目次
2016/9/5 月
米国の労働統計は約15万人の就労人口増で、予想以下ではあったが堅調な範囲内の数字。9月利上げの観測は後退し、12月利上げの観測が主流に。
米国株式はわずかに上昇。欧州市場では、消費関連、公益株がけん引する形でここ3か月で最高の水準にまで上昇。
2016/9/6 火
米国市場は休日。欧州市場では通信株が上昇し4か月来の高値となった。米国の利上げ観測後退は世界の株式市場に好影響。日銀の黒田総裁はさらなる緩和策を明言せず、市場は失望、円高。
サウジとロシアが原油価格の安定化に向けて動き、原油価格は5%ほど上昇。
2016/9/7 水
米国でISM非製造業指数が6年ぶりに低水準となったことを受けてFedの9月の利上げ観測が後退し、米国では債券・株式・商品高、ドル安。欧州市場にも影響が及び銀行株を中心に株安。原油価格は生産調整がすぐに行われる見通しがないことから下落。
2016/9/8 木
欧州ではECBの会合でさらなる緩和策が打ち出されるとの見方からイールドがさらに低下。米国では、業績悪化で消費関連銘柄が低迷したが、FBやアップルが堅調で市場はほぼ史上最高値の水準で推移。
2016/9/9 金
ECBの会合で追加緩和策が検討されなかったことからドイツ国債のイールド上昇、ユーロ高。米国では原油の在庫が大きく減少しWTIが4.7%高、エネルギー関連も上昇。
アップルはiPhoneの公表後値を下げ、欧州の半導体メーカーも値を下げた。欧米市場とも株式市場は下落。ユーロでは債券も下落。
(執筆者:杉山 明 )