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「投資の種銭作り」の観点から、おすすめできない節約方法4つ 効果の大きい固定費から削減が正解

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「投資の種銭作り」の観点から、おすすめできない節約方法4つ 効果の大きい固定費から削減が正解
資産形成=(収入−支出)+(資産×運用利回り)

これは「お金持ちの方程式」といわれ、資産を築くためには

  • 収入を増やす
  • 支出を減らす
  • 運用利回りを上げる

のいずれか、もしくは全てを行う必要があるという意味です。

効率よくお金持ちになるためにはこの式を意識し、実践していく必要があります。

ただ「収入を増やす」とひと口にいっても、そう簡単ではありません。

昇給や売上増を達成するためにはそれ相応の努力と時間が必要になりますし、副業をするといっても「すぐに〇〇万円稼げる!」というものでもありません。

運用利回りについても市場の動きによっては、思う通りの成果を出し続けることができないかもしれません。

多くの方にとってまず手が出しやすいのが、「支出を減らす」ということではないでしょうか。

今の時代、あの手この手で節約するべく、さまざまな方法が出回っています。

少しでも多くの投資の種銭を作りたい方にとっては、とにかく実践してみたくなるものかもしれません。

ですが出回っている節約方法の中には、あまりおすすめできないものもあります。

かかる労力や時間、苦労の割に効果の薄い節約方法は、かえって投資の種銭作りから遠ざかってしまう危険もあります。

投資資金づくり的にNGな節約例4選

1. 割引商品のまとめ買い

スーパーやショッピングセンターなどで

◯個まとめて〇〇円

といったようなポップをよく目にすると思います。

複数個購入することによって1個あたりの単価が安くなる、いわゆる「まとめ買い割引」です。

常に使い続ける消耗品や、保存がきく商品ならまだしも、ちょっと食べたいだけのものには注意が必要です。

本当は必要のない個数まで買ってしまう危険が潜んでいます。

割引されているのでお得に見えるのですが、本来の予定よりも支出が多くなってしまうのがほとんどです。

想定よりも多い数を購入した場合、

・ 食べ物だとその幸福感は低減しますし、

・ 物だと扱いが雑になってしまったりするものではないでしょうか。

購入する時はお得に思えるかもしれませんが、結果的にそれほど得になっていないこともしばしばです。

必要なものを必要な分だけ購入することが、賢い買い物だと考えます。

2. ポイントに惑わされた買い物

多くの方が実践しているであろう節約手段の1つに、「ポイントを貯める」というものがあります。

電子マネーやクレジットカードのポイントを貯めることによって、次回以降お得に買い物ができる制度で、いわゆる「ポイ活」です。

楽天市場のようなポイントアップ制度や、特典を有効に活用して買い物上手になることは、とても有効な手段です。

SNSなどでもポイ活に関する情報が出回っており、少しでも多くのポイントを得るために試行錯誤が繰り返されていることは皆さまご存じでしょう。

ですが、ポイントアップのために本当に必要かどうかわからないものまで購入してしまう経験をしたことがある方も、多いのではないでしょうか。

筆者にもあります。

楽天市場のお買い物マラソンで、買い回り店舗数(ポイント倍率)を上げるためでした。

上手に活用できれば賢い節約方法ですが、ポイントはあくまでもポイントです。

ポイントを得るために本当は必要のない買い物をしてしまうのは本末転倒、支出増になってしまいます。

「必要な買い物をした結果、たまたまポイントが得られた」

この程度にとらえておく方が、結果的に節約につながると考えます。

ポイントにまどわされない

3. 節約グッズにお金を使う

ホームセンターなどには、さまざまな節約グッズが販売されています。

一見すると、日々の節約につながるので良い買い物と思えてしまいますが、その効果をしっかりと理解してから買うようにしましょう。

節約につながるからと安易に買ってしまっては、逆に支出が増えてしまいかねません

また、その節約効果が費用対効果の観点から割に合っているのかも、大切な視点です。

多少の節約につながったとしても、それ以上に手間がかかったり、時間がかかったりするのであれば本末転倒ではないでしょうか。

筆者の経験では安い節約商品ほど費用対効果が悪い傾向にあるように思えます。

数百円で買える節約グッズほど、逆に手間や時間、ストレスがかかるものだと認識しています。

結果、続けることができず無駄な支出になってしまった経験数知れずです。

4. 極端なお小遣いの削減

節約するために真っ先に削られる第1候補が「お小遣い」ではないでしょうか。

ですが、極端な削減は逆効果です。

お小遣いとは一般的には自由に使えるお金、つまりご褒美と言い換えることができます。

日々の仕事や家事、育児に奔走しながら、どんなに頑張っても自由に使えるお金がないとなるとモチベーションが下がってしまうのではないでしょうか。

お小遣いの額から決めるのではなく、生活費から決めて余剰資金の中からお小遣いを捻出する方が長続きしやすくなります。

収入増や支出の削減に成功した場合は一定の割合でお小遣いを増やすなど、ご褒美もしっかりと確保しておかないと継続できません。

仕事でもそうですが、努力が正当に評価されないと続けようとは思わなくなります

「とにかく支出を減らす」ということだけが節約ではありません。

楽しく継続できることが長期的な節約につながり、投資の種銭作りの成功となると考えます。

節約するなら金額の大きい固定費から

他にも、

  • 冷暖房を我慢する
  • 1円でも安い商品を求めてスーパーを回る
  • 過度なぜいたく品の削減

など、長期的な観点からあまりおすすめできない節約方法がたくさんあります。

月数百円から数千円を節約するために時間や労力、健康や幸福感を損ねるような過度な節約術は長続きしませんし、かえって逆効果となってしまうこともしばしばです。

小さなところよりも、金額の大きなところから手をつけていくのが節約のセオリーです。

特に毎月定額でかかり続ける固定費です。

  • 家賃
  • 保険料
  • 車代
  • スマホ代

などの方が費用対効果が高く結果が出せます。

投資の種銭作りには固定費削減が効果的

幸福感を下げずに継続できる節約を!

大切なことは「継続できるかどうか」です。

価値あるものにはしっかりとお金を使うことも大切です。

投資を行う目的は長い人生、少しでも幸せに生きるためではないでしょうか。

将来の幸せのために今を犠牲にするというのも少し違うと考えます。

今の幸せも大切にしながら、将来のためにも投資する

その幸せのラインをどこに引くかが、将来の幸せにもつながると考えます。

投資の種銭を作るために、節約はとても大切な手段です。

世に出回るさまざまな節約手段に安易に飛びつくのではなく、しっかりと吟味した上で継続できる、かつ効果の大きいものから始めていくことをおすすめします。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)

《冨岡 光》
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執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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