電気料金にはさまざまなプランがあり、最適なプランを選ぶことによって電気代の節約になります。でも、最適なプランの選び方って分からない方の方が多いですよね。そこで、今回は東京電力の電気プランの特徴を整理し、自分にぴったり合ったプランを選ぶ方法をご紹介したいと思います。
目次
まずは「でんき家計簿」でシミュレーション
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東京電力では、「でんき家計簿」というサービスを提供しています。毎月の電気代や使用量を確認したり、過去の推移も見られる便利なサービスです。
でんき家計簿にログインすれば、現在の電気代から、どのプランを選ぶのがお得になるのかをシミュレーションできます。自分に最適なプランが分かれば、すぐに変更の手続きをしましょう。
ただ、プラン変更によって電気代が必ずお得になるというわけではありません。シミュレーションを実際にしていただくと分かると思いますが、従来のプランの「従量電灯」がもっとも安くなるという結果になる人の方が多い気さえしています。
試しに、「マネーの達人」編集長の自宅で試してみましょう。
まずはこんな風に朝家を出る時間帯や帰宅する時間帯などを回答していきます。
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すると、すぐに診断結果が出ます。所要時間2,3分です。
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……残念ながら、現在の「従量電灯」プランが最も安く、別のプランにすると逆に高くなってしまうことがわかりました。
でも、まだあきらめてはいけません! 現状の使い方ではプラン変更してもお得にならないという人でも、電気の使用時間のシフトチェンジとプラン変更の合わせワザで、電気代が安くなる可能性はあります!
東京電力のプランは全5種類
◎従量電灯B・C
もっとも基本的なプランで、はじめに設定されているプランです。従量電灯Bがもっとも多い契約形態で、従量電灯Cは、電気を多く使う家庭や商店などで選ばれています。
◎朝得プラン
深夜1時から朝9時までがお得になるプランです。
◎夜得プラン
夜21時から朝5時までがお得になるプランです。
◎半日お得プラン
夜21時から朝9時までがお得になるプランです。お得になる時間帯が多い分、「朝得プラン」や「夜得プラン」に比べると料金は高めの設定になっています。
◎土日お得プラン
土日がお得になるプランです。そのため、祝日であっても月~金曜日であれば平日料金が適用されます。
シミュレーションの結果お得なプランが無かった人でも、電気を使用する時間帯を変えることによって、上記のいずれかのプランに合わせた電気の使い方ができるかもしれませんよ。
電気を多く使う時間帯を考えよう
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朝得プラン
早起きが得意な人、かつ一戸建ての方におすすめのプランです。朝のうちに洗濯や掃除を済ませ、料理の下ごしらえなども朝9時までに済ませてしまいます。ホームベーカリーや洗濯機などタイマー機能があるものは、深夜に使うようにするという方法もありますね。ただ、深夜や早朝に電気を多く使うということは、洗濯機や掃除機の騒音も気になります。マンションだと近所迷惑になることもあるので、気を付けましょう。
夜得プラン
帰宅時間が遅い方や、妻もフルタイムで働くような共働き世帯におすすめのプランです。帰宅時間が遅い人なら、洗濯や掃除は「出勤前」ではなく、帰宅後21時を過ぎてからした方が電気代が安くなります。ただし、こちらも21時以降に騒音のする家電を使うことになりますので、マンションの方はお気を付けください。
また、このプランでも「夜のうちにホームベーカリーや洗濯機をセットしておく」という手が使えます。浴室乾燥機などを使う方なら、朝ではなく21時以降に洗濯して、そのまま浴室乾燥を使うのがいいでしょう。
半日お得プラン
朝得プランも夜得プランも、時間帯的に合わせるのが難しい方におすすめのプランです。たとえば夫婦で帰宅時間や出勤時間に大きく差がある場合などは、半日お得プランの方がお得になることがあります。ただ、基本的には朝得プランor夜得プランの方がお得度が大きいですよ。
土日お得プラン
平日はほとんど家にいる時間が無く、家事は週末にまとめてやっている、という方向けです。また、週末にレジャーなどに出かけることなく、ほとんど家で過ごしているという方にも向いています。土日プランを選ぶなら、家電を使う家事なども極力土日にまとめてやってしまうと良いでしょう。
比較的近いプランを選べば電気使用のシフトがしやすい
現状ではシミュレーションしても最適なプランが無いという方でも、意識的に電気を使うタイミングをずらすことで、より電気料金の安いプランでお得にすることは可能です。
そのためには、まずは時間帯であれば家事をまとめておこなうことができるか、集中的に冷暖房を使ったりすることが多いか、ということを考えてみましょう。
たとえば我が家の場合なら、共働きかつマンション暮らしで早朝の騒音は避けたいので、夜得プランなら合わせやすいです。子供がいるのでどうしても料理は21時前になってしまいますが、常備菜の作り置きなどの家事は21時以降にずらすことが可能です。
ちなみに、先ほど見た編集長の自宅で家事を21時以降にするとしてみると、診断結果は以下のようになり、「半日おとくプラン」だと年間で4,408円安くなります。
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何も意識しないままではお得なプランがむしろ高くついてしまうという家庭でも、意識するだけで電気代を落とすことができるので、自分に最適なプランを考えて、実践してみましょう。(執筆者:吉見 夏実)