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【今さら聞けない保険の話(4)】「保障・補償・保証」 意味と用法の違いは? 誤用の多いサイトは要注意

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【今さら聞けない保険の話(4)】「保障・補償・保証」 意味と用法の違いは? 誤用の多いサイトは要注意

「ほしょう」という漢字でよく見かけるのが

・ 保障
・ 補償
・ 保証

の3つです。

これらの言葉は、それぞれ異なる意味を持ち、どの場面でどれが用いられるかには決まりがあります。

皆さんの中には、インターネットで保険のことを調べる際に、「どのサイトが正しいのだろう?」と悩まれた方も多いのではないでしょうか。

実は、保険を解説している記事は、必ずしも保険に詳しい人が書いているとは限りません。

そして、信頼できない保険のサイトは「ほしょう」という漢字を正しく使えていない場合があります。

「ほしょう」の漢字の正しい用法を知ることで、良いサイトを見分けられる可能性があるのです。

そこで今回は「ほしょう」という漢字がどの場面でどのように利用されるのかについて解説していきます。

ボードを持つビジネスウーマン

「保障」と表記されるとき

「保障」の漢字が使われるのは、生命保険や医療保険、がん保険などを解説・説明する時です。

これは「保障」という漢字に、

ある状態がそこなわれないように「保護する」「守る」

といった意味合いがあるからです。

死亡した場合や病気、ケガなどによって入院した場合は、状態がそこなわれている状態といえます。

生命保険や医療保険で受け取れる保険金は、そこなわれた状態にある本人やその家族を保護するために支払われるため、「保障」という漢字が利用されます。

「補償」と表記されるとき

「補償」という漢字には「損失を補う」という意味があります。

そのため、損害を受けた場合や、相手に対して損害賠償を負った場合に保険金を受け取れる保険である損害保険を説明・解説するときに利用されます。

よって生命保険などの説明する時に「補償」という漢字を利用するのは正しくありません

ただし損害保険会社が販売している医療保険やがん保険では「保障」ではなく「補償」が使われている場合もあるので注意しましょう。

例えば、損害保険会社で販売されているがん保険のうち、自己負担した金額と同額の保険金を受け取れる実損填補型のがん保険の説明時には「補償」という漢字が利用されます。

保険では「保証」はあまり使わない

「保証」という漢字は「間違いない」「大丈夫」などと責任をもって認める時に使います。

そして、保険の説明において「保証」という漢字は利用される場面は少ないです。

「死亡した場合を保証」、「入院した場合を保証」、「自動車で事故した場合を保証」といった使い方は基本的に全て間違いです。

保険の説明する際に「保証」という漢字を用いられるのは、年金の説明をする場合です。

例えば、年金の受け取りを開始してから10年間は受け取る人の生死に関わらず年金が支払われる「10年保証期間付終身年金」の名前には「保証」という漢字が利用されます

記事の信頼度チェックは、漢字づかいにも着目して

このように「ほしょう」という漢字にはさまざまな種類がありますが、用いられる場面はある程度決まっています。

そして「保障・補償・保証」のそれぞれの意味を知ることで、保険の種類の違いを把握する際にも役立ちます。

保険に関するサイトを閲覧するときも「ほしょう」の使われ方に注意して参照してみてください。

特に、生命保険や医療保険などの解説で「保証」が使われているサイトは要注意です。(執筆者:品木 彰)



《品木 彰》
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品木 彰

品木 彰

webライター、ファイナンシャルプランナー。大手生命保険会社や人材会社での勤務を経て、2019年1月よりwebライターとして独立。 保険、不動産、税金、貯蓄術など幅広いジャンルの記事を執筆。妻と息子の3人暮らし。FP技能士2級。 寄稿者にメッセージを送る

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