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つけただけではお金は貯まらない
節約の必須アイテムといえば、家計簿でしょう。
しかし、
・ つけてもそんなに見ない
・ 見ても反省しない
このうち1つでも当てはまれば、家計簿向きの人ではありません。
家計簿に向かない理由は3つあります。

理由1つ目
1つめは、なんだかんだいって家計簿をつけるのは面倒だからです。
「あぁ、家計簿つけなくちゃ」、「またつけ忘れちゃった」と、嫌々やっているのはとても窮屈です。
2、3日に1回つけている人はまだしも、ひどいと、2か月分のレシートを引っ張りだして、ヒーヒーいいながらつけている、なんて人もいるのです。
それに、「こんなにがんばってつけてるんだから」と言い訳をして「自分にごほうび」なんてやっていたら、なんのためにつけているかわかりません。
理由2つ目
2つめは毎日欠かさずつけてはいても、「自分はちゃんとやっている」という事実に満足して終わってしまっているためです。
こういう人は見返すことがないので、家計簿をつけている意味がないといっていいでしょう。
なぜなら、家計簿はつけたあとが肝心だからです。
前月、前々月、昨年同月と比べて、出費が増えているところはないか、着実に貯金できているか、といったことをくまなく見ていくことで、お金の流れを把握したり、対策を立てたりするものだからです。
理由3つ目
3つめは、2つめに似ています。
つけた家計簿を見ても、「ふーん」とただ見ただけで、生かそうとしていないためです。
せっかくつけたのですから、家計の問題を解決するためには行動に移さないと、家計は改善しません。
決められた金額内なら、なにに使ってもいい

この3つのいずれかに該当する人に、私は「無理して家計簿をつけなくていいですよ」とお話します。
なぜなら、楽にお金を貯めるには、第1章でお話したように、最初に貯金したい金額が毎月「貯まる口座」に自動で入金されるようにセットし、その後、残ったお金の範囲内で生活をやりくりするだけでいいからです。
私は相談者に「小遣いは減らさないように」、「できるだけ趣味はやめないでください」といっているのですが、その際、まず小遣いの金額を決めます。
たとえば、手取り20万円で貯金2万円、残りが生活費と小遣いで、それぞれ15万円と3万円とします。
要は小遣いを3万円以内に収められるなら、なにに使ってもOKということです。
これができれば、家計簿が不要になります。
かなりおおざっぱですが、これなら面倒なことから解放され、なにも考えずにのびのびとお金が使えます。
極端な話、生活費も同じです。
家計簿を嫌々つけるくらいなら、つけないほうがましでしょう。時間と労力の無駄になるからです。