目次
はじめに
お客様からの頂いたご相談…
なんと! 今では入社時に決めるのですね……
確かに、多くの企業で確定拠出年金の制度が導入されてから数年経ちますから
新入社員の方は最初から制度が適用となるわけで…
私が以前に勤めていた企業でも確定拠出年金の導入があり社員への説明会が実施され、研修を経てから運用先を選んでおりました。
新入社員の方は在学中に学ばないと、どうやって運用先を決めて良いか分からないですよね?
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確定拠出年金とは
2001年にスタートした「確定拠出年金」
私的年金の一つで、現役時代に掛金を確定して納め、その資金を運用し損益が反映されたものを老後の受給額として支払われる年金。
これまで企業が社員の為に月々の積立金を運用し、退職金や年金にあてておりましたが、社員が自ら運用する「自己責任型」の制度を導入したのです。
アメリカは年金も保険も自己責任の文化。
自らが選んだ先で年金の運用をするのは当たり前のことで学生の頃から投資についても学んでおります。
日本では? 経済など専攻していない限り、投資や運用についてなど学ぶ機会は少ないのではないでしょうか。
入社が決まり、ホッとした矢先、年金という大切なお金について、学ぶ機会を得ずに選ぶという難問が待ち受けていたのです!
投資の勉強
学生さんで「投資」をしている人は少ないかと思います。
ですが、「投資」について学ぶことはいつでも可能なのです。
投資とは
将来的に資本を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す。
そうです、投じた資金を増やすことが目標となります!
確定拠出年金を導入している企業では、複数の投資先(運用先)が選定されており、その商品ラインナップ(一覧)の中から社員の方に選んでもらうようにしています。
しかし、投資先の一覧をどう読み解けば良いのでしょうか?
参照:<いわぎん>個人型確定拠出年金プラン 運用商品一覧表
用語説明
企業により商品ラインナップ(一覧)は異なりますが、大きくわけて2つ。
2. 元本確保以外の商品
があります。
「元本確保型」は銀行の定期預金や、保険会社の保険商品が主となります。
「元本確保以外の商品」は投資が初めての方には分かりにくい用語がありますので確認してみましょう。
運用方法
運用方法も大きく分けて2つあります。
指標となるのはベンチマークです。
ベンチマークとは市場平均(日経平均株価やTOPIXなどの指標)のことです。
1. パッシブ(インデックス)運用
…市場平均に準じた運用
2. アクティブ運用
…ハイリターンを期待した運用
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参照:MORNINGSTAR HPより
運用率(運用利回り)
お金を増やすためには運用率が重要です。
運用率(運用利回り)とは、年何%で資産を運用できたかを表す数値です。
1%違うだけで、将来の受け取る額が大きく変わります。
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参照:大同生命HPより
手数料(運用コスト)
皆さんから集めたお金を株や社債・国債などで運用するときにかかる運用コストが手数料としてひかれます。
特にアクティブ運用の場合は、プロが運用しますので手数料も高くなります。
運用率だけで決めるのではなく、手数料も意識してみて下さい!
皆さん「ハイリスク・ハイリターン」という言葉はご存知ですよね?
高い利益を得る可能性のあるものはリスクも高く、安定運用のものは得るリターンが少ないのが事実です。
参照:野村証券HPより
リスクについて
リスクをなくすことはできませんがコントロールすることは可能です。
・パッシブ運用とアクティブ運用の商品を組み合わる
・値動きが相反する商品を組み合わせる
(例:円商品⇔ドル商品)
・ハイリターンを目指すのか、安定を重視するのかといった自分の考えにより各商品の比率を決定していく
・所有している資産(不動産や保険など)と異なる商品を選ぶ
まさに「分散投資」ですね! 運用先を分散することで、リスクをコントロールするのです。
運用先の一覧から、商品の特性を把握して、バランス良く選ぶよう心がければ新入社員の方でも選定ができるかと思います。
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おわりに
マネーセミナーやお金の勉強会を行っていると、参加した方々から
「10代の頃に先生に会っていたら、今では貯蓄も年金も心配なかったのに…」
というご意見を頂きます。
講義をしている私自身も、社会に出る前の方にもお金に関する知識をお伝えしたいと常に感じております。
学ぶ機会はいつでも、どこでできます。
新入社員の方にとって、入社時の「確定拠出年金」の選択は投資やお金の運用について学べる良い機会なのかもしれません。
これから、日本は超高齢化社会に突入します。将来、受け取れる年金額も少なくなっていきます。
まさに「自助努力」が必要な時代です。
お子様から大人の私たちまで、日本に暮らす上で必要なお金の知識をこれからも増やして頂きたいと思っております。こうしたコラム1つでも参考になれば幸いです。(執筆者:藤井 亜也)