味噌汁や煮物をおいしく時短で作りたいときにお世話になる「だしパック」、捨てるときに
「何かに使えないかな」
と思ったことはありませんか?
そこで今回は、使ったあとの「かつおだしパック」を使ったおいしい「佃煮」の作り方を、フードコーディネーター田中美和先生にレクチャーしてもらいました。
小3の子どももチャレンジできる超簡単な工程なので、ぜひ、使い終わった「かつおだしパック」を再利用してみてください。
目次
フードコーディネーター田中美和先生とは?

作り方を教えてくれた田中美和先生は、以前に「余り素麺で作る毬栗(いがぐり)饅頭」や「余った缶詰シロップで作る蒸しパンケーキ」などを教えてくれたフードコーディネーターの先生です。
全国放送への出演経験があるほか、四国の情報番組へのレギュラー出演・大人向け&キッズクッキングの講師をするなど、多方面で活躍中です。
とくにキッズクッキングは、ほぼ毎回がキャンセル待ちが出るほどの人気です。
「かつおだしパック佃煮」を作ってみよう
さっそく作っていきます。
材料も作り方も、とってもシンプルです。

材料
だしをとった鰹節(水分を含む)… 150g程度
料理酒… 100g
本みりん… 85g
濃口しょうゆ… 45g

作り方
(1) だしをとった鰹節を「だしパック」から出し、中身だけを鍋に入れ、火にかける
(2) (1) を、フライパンで乾煎り(油を入れずに炒めること)する
(3) 鍋底が見えるくらいまで水分が飛んだらみりんを加え、続いて料理酒を入れて中火で混ぜながら煮る
(4) 水分が減り、ヒタヒタの状態になったら濃口しょうゆを加え、煮る
(5) 全体が少ししんなりとするぐらいまで水分が飛んだら、できあがり
「かつおだしパック佃煮」は手巻き寿司でも活躍!

佃煮はそのまま食べても絶品ですが、手巻き寿司にしてもおいしいです。
筆者は、手巻き海苔を適当な大きさに切り、その上にグリーンリーフをのせ、普通のご飯を乗せてからかつおだしパック佃煮を置いてクルっと巻いたものを作りました。
薄焼き卵やソーセージともよく合いますし、ぜひ、お好みのものと一緒に手巻きを楽しんでみてください。
使い終わっただしパックということで、パーティーメニューとして出すにはやや気が引けますが、それでも誰かに御馳走したくなるくらい、味は本格派です。
冷たく冷やしたうどんの上にかつおだしパック佃煮と梅干を乗せ、少なめのめんつゆをかけて食べるのもおすすめです。
「かつおだしパック佃煮」はムズカシイ? 小3女子に聞いてみた
今回も、フードコーディネーター田中美和先生のお手伝いをしてくれた小3女子「りあちゃん」に、難易度と味の評価をお願いしました。
難易度
かつおだしパックの水気を飛ばすのに、結構たくさん時間がかかったので、子どもだけでなく大人も一緒にキッチンにいてくれるとうれしいです。
大人の人が一緒にいてくれれば寂しくないし、作り方は簡単なので、最後まで1人でもできそうだと思いました。
味の評価
捨てるはずのかつおだしパックが、こんなに本格的な佃煮になるなんて、とてもびっくりしました。
私は、この佃煮でごはんを2杯も食べてしまったので、食べ過ぎには注意です。
おいしいので、ぜひ作ってみてね。

かつおだしパックは2度おいしい
「だしパック」は、一からダシを取るよりも手軽で時短になるため、味のよいものを厳選して買うという人も多いのではないでしょうか?
よいものであればなおさら、ダシを取るだけで捨ててしまうのはもったいないですね。
今回のように再利用すれば、最後までおいしく味わうことができるのでおすすめです。(執筆者:山内 良子)