コロナ禍においてリモートワークが増えたことで、住居費が比較的安く、仕事部屋を確保できる広い家に住める郊外へと引っ越す方が増えています。

一方で、完全リモートではなく週1~2回は出社、コロナが収束すれば出社回数が増えそうだという方も多いのではないでしょうか。

大都市圏では、JRを利用しての通勤で定期券や回数券を「分割」すると安くなる場合があります。

目安として、利用区間が20km以上の方は通勤費を安くできるかもしれません。

年間最大約2万8000円も節約可能 JR大都市圏の「分割運賃」

「分割切符」とは

東海道線の東京-横浜間を例にあげると、通常料金は紙の切符で480円、ICカードで473円です。

これを、蒲田で途中下車して切符を買い直すと、

東京-蒲田:220円

蒲田-横浜:220円

合計:440円

となり、通常の切符を買った時よりも40円安くなるのです。

通常の切符やICカードであれば、一度、蒲田駅の改札を出なければ切符を分割できません。

ところが、回数券(普通回数乗車券)ならあらかじめ切符を分割でき、途中下車せずに「分割切符」を使えるのです。

定期券でも1枚のICカードに2区間以上を登録できるため、通常のIC定期券と同じように利用可能です。

東京から50kmの距離で「分割切符」はどのくらいオトクなのか

東京-鎌倉間の「通常運賃」と「分割切符運賃」

前述の例では、東京-横浜間(28.8km)で計算しました。

海のある生活に憧れて移住する方も多い、横須賀線鎌倉駅(東京駅から約50km)になると、どのくらい安くなるのでしょうか。

東京-鎌倉間の「通常運賃」と「分割切符運賃」比較

東京駅-鎌倉駅の通常運賃(紙の切符)は940円です。

2分割の場合

2分割すると、

東京-横浜:480円

横浜-鎌倉:350円

合計:830円で110円安くなります

3分割の場合

さらに、東京-横浜間も分割して、3分割にしてみましょう。

東京-蒲田:220円

蒲田-横浜:220円

横浜-鎌倉:350円

合計:790円で、通常料金の約16%、150円も安くなります

東京-鎌倉間の「6か月定期券運賃」比較

片道150円安くなる東京-鎌倉間の切符ですが、これを通勤定期券にするとどのくらい安くなるのでしょうか。

分割定期券は通学定期券には適用できません。通勤定期券のみの取り扱いです。

東京駅-鎌倉駅の「6か月定期券」は12万6,210円です。

横浜、蒲田で分割した「3分割定期」にすると、

東京-蒲田:3万1,620円

蒲田-横浜:3万1,620円

横浜-鎌倉:4万9,000円

合計:11万2,240円で、なんと1万3,970円も安くなります

年間にすると、2万7,940円も節約できるということになります。

東京-鎌倉間の「回数券利用時運賃」比較

回数券では、10回分の運賃で11回の乗車ができます。

週1~2回の通勤であれば、活用している方も多いのではないでしょうか。

その回数券も、分割することでさらにお得に乗車できますよ。

東京駅-鎌倉駅の11回分の運賃(ICカード)は、1万285円です。

回数券1セット(11枚)では、

東京-蒲田:2,200円

蒲田-横浜:2,200円

横浜-鎌倉:3,500円

合計:7,900円となり、2,385円、約23%も安くなります

ただし、分割回数券は2枚までなら自動改札を利用できますが、3枚以上になると有人改札を使わなければならないので注意が必要です。

切符を分割するとなぜ安くなるのか

東京の電車特定区間
大阪の電車特定区間
≪画像元:WEST JAPAN RAILWAY

東京・大阪の大都市圏のJRでは、私鉄との競合を考慮して通常よりも安い「特定区間運賃」が設定されています。

このシステムのおかげで、区間によっては切符を分割したほうが運賃が安くなるという現象が起こるのです。

分割運賃を検索できるおすすめサイト

前述の「特定区間」内に通勤している方は、通勤費がお得になる可能性があります。

実際に自宅の最寄り駅から勤務先までのきっぷ分割プランを調べるには次のサイトが便利です。

分割.net

 

分割.net」は、最安の分割運賃を検索できるシンプルなサイトです。

乗車券分割プログラム

乗車券分割プログラム」では、最安の分割運賃と定期券運賃まで検索できます

通勤を少しでもお得にする

コロナ禍において通勤の機会が減り、出社の際には定期券を買わずにICカードを利用している方も多いと思います。

そのICカード乗車を回数券にするだけでも約10%、分割きっぷならさらに通勤費を節約できるので、ぜひ活用してください。(執筆者:亀井 香奈)