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現在の株式市場で「成長株」を避けるべき理由 好決算銘柄と株価の推移を解説

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現在の株式市場で「成長株」を避けるべき理由 好決算銘柄と株価の推移を解説

2022年はマザーズ市場を中心に成長株の下落が止まりません。

筆者も成長株へ投資しており、2022年は苦戦を強いられています。

あなたは株価が下がってきたからチャンスだ、と考える投資家かもしれませんが本記事を読んでから投資を考えても遅くはありません。

本記事では先日発表された決算を株価の動きとともに振り返り、成長株への投資が少なくとも数か月程度は厳しいのではないか、という検証をしていきます。

現在の株式市場で成長株を避けるべき理由

好決算銘柄と株価の推移

筆者が2022年第3四半期で好決算だと思った銘柄と、その株価の動きを振り返ります。

まずはアイキューブドシステムズ(4495)です。

2022年第3四半期は前年同期比売上+26.5%、営業利益+87.3%でした。

※ただし前年は連結決算ではない

アイキューブドシステムズはモバイル端末管理サービスというストックビジネスであるため、売上と利益が積み上げ式で増加しやすいメリットがあります。

では株価を見ていきます。


≪画像元:株探 アイキューブドシステムズ日足チャート(2021年8月23日~2022年2月22日)≫

アベノミクス相場であれば、好決算を評価して株価は上がっていた可能性が高いでしょう。

しかし現在は成長株から資金が流出しており、株価は2021年1月から下げ続けて2/8の好決算発表後も下げています。

このように成長株は好決算を出しても評価されない厳しい地合いと言わざるを得ません。

次にITコンサル業で好業績のシグマクシス(6088)を見ていきます。

2022年第3四半期は前年同期比売上+15.3%、営業利益+74.8%でした。

シグマクシスはDXの流れに乗って過去最高売上・利益見通しで株価も絶好調、と思うかもしれませんが実際は以下のチャートの通りです。


≪画像元:株探 シグマクシス日足チャート(2021年8月23日~2022年2月22日)≫

2/7の決算発表後翌日の2/8は一時的に上昇したものの、すぐに上昇分を打ち消し安値圏に株価は沈んでいます。

IT系2社を見てきたので他の業種の成長株も見てみましょう。

訪問看護、在宅介護を手掛ける日本ホスピス(7061)です。

日本ホスピスは12月決算銘柄のため、今回は本決算で今期見通しが発表されました。

今期は順調にホスピス施設を増やし、売上+32.9%、営業利益+58.8%と文句のつけようのない決算見込みを発表しています。

さすがに決算見通しを好感すると思ったのですが、実際の株価の動きは以下のチャートの通りです。


≪画像元:株探 日本ホスピス日足チャート(2021年8月23日~2022年2月22日)≫

2/10の決算発表前よりは少しだけ上昇したものの、決算を好感した動きとは言えません。

この程度の上昇なら、決算前の安値で買っていた投資家は少しでも利益があるうちに売りたくなり、安値更新する可能性も高いでしょう。

2022年成長株投資の見通しと対策

本記事で考察した3銘柄はPERが30倍前後と市場平均に対して高く、いくら好決算を発表しても割高だから上がらない、という市場評価を受けたと言えるでしょう。

そのため成長株が上昇するためにはPERが20倍前後の銘柄を探すか、前年比2倍以上かつ過去最高利益の銘柄を探すなど、投資ハードルをグッと上げる必要があると考えています。

筆者としては今無理して成長株投資を増やすのではなく、2022年は資金が流入している割安高配当株へ投資して乗り切るつもりです。

【関連記事】:不安定な相場は「割安高配当株」で乗り越えよう 厳選3銘柄を紹介

詳細はこちらの記事にまとめましたので、よろしければ参考にしてください。(執筆者:株式ディーラー歴10年 勝越 晴)

《勝越 晴》
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執筆者:株式ディーラー歴10年 勝越 晴 勝越 晴

株式ディーラー歴10年の投資経験を世の役に立たせたいと思い、ライターを始めました。現在はITに従事する個人投資家でもあります。自分と同じ育児世代が投資を始めるきっかけになる記事を書くことが夢です。 寄稿者にメッセージを送る

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