マネーに対する意識が高く、家計を年間単位で管理している方も多いと思います。
「1月~12月の1年単位」で管理している方もいますが、日本で生活している場合は、進級や組織の改編に合わせた「4月~3月の1年単位」の方が適しています。
現時点で「1月に年間予算立てるの間に合わなかった」という方も、4月からの1年分を予測してみましょう。
今回は
・ 年間予算を立てるメリット
・ 予算の便利な管理方法
・ 予算が足りないかも…というピンチにおける対応策
をお伝えします。
目次
家計の年間管理のメリット
家計を年単位で管理すると、次のようなメリットがあります。
1. イベントや長期休みで発生するイレギュラー出費にも備えられる
「えっ、夏期講習ってこんなに高いの」など、長期休みには普段と違う大きなお金が動きがちです。
この額を月の家計から支出するのは難しいので、貯金を下ろしてしまいます。
せっかくがんばって貯めているのに、出ていくのはあっという間です。
特別費として積み立てておきましょう。
2. 月ごとの変動に左右されず、貯金目標を年間でクリアできる
「冬はガス代が高いから今月は予算オーバーても仕方ない」という経験はありませんか。
月ごとの家計だと、どうしても支出が避けられない時期には貯金を取り崩すことになります。
この辺りの支出も見越して、季節性出費として積み立てましょう。
3. 先を見通す力がつくから、高値の買い物を回避できる
例えば、卒業・入学があるならスーツなどの準備が必要です。
直前になってあわてて用意すると選択肢も少なく、コスパの悪い高価なモノを購入しがちです。
ゆっくり準備すれば、ポイント5倍デーなどを利用して賢く準備できます。
家計の年間管理の方法は?
まずは次の3ステップで年間支出を洗い出しましょう。
去年に実際かかった金額を参考にすると簡単です。
ステップ1:年間にまとまって払うお金
・ 税金(自動車税、住民税、固定資産税)
・ 一括払いしているもの(保険料、ボーナス払いの住宅ローン、通信教材費)など
ステップ2:年間イベントや季節性の出費
・ 夏期、冬期、春期講習
・ 帰省
・ 旅行
・ クリスマス
・ 家族の誕生日
・ 真夏・真冬の光熱費オーバー分など
ステップ3:数年に1回の支出
・ 大型家電や車の購入
・ 出産や冠婚葬祭費用
・ 大型海外旅行
・ 住宅の更新費
・ リフォームなど
これらを住宅購入資金や緊急生活費とは分けて積み立てておきましょう。
ちなみに、筆者はソニーバンクを愛用しています。

1つの口座で目的別貯金箱が5つ作れるので便利で、しかもかわいいです。
積立額 わが家のケース
筆者の年間積立額をご紹介します。
ご家庭ごとに項目や優先順位は千差万別ですから、あくまでもご参考程度にご覧ください。
・ 季節性出費(塾、帰省・旅行、光熱費プラス分)… 30万円
・ 数年に1度の出費(冠婚葬祭、大型家電)… 10万円
毎年、合計100万円をメインの貯金(老後資金や子供の大学入学資金)とは予算を別に立てて積み立てています。
もし余ったら、住宅ローンの繰り上げ返済用貯金に回しています。
子供が社会人になったタイミングで繰り上げ返済を計画しています。
わが家は、この積立額はボーナスをかなりあてにしているので少々危険です。
ボーナスが減額したのことを考えて、住宅ローンのボーナス払いを止めようかと考えています。
どうしても予算が厳しい時は
積み立て初めの頃や、支出が重なる時期は予算分を積み立てるのが難しい場合もあるでしょう。
そんなピンチは下記のアイデアで切り抜けましょう。
その支出は本当に必要かを吟味
自分のなかにある「あたりまえ」に縛られていないか、支出をよくよく吟味してください。
例えば「塾はみんな行っているから(行かないと不安)」という理由なら、通信教材やオンライン学習への切り替えなどを考えてみましょう。
たとえば、スタディサプリなら2月18日までの申し込みがおトクです。
各種保険や通信費はこの際にプランを見直す
昔入ったままの総合保険では、最新の治療内容とかけ離れた保障内容になってしまっているケースが多く見られます。
地震保険やスマートホンのプランも、余計なオプションがついていないかなど、最低でも年1回~更新年に1度は見直してスッキリさせ、あなたにフィットしたプランをキープしましょう。
買う以外の方法(借りる、フリマ)を検討
今の時代、ほとんど借りることができます。
使用頻度が高くないものや、緊急度が低いものはレンタルで済ませるとコストを抑えられます。
メルカリなどのフリマアプリでユーズドを探すのもいいと思います。
不要になったらまたすぐにメルカリで売ってしまいましょう。
年払いにしてディスカウントを狙う
各種保険や年金、NHK受信料などは毎月払い以外にも、半年や一年分をまとめて払うことができ、割引が適用されます。
ノーリスクで割引が受けられるのでぜひ検討してみましょう。
年間の家計管理に4月からチャレンジしてみよう
まずは1年間の支出をまとめて洗い出しましょう。
漠然と感じていた予算不足の不安がぐっと減ります。
そして管理を4月スタートにすることでお子さんの成長や自身の仕事に、よりフィットしたプラン設計が可能です。
上手に積み立ててメインの貯金を守り、マイホームや海外旅行など、みなさんの夢を叶えてください。(執筆者:安藤 鞠)