金融危機は、たぶんいつか来る

「金融危機が発生したら、どのように考えるべきなのか?」という点について見てみましょう。

結論を先に記しますと、慌てないでそのままイデコを継続することが重要だということです。

筆者は、資産形成において「これは確実だ」と言えることはほとんどないと考えています。

将来のことは誰にも分らないからです。

金融商品は、そうした「未来」に応じて価格が変動するので分からないのです。

ただ1つ、わりと強気に言えることがあります。

それは、「たぶん、いつか金融危機が来る」ということです。

もちろん「いつ」なのかは分かりません。

「iDeCo入門」 初心者のための資産形成講座

金融危機が来たら、iDeCoの資産額が半分くらいになることがある

iDeCo口座内で株式主体の投資信託を選択している場合、金融危機発生時には資産額が半分程度になることが考えられます。

分散投資をしていて、値動きの変動が少ない状態でも「半分」になります。

そして、それが「いつ」かはわかりませんが、おそらく「いつか」来ます

読者の方はたったいま、本記事をお読みになって、「いつか金融危機が来て、投資をしていたらその資産額が半分くらいになる可能性がある」ことをすでに知りました。

いまから心づもりをしておくと、精神的によいのではないでしょうか。

景気は良し悪しを繰り返す

金融商品は景気と相関する

「金融危機が起こっても、たぶんいつか収まり、たぶん回復し、たぶん再び上昇する。そしてたぶんいつかまた金融危機が来る

「たぶん」ばかりで申し訳ありませんが、筆者個人はこう考えています。

これは

景気は循環するという性質を持っている

そして、株式などの金融商品は景気と相関があるからです。

そのため、景気の循環に伴い、良くなったり悪くなったりを繰り返すと考えられます。

ですから「そういうものなのだ」という気持ちで老後に向かって、

金融危機時でも、好景気時でも淡々と積み立て投資に徹するのが個人の資産形成においては合理的

なのです。

iDeCoで老後資金に備えつつ、お金だけに頼らない生き方

老後は受給できる年金額がほぼ確実に減ります。

これは少子高齢化の影響なので、ある程度の対策は講じられるものの、避けられない事態と筆者は考えています。

そのため何もしないで受け身でいると、父母や祖父母の世代のような手厚い老後の生活は得られない可能性があります。

そのような時代だからこそ、「年金において、厳しい時代がやってくるのだ」と覚悟を決めて、自分のために動き出すことが重要なのではないでしょうか。

そして同時に、これからの時代は「お金だけに頼らない、お金だけを価値基準にしない生き方を模索すること」がますます大事になってくると考えています。(執筆者:佐々木 裕平)