エンディングノートに必ず記入しておきたいこと
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エンディングノート
には資産を記入する場所があります。預貯金や保険、あるいは、有価証券、不動産やゴルフ場会員権などたくさん記入する欄が設けられていると思います。
記入する必要があるのはわかっているのだけど、「どこにどれだけ資産を持っているのか記入しておいて誰かに見られたら…」と思ってしまいますよね。
そういうときは、どこの金融機関かだけでも書いておくとよいでしょう。
預貯金の場合、どこの金融機関に口座があるのかさえ分かれば、同じ金融機関内でほかに口座がないのか名寄せしてもらうことが可能です。金額は後で調べればすぐわかることですから、エンディングノートにわざわざ書く必要はありません。
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証券口座も、金額や保有銘柄はさておき、どの証券会社に口座があるのかさえ分かれば、そこから先の処理は難しくありません。
保険の場合も同じです。保険証券は紛失されていても再発行できます。保険の内容も保険会社に照会すればわかります。保険金額の記入も絶対条件ではありません。しかし、どの保険会社の保険に加入しているのかということだけは記入するようにしましょう。
エンディングのためだけのエンディングノートはもったいない
エンディングノートというと、「エンディングのためのメッセージを綴ったノート」というイメージを持ちますが、そうではありません。もう少し前広に解釈して、「シニアがエンディングまで管理するノート」と考えるとよいでしょう。
資産の金額も日々変化しますし、エンディングの時点の金額を確定できるわけではありません。だから、「金額は後で調べてください」ということでよいのだと思います。むしろ、残った家族が整理しやすいように、必要な情報を伝えるということに力点を置いて考えるとよいでしょう。(執筆者:杉山 明)