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家計が苦しい…
毎月たくさん貯金が出来ていて、「お金の不安なし」なんて人はごくごく稀でしょう。多くの人は、少なからず家計が苦しいと感じたり、将来のお金不安を抱えていたりします。
家計が苦しいと言って、筆者の元に訪れる人は口を揃えてこのように訴えます。
外食や買い物も我慢して、水道光熱費などの小さな節約にも気を配っていても、家計は苦しさを増す一方。
このようなお金の問題を抱える人には共通する特徴があります。それは、家計収支を把握していないことです。そのため、「家計が黒字なのか赤字なのか」わからない人も珍しくありません。

家計をきちんと把握する
家計の苦しい原因は一言で言えば、収入と支出のバランスがミスマッチだからです。
家計が苦しいと感じるのであれば、まずは現在の家計収支を知る必要があります。そのためには、収入と支出を掴まなければなりません。
会社員等であれば収入は給料等でしょうから、手取りの金額を確認します(通勤交通費は生活に使えないので除きます)。
一方、支出は毎日のことですから、家計簿を利用して記帳しなければ把握しきれません。
毎月の収入と支出が把握できたら、収入から支出を差し引きましょう。プラスなら黒字で、マイナスなら赤字です。
推測では成り立たない
家計収支を把握することによって、黒字もしくは赤字の金額を知ることができます。家計簿を付けていない家計は、この金額が掴めていません。
わが家は赤字だろうと思ってはいるものの、実際にその金額を知らないのです。記帳することによって、初めて正確に知るその赤字額に驚く人も少なくありません。
家計運営を推測で行うことを、行き当たりばったりと言います。
どういうことかというと、家計が苦しいと感じ、よく見聞きする食費に白羽の矢を立てて節約してみるがやはり苦しさはさほど変わらない。次は光熱費も節約してみる。やはり変化はない。
このような場合、実は他の支出が肥大化して家計が圧迫されていることがあるわけです。

やみくもに手を付けても解決はしません。わが家の家計が苦しい原因を知るために、まずは毎月の支出額をきちんと把握していきましょう。
少なくとも家計簿を3カ月は付けてみてください。(執筆者:大木 美子)