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平成30年3月に卒業した大卒者の就職率「過去最高98%」
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とても喜ばしいことです。
しかし、その陰で子どもの就活費用が家計を圧迫して
と頭を抱えた親も多いのでは?
就活には結構お金がかかるのです。
そこで、数年前に子どもが就職した我が家の経験や周囲の声をもとに、就活でかかるさまざまな費用や親ができる準備、心構えについてお話しします。
入学~就活解禁の前年までにかかる費用
就活に向けた動きは、入学直後からすでに始まっています。
就活解禁以前にかかる費用には次のものがあります。
1. 教員などの資格を得るための専門課程で使う教科書代や教材代
2. 資格取得のための実習(教育実習など)の交通費や宿泊費
3. 下級生向け企業説明会に行くための交通費
4. 公務員や難関資格などの受験準備でプラスされる学費
5. 学内開催の有料就活セミナーの費用
特に、親の負担が重くなる(4)
公務員の上級職や弁護士などの難関資格は狭き門である上、専門の勉強が必要です。
そのため、多くの学生が大学と専門学校、あるいは学内の特別講座とのダブルスクールで受験に備えます。その費用が意外に大きいのです。
大学によっては専門学校の授業料を半額補助してくれるケースもありますが、それでも金銭的に負担となることは言うまでもありません。
このように、就活前の段階でも費用が発生する場合があるため、親はそのような道に子供を進ませるかどうかも含めて、就活に向けたマネープランを考える必要があります。
就活でかかる費用の内容
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就活でかかる費用の内容について説明します。
就活で交通費や宿泊費がかかるのは以下の時です。
・ 合同企業説明会
・ 企業ごとの説明会
・ 採用試験
学内説明会や合同企業説明会
複数の企業の情報が得られるため、それほど多く足を運ぶ必要がありません。
筆者が調べた範囲では、1~3回の人が多いようです。
企業ごとの説明会や採用試験
その数はぐっと増え、少ない人でも10社、多い人だと30社以上足を運ぶ人もいるため、その分の交通費、人によっては宿泊費もかかります。
また、採用試験の場合、多くの企業が二次選考より交通費を支給するため、一次選考までの交通費は自腹で払います。
それらの費用は、在籍する大学のある場所や受けたい企業がある場所により、大きく変わります。
そこで、我が子やその友達、保護者などから聞いた話を参考に、2つのパターンを具体例として挙げてみます。
例1)大学所在地と同じ地域で就活を行う場合の費用
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大学所在地と同じ地域で就活を行う場合の費用です。
・交通費:平均2万~5万程度(説明会や採用試験の回数による)
・宿泊費:0円
このように、就活生の居住地に近い場所で就活が完結する場合は費用も安く、就活生自らが費用をねん出することも可能です。
特に、首都圏には多くの企業がある上に、交通網も発達しています。
また、地方に本社を置く多くの企業が、首都圏で説明会や採用試験を行います。
そのため、企業の説明会や採用試験で移動する場合も、長距離の移動が少なくてすみ、費用を抑えることができるのです。
例2)大学所在地から離れた地域で就活を行う場合
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一方、UターンやIターンなど、大学所在地から離れた場所で就活を行う場合、ガラリと事情が変わります。
・交通費:約10万円~30万円(会社の場所や会社を訪れた回数、交通手段による)
・宿泊費:0円(実家)~8万円(ホテル、シェアハウス、マンスリーマンションなど)
長距離の移動が必要な就活では、新幹線や飛行機などを利用する場合も多いため、交通費が2~10倍、人によってはそれ以上に跳ね上がります。
また、人によっては就活のための長期滞在により、多額の宿泊費がかかる場合もあります。
ちなみに、我が子はUターン就職でしたので、合計10万円程度の費用がかかりました。
しかし、首都圏に大学があり、多数の説明会や採用試験を同じ首都圏で受けられたため、比較的費用が抑えられた方だと思います。
就職準備や就活の費用も視野に入れたマネープラン
就職準備や就活にはかなりの費用がかかります。
また、卒業年次の学生は、就活はもちろん、卒業研究や卒業論文の作成でも忙しく、学生がバイトなどで十分な就活費用を稼ぐのは難しい状況です。
そのような理由から、親は大学進学以前より就活費用を含めたマネープランを立て、地道に教育費を積み立てる必要があります。
親が就活の費用を無理なく出せる地域の大学への進学を子どもに促すことが必要となる場合もあります。
なお、知人の子供は兄弟同時の就活で、そのための費用が莫大となったため、卒業年次に奨学金や教育ローンを借り、子供の卒業後親が一括で返済したと聞きます。
万が一費用の捻出が難しくなった場合は、それも1つの手段として想定しておきましょう。(執筆者:大岩 楓)