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私が考えた配当株15銘柄【1年経過後の成績報告】

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私が考えた配当株15銘柄【1年経過後の成績報告】

私が考える配当銘柄の確認

2016年12月に、私が考える配当銘柄15銘柄の考え方(ゼロ金利時代は「配当利回り」を狙え! 私が考える配当株15銘柄を発表します)を投稿しました。

またその中で、「同年に始まったインデックス = 日経高配当株50には負けることはないでしょう。」と偉そうな宣言もしました。

昨年6月にも途中経過をご報告しましたが、今回は1年経過後の成績をあらためてご報告したいと思います。


日経高配当株50の採用銘柄

このインデックスの採用銘柄は次のようになっています。(2016年12月時点)

双日、JT、日本紙、デンカ、三菱ケミHD、積ハウス、宇部興、武田、トレンド、コニカミノルタ、昭和シェル、JX、浜ゴム、ブリヂストン、日電硝、日新製鋼、三井金、古河機金、アマダHD、コマツ、日精工、NTN、OKI、川重、日産自、日野自、富士重、キヤノン、リコー、伊藤忠、丸紅、三井物、東エレク、住友商、三菱商、あおぞら銀、三菱UFJ、りそなHD、三井住友トラ、三井住友FG、ふくおかFG、みずほFG、大和、野村、松井、MS&AD、ソニーFH、東京海上、スカパーJ、NTTドコモ

誰もが知っている素晴らしい企業ばかりですね。

私が考える、高配当株15ポートフォリオ(以降マイ15銘柄)の採用銘柄

一方、私が考える高配当ポートフォリオの採用銘柄は次のようなものでした。

JAC Recruitment、(株)ウィル、日本管理センター(株)、(株)クイック、日本エス・エイチ・エル(株)、(株)テー・オー・ダブリュー、(株)ウェザーニューズ、(株)JCU、(株)ブリヂストン、(株)FPG、日産自動車(株)、住友商事(株)、明和地所(株)、日本コンセプト(株)、(株)学究社

単なる配当利回りだけでなく、成長や安定性なども考慮して厳選しています。(選出した当時の記事

その後の結果(配当利回り比較)

2016年12月22日時点での配当利回りは

日経高配当株50=3.12%

マイ15銘柄=3.19%

となっていました。※全銘柄の株価合計と配当合計から算出

また、配当銘柄への長期投資のよい点は、投資金額は不変だが配当金額は企業の利益と共に増加すること(=自分だけの配当利回りが上昇)です。

もし同じ銘柄を保有し続けた場合、自分だけの配当利回りは

日経高配当株50=3.49%

マイ15銘柄=3.56%

となります。※全銘柄の株価合計と予想配当合計から算出。予想配当は会社四季報18年新春号を参照。予想値に幅がある場合は高い方の値を利用。

インデックスにはインデックスの役割があるので単純比較する意味がないかもしれませんが、少しの努力+時価総額や流動性を意識しないことで同じ着目点でも高い収益とすることができます

その後の結果(値上り比較)

2016年12月22日と2017年6月末を比較したときの騰落状況は次のようになっていました。

均等保有した場合の変化を指数化すると

日経高配当株50 1万円 → 1万209円 年率換算で4.06%上昇

マイ15銘柄  1万円 → 1万1,656円 年率換算で34.23%上昇

比較開始から1年が経過した2017年12月21日ではどうなったでしょうか。

日経高配当株50 1万円 → 1万1,830円 年率換算で18.30%上昇

マイ15銘柄  1万円 → 1万3,385円 年率換算で33.85%上昇

となりました。

参考までに日経平均株価の同期間の騰落率が17.88%であったので、若干ですが日経高配当株50は優秀な投資先であったことになります。

ただし、マイ15銘柄と比較すると年率換算で15%以上の差がついています。

さらにその安定感にも注目すべきでしょう。半年経過後と1年経過後の年換算での結果を比べると

4.06% と 18.30% であった日経高配当株50。

34.23% と 33.85% であったマイ15銘柄は大きく様相が違っています。

ブレ幅が少ない = リスクが小さい

となるので、ハイリスク・ハイリターンの原則が覆り、ローリスク・ハイリターンが実現されています


たまたま? それとも予想通り?

前回6月の投稿でも書きましたが、これらの状況はたまたまなのか?

それとも予想通りの結果なのか? もう一度考えてみることが必要だと思います。

たまたまで終わらせることも結構、予想通りと思うことも結構、読者のみなさんそれぞれのとらえ方があるとも思います。

私は、

・ 個別株投資は銘柄選択でその結果が大きく違ってくる。

・ 「よいものはよい」との考え方が個別株投資には適用される。

・ 銘柄選択にだけ注力 + その後ほったらかし、の投資方法で個人の資産形成に役立つ個別株投資が可能である。

・ ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンの原則も個別株投資においてはあてはまらない。

このように考えています。

「将来のことなど分からない。分からないものに無駄な時間を使わないで国際分散投資をしよう。これこそが王道。」

昨今の投資教育は教えていますが、本当なのかな? と思うことが多々あります。

投資金額がそれほど多くない個人の資産形成においては、柔軟な発想が必要で有用だと思います

将来が不明瞭な時代だからこそ、資産形成には最大の努力をし、少しでも成功への確率を高めることが必要です。(執筆者:山副 耕一)

《山副 耕一》
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「長期個別株投資」推奨ファイナンシャルプランナー メイキット有限会社 代表取締役 京都府在住。関西大学経済学部卒業後、独立系FP会社に入社。平成7年メイキット有限会社を設立。現在に至る。FP資格講座や経済セミナー講師業務、原稿執筆などを行う中で、現在は「投資」としての「長期個別株投資」の普及活動を中心に活動中。「株式投資」には、本来の意味である企業への「投資」と、株式を使った「トレード」が併存するが、後者の情報やセミナーばかりになっていることが現状。これを少しでもバランス良くするための情報発信をすることが天命と考えている。 <保有資格>:CFP、1級FP技能士 寄稿者にメッセージを送る

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