女であるがゆえ、女であるがためのコストっていかほどでしょう?
スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなどなど。毎月どれくらいの出費があるでしょう。
ポーラ文化研究所の調査によれば、2015年1か月のスキンケア化粧品の平均投資金額は2,250円。年間2万7,000円あまりとの結果が出ています。
女であるがゆえ、女であるためのこの出費。まさに「女の固定費」。
これ、そのへんで調達できるものを活用してみませんか? そう、手作り化粧品へのいざないです。「使い切れる量と、気楽な管理」をテーマにご紹介いたします。
目次
津々浦々ではびこるドクダミ
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ドクダミは、効能ある薬草として古来から珍重されています。
別名「十薬」というほど、特に煎じたお茶はさまざまな体の不調に良いとうたわれていますよね。草むしりついでに、このドクダミの生葉のエキスを取り出して「化粧水のもと」として活用する準備をしてみませんか?
と思われるかもしれません。
大丈夫ですよ。完成したドクダミエキスは、なんとびっくり甘い香りになるんです。
ドクダミエキスの抽出方法
用意するもの
・ ドクダミ生葉
・ 煮沸消毒した保存瓶
・ ホワイトリカー(アルコール35度)
作り方
(1) きれいなドクダミを採取し、水洗いし、よく水気を拭きます。
(2) ドクダミは葉の部分だけ使います。茎は取り除きましょう。
(3) 保存瓶に生葉を入れ、葉が水面から出ない程度までホワイトリカーを注ぎます。
(4) 漬け込んだら、瓶を時々ゆすりながら1~3か月熟成させます。
(5) 3か月たったら完成!葉は取り除き、濾して消毒した瓶で冷暗所保管します。
さあ、ドクダミエキスができたら化粧水を作りましょう!
それに越したことはないですが、防腐効果のある基材を取り入れれば2週間程度お使いいただけます。
ドクダミエキスの化粧水 100cc分
・ ドクダミエキス 小さじ1
・ BG(1,3-ブチレングリコール) 小さじ1
・ 水道水 90g
作り方
(1) ドクダミエキスとBGを混ぜる。天然精油をお持ちであれば、このタイミングで1滴加えても。
(2) 水道水と(1) の混合液を合わせます。ミネラルウォーターや精製水を使うと塩素の作用がなく腐敗が早まりますので注意ください。
(3) アルコール消毒したスプレー容器などに入れて完成。保湿剤は小さじ2程度まで増量可能です。お好みに合わせて完成が100ccになるよう増減してください。
・BG(1,3-ブチレングリコール)は、保湿剤としても広く使われる防腐剤です。東急ハンズやインターネットショッピングで入手できます。
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お肌がアルコールに弱い方は、20~30秒ほど、ラップなしでエキスを電子レンジにかけて煮切りましょう。アルコールの沸点は80度。
沸騰させないのがポイントです。
優秀なクリームは意外にお安いものです。薬局ならば。
ドラッグストアのおなじみ「ニベア」が高級クリームとほとんど同じ成分を使っていると世間を震撼させた事例もありました。
広く大衆に向けて作られ、取り扱いを薬局に委ねたクリームは55gで税別1,100円の高コストパフォーマンス。一度対面型の薬局でじっくり品定めする価値ありです。
フタアミンhiクリーム ムサシノ製薬
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世界最古のデオドラントを作ろう! ミョウバンスプレー
ご用意いただきますのは「焼きミョウバン」です。茄子のお漬物の色をよくするのに使われ、スーパーなら煎りぬかや粗塩などの近くの棚にあります。50g入り税抜100円ほどです。
ミョウバン水原液
・ 空きペットボトル
・ 焼きミョウバン 小さじ山盛り1
・ 水道水 100ml
作り方
(1) 焼きミョウバンと水道水を混ぜて透明になるまで静置。
(2) 透明になったら冷蔵庫で保存。使用期限1か月
ミョウバンスプレー
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・ミョウバン水原液 ペットボトルのキャップ1杯(約7.5cc)
・水道水 75cc(大匙5杯)
作り方
(1) 混ぜてスプレーボトルに入れる。
おすすめのアレンジはハッカ油ブレンドです。ミョウバン原液にハッカ油を2滴ほど落としてから水道水と混ぜます。デオドラントしつつ、クールダウンもできて一粒で二度美味しいアイテムになります。
日常使うスキンケア用品を、ひとつでもハンドメイドすることで、ぐんとコストダウンできます。その分美容液にお金をかけるのも悪くないですね。くれぐれも事前のパッチテストはお忘れなく。
※もしお肌に異常を感じたら、もちろんすぐに使用をお控えください。(執筆者:酒井 菫)