し、神嘗祭をとりおこないますが、その日を貯蓄の日としました。
貯蓄の誤解

貯蓄の日にちなんで、貯蓄の目的を考えてみませんか。
先日、テレビのインタビューで「あなたは何のために貯金をしていますか」との質問に、20代の人が「老後のために」と答えていました。
そばにいた同世代の人も「そうそう、だって年金だってもらえそうもないし」と相づちを打っていました。
貯蓄の目的を「安心安定のために」から「夢の実現のために」と変えると、比較的短期間にお金が貯まります。
遠い未来のあいまいな目的は「貯蓄」に結びつかない
お金をためるには、ある程度の覚悟がいります。
何かを犠牲にして、その何かよりさらに魅力的なものを手に入れるために、お金を蓄えるのが貯蓄です。
「貯蓄は辛いもの」といった考え方は間違っています。「貯蓄は夢をかなえる楽しいもの」なのです。
60代の私が、20代の方へ言いたい
20代の人が「老後のために貯金をする」のは、60代の私から見ると、あまりにも不自然に思えます。
20代や30代の人は、
「外国旅行がしたい」
などといった目先の目標に向けて貯金をし、その目的が達成された喜びをくり返すことで、貯め上手になります。
お金を貯める楽しさが肌感覚で分かると、老後資金は50代になってからでも計画的に貯めることができます。

老後資金をいくら貯めればいい?
実はプロにも分からないのが本音です。
周知のように政治や経済情勢が不透明な世の中で、年金や保険制度が今後どうなるかは、誰にも予測できません。
経済のプロでさえ「老後資金の算出は難しい」と言います。
若い世代は現実的な目標を設定すると、お金が早く貯まります
毎年10月17日の貯蓄の日をきっかけに
などと具体的に1年後の目的を設定すると、月にいくら貯めればよいか、何を節約すればよいかが分かってきます。
まとめ

40代ぐらいまでに貯蓄をすることで願いが叶うことや、貯める喜びを知っておくと、後半の人生はお金に苦労することはありません。
若いうちに貯めては使うをくり返していくうちに、
などと「自己投資をする」ことを覚えます。
お金の貯め方や使い方は人それぞれなので、これが正解という答はありません。しかし
・ 毎月の貯蓄が負担
・ 貯蓄の目的があいまい
このように感じる方は、目標を定めた1年限定貯蓄を始めてみるのも良いと思います。(執筆者:志水 恵津子)