1日中つけっぱなしのほうが割安なエアコンもある
自動でお金が貯まる仕組みは、お金以外のことにも応用できます。
それが最も簡単にできるのが、電気代です。
私たちが節約する際、真っ先に思いつくのが「電気をこまめに消す」ことでしょう。
しかし、楽にお金を貯めたいのなら、電気はこまめに消してはいけません。
では、どうすればいいか。
契約しているアンペア数を下げて、基本料金を下げましょう。
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しかも1回の手続きだけで、あとはなにもしなくていいのです。
どちらが楽かは、もう明らかですよね。
40アンペアを30アンペアに下げるだけで、基本料金は300円ほど節約できます。
その際、気をつけたいのが、消費電力の高いものを同時に使わないことです。
たとえば、ドライヤーは12アンペア、アイロンは14アンペア、電子レンジは15アンペアを必要とします。
そこに気をつけて、アンペア数を極端に下げなければ、ブレーカーが落ちる心配はありません。
エアコンも、部屋が設定温度になるまでがいちばん電気を使います。
冷房を入れると、部屋が冷えるまではフル回転ですが、設定温度を維持するのにそれほど電気は使わないのです。
1日に何回もつけたり消したりするより、1日中つけっぱなしのほうが割安な省エネタイプの機種もあります。
ハウスメーカーも24時間365日冷暖房システムを採用したりしていますね。
100円節約するのに、何回スイッチを切ればいいのか
こまめに消して回ることが苦にならない人は別ですが、家の中にあるすべてのスイッチを消して回るのは、とても大変なことです。
たとえば、60Wの電気を1時間つけっぱなしにしたときの電気代は、1.5円程度です(地域や契約により異なります)。
トイレに行くためにわざわざ部屋の照明を消すと、100円節約するために、800回もスイッチをバチバチ切る必要があるのです。
そうすることで、電気料金が大幅に抑えられるならともかく、節約できる額は微々たるものです。
照明とエアコンだけでもこまめに消すようになると、相当な回数になります。
それを習慣にするのはとても面倒です。
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まめに電気を消したりするよりは、しばらく使わない電化製品のコンセントを抜いたり、冷暖房の設定温度を変えたりすることで、今より電気代が抑えられます。
さらには、アンペアを見直すほうがよっぽど効果が高いでしょう。
日ごろ、電気をこまめに消す習慣があればいいのですが、それを無理にすることで、「また消してなかった」と夫婦げんかを始めるくらいなら、楽な方法で見直しましょうというのが、私の提案です。