住居費は収入の3分の1に抑えるべき、なんて言われていますが、あなたは、収入の何割を家賃に充てていますか?
ちなみに、月収30万円の独身の方が10万円の家賃を払っていても生活は十分やっていけますが、月収18万円の3人家族が家賃6万円の家に住む、となると生活は厳しくなります。「収入の3分の1」と言わず、収入や家族構成によっては、さらに住居費を抑えなくてはならないケースも少なくないんです。
住居費を抑えるためには「郊外に住む」、「古い物件を探す」などの方法がありますが、今回は、狭い家に暮らすことで節約する、という方法について考えてみたいと思います。
目次
タイニーハウスなら150万円で建てられる
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最近、アメリカでは「タイニーハウス」と呼ばれる小さな家に住む人が増えており、日本でも徐々にタイニーハウスでの小さな暮らしを実践している人が増えています。セルフビルドする人もいて、建築費がわずか150万円、なんていうことも可能!
すごいですよね。ミニマリストの気があるわたしはすごく惹かれます。
しかし、実際にはそこまでできない、という人の方が多いもの。一人暮らしなら絶対やってたと思いますが、結婚していれば配偶者の意見も聞かなくてはなりませんし、子供がいるとさらに難しい。
そこで、ここではあくまでも、「実現可能なミニマムハウス」ということで考えます。
1LDKで3人家族は暮らせる
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我が家は、わたしと夫、それから小学4年生の息子の3人家族です。2LDKの物件を借りていますが、実際に使っているのは1LDK分だけです。(昨年引越したばかりなのでまだ引越しはしませんが、「もっと狭くて安いところで良かったね」という話をしています)
戸建てだと3LDKや4LDKに住まれている3人家族も少なくないですが、実際には1LDKで足りてしまうんですね。
平米数で考えると、40平米もあれば十分な広さだと言えますし、我が家の場合、廊下や洗面所などを合わせても、それぐらいの平米数で生活していることになります。
4人家族でも、お子さんが小学生ぐらいまでなら1LDKでも足ります。中学生ぐらいになってくるとモノも増えて個室が必要になったりすることもありますので2LDKはあった方がいいかなと思いますが、それまではなるべく小さい家に住む、という選択肢があってもいいでしょう。
狭い家に住むためのポイントとメリット
「3人家族でも1LDKで暮らせます」と言われても、「絶対無理でしょ!!」と感じてしまう方も多いと思います。
そうなんです。狭い家でクラスには、ちょっとしたコツがあります。でも、コツと言ってもやみくもに何かを我慢しなければならないわけではなく、そのコツが、狭い家に住むメリットにもなるんですよ。
ベッドを使わず床に布団を敷いて寝る
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狭い家に住むための最大のポイントはこれです。ベッドを使わないことです。
ベッドって、それだけでめちゃくちゃ場所をとりますよね。床に布団を敷いて寝る「ジャパニーズスタイル」なら、昼間は畳んでおけばいいので場所をとりません。
我が家でも、子供部屋として使っている和室に布団を敷いて寝ており、昼間は押入れに布団を片づけます。また、押入れの下段に布団を入れ、上段はわたしと夫が半分ずつ、クローゼットとして活用しています。
和室が無い(=床がクローゼットの)場合はすのこを敷く方がいいですが、すのこもロールタイプや折りたたみタイプがあるため、場所をとりません。
床で寝ていると小さい子供が転落する心配もなく、布団のあげおろしで足腰が鍛えられるメリットもありますし、マットレスと違って気軽に干したりクリーニングもしやすいため、衛生的にも良いですよ。
持ち物を少なくする
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普通の家族が異様に狭い家で暮らしているのをテレビで見て、「うわぁ……」と思ってしまう人は多いと思いますが、それは、
モノが多いからだと思います。
どでかいタンスが何竿もあり、どでかい食器棚が鎮座していて、さらにその上にもダンボール箱が積み上げられていたり。これでは圧迫感があるので、抵抗を感じる人も多いでしょう。
狭い家で暮らすには、モノを減らす必要があります。しかし、これはメリットとも言えること。モノが少ないほど片づけは楽で、衛生的で快適な住まいになります。わたしは大人になってから少しずつモノを減らしてきましたが、捨てて困ったものはほとんどありません。代用できるものだったり、なくても困らないモノの方が多いんです。
日用品のストックがなくても、近所にコンビニやドラッグストアがあれば買えます。特売品を狙ってまとめ買いするよりも、狭い家に住んだ方が節約になる、とも言えますね。
収納スペースがある物件を選ぶ
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とは言え、普通に生活していれば、それなりに収納も必要です。我が家の場合は、普段使っている和室がメインの収納になっていますが、普段あまり使っていないもう一つの部屋の押しれも使っています。(半分以上空いてますが)
同じような広さの1LDKの物件でも、収納の大きさによって収納力が変わります。物件を探すときには、部屋数だけでなく、平米数も見て、収納スペースが十分あるか、また、収納スペースが少なくても、収納家具を買い足すだけの部屋の広さがあるか、というところは見ておいた方がいいでしょう。
「モノを減らした方がいいと分かっていてもできない」と言う人はたくさんいますが、本気で住居費の節約をするなら、思い切って狭い家に引越してしまうのも手です。入りきらない分はトランクルームにも預けておいて、家になくても困らなかったものについてはどんどん処分していけばいいのではないでしょうか。
住居費を減らすことができれば、家計にも一気にゆとりが生まれます。家は広いほど片づけも掃除も大変ですし、エアコン代もバカになりません。本気で節約したい人は、ぜひミニマムハウスに引越して住居費を減らしましょう。(執筆者:吉見 夏実)