保険に加入するときに、自分で決められずに誰かに相談する人もいるでしょう。
しかし、ご自身の親など年代が違う方に相談しても、有効な回答を得られないかもしれません。
なぜなら、同じ保険商品でも昔販売されていた保険と、現在販売されているものは、内容や魅力度が全く違うからです。
商品によっては、もはや別物の保険といっても過言ではありません。
そこで今回は、2019年8月現在において、加入しないほうがよい保険や、すでに加入している場合、継続すべきかどうか慎重に判断すべき保険を紹介していきます。

目次
1. アカウント型保険
アカウント型保険とは、アカウントという主契約に医療保障や死亡保障などの特約を自在に組み合わせて、自分に合わせた保障を構成できる保険です。
この保険は、とにかく商品の仕組みや内容が分かりづらいため、おすすめできません。
仕組みや内容がわかりづらいと、
です。
特に、主契約のアカウントが内容をややこしくしています。
アカウントは、簡単にいうと積立の部分で、毎月お金を積み立てていき、満期までに貯まった額に応じて終身の死亡保障を買うことができる仕組みです。
特約の保障部分は、10年ごとに更新を迎えて保険料が上昇します。
そこで、アカウントに貯まっているお金を取り崩すことで、保険料の負担を緩和もできます。
つまり、アカウントに貯まったお金を途中で引き出す場合が多いため、満期になった時にいくらの終身保障を買えるのかが、よくわかりません。
さらに、どの保障にいくらの保険料を払っているかが分かりにくくなる点もマイナスポイントです。
アカウント型保険を現在も継続されている方は、本当に継続してもよいかどうか真剣に考えてみましょう。
2. 円建て終身保険

「円建て終身保険」は、一生涯の死亡保障と貯蓄を兼ね備えた保険で、現在でも販売されている人気の高い保険です。
しかし、現在は低金利の影響で魅力が下がったため、おすすめできません。
加入してから10年未満(低解約返戻金型終身保険は保険料を払い終えるまで)に解約すると元本割れします。
さらに、保険料をきっちり払い込んで、将来解約してお金を受け取ってもあまり増えないのです。
終身保険の中でも、一時払いの終身保険は銀行の窓口でよく販売されています。
とよく考えずに加入すると、痛い目を見る可能性があるので、注意しましょう。
3. 円建て養老保険
「養老保険」とは、加入してから一定期間の死亡保障があり、満期を迎えると死亡保障と同額の満期保険金を受け取れる保険です。
こちらも円建ての終身保険と同じく、低金利の影響で魅力がかなり下がっています。
そして、
のです。
もはや貯蓄の手段として加入するのはおすすめできません。
日系の大手生命保険会社ではいまだに販売されていますが、終身保険以上に加入する価値のない保険といえるでしょう。
保険に加入するときはご自身で慎重な判断を
保険に加入するときには、営業職員や周りの人の言葉を鵜呑みにするのではなく、ご自身で情報を整理して慎重に判断しましょう。
一口に保険といっても、時代とともに保障の内容や売れている商品が大きく変わります。
もし判断に迷う場合は、保険の専門家やファイナンシャル・プランナーに相談し、セカンドオピニオンやサードオピニオンを求めるのも有効です。(執筆者:品木 彰)