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投資のチャンスは身近ニュースにもある
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業種によって大手やそれについずいする企業というように、ある程度業界の企業における構図があります。
そこに新しい技術や新規参入などによって業界のパワーバランスに変化が出ることがあります。
とくに大きく変わる可能性があるときはそこに投資のチャンスが出てきます。
その業界に詳しくなくても、身近なニュースなどから情報を得られることもあるので、投資をするときは色々なところにアンテナを張っておくと良いです。
投資テーマとしても注目の5G
投資テーマとしてもよく話題に上がっているのが5Gです。
次世代の通信関連として話題になることも多く、次世代通信関連の株式をテーマにした投資信託が発売されるほどです。
そんな中で先日、楽天が携帯事業に参入することを発表しました。
楽天の携帯事業参入について

楽天が携帯事業に参入することで注目されていることは、大手キャリアの3社と違って高額な専用機器を使用するのではなく、市販のサーバーを活用して設備投資することです。
大手キャリアは4G通信網に3兆円から4兆円を投じています。それに対して楽天は6,000億円と見積もっています。
また、アンテナ部分を5G対応に替えるだけで5Gネットワークが導入できます。1兆円かかると言われている4Gから5Gの移行の設備投資も不要です。
業界の構図に変化を与える可能性がある
楽天は設備投資にコストがかからない分、通信料金の競争で大手キャリアよりも優位に立てる可能性があります。
大手キャリアは今まで多額の資金をかけて設備投資をしてきたため、現在の設備を簡単に捨てることはできません。
つまり、楽天のようにコストを抑えられる市販のサーバーに替えるのが難しいのです。
楽天の参入は携帯電話業界に大きな影響を与える可能性があります。
大きな変化が予想されるときは株式投資でもチャンスになる可能性があります。
予想外に株価が上がった例もあれば下がった例ある
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業界の構図に変化を与えそうでも株価は思ったように動かないことはあります。
業界の構図に変化を与えそうな出来事といえば、ゆうちょ銀行と東芝です。
郵政民政化によりゆうちょ銀行もしばらくしてから上場しました。預金額では国内最大で、金融機関としての規模も大きいです。
上場したときは注目も高く、上場来高値は上場した次の日でした。結局その後はその時の株価を上回ることありませんでした。
そして東芝は、不正会計問題やアメリカの原発事業での巨額損失から経営危機になりました。
総合電機大手として上場廃止の懸念もでるほどした。上場廃止になっていれば業界の構図にも大きな変化が出ていたでしょう。
当時、東芝は大きく株価が下がりましたが、結局上場廃止にならずにそこから株価も持ち直しました。
新規参入にはリスクもある
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新しく何かを始めるということは、良い面ばかりではなくリスクもあります。
楽天の場合、人口の多い首都圏では自前の基地局を整備しますが、地方はKDDIの回線に相乗りします。
そのため、都市部から地方への接続に支障が出る可能性もあります。
通信障害が頻発したり、速度が遅いなど品質が大手よりも落ちると利用者数に影響が出てきます。
投資をするときはリスクもあることを理解したうえで行うことが大切です。
新しい技術やサービスは上手くいけば株価にも良い影響を与えますが、他の銘柄では注目されていたにも関わらずさまざまな理由から株価は逆をいった例もあります。(執筆者:成田 恵)