「1年の計は元旦にあり」と古くからいわれるように、1年の計画は年の初めに立てるのがよいとされています。
新しいことを始めるのにふさわしい新春の時期に、今後の貯蓄計画や節約の指針と向き合ってみましょう。
今回は、特に「2020年に注目しておきたい節約のポイント」を3つ取り上げて解説します。
目次
1. キャッシュレス決済を使いこなす
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2019年は、まさに「キャッシュレス元年」にふさわしい1年となりました。
2019年10月の消費税増税もあり、一気にキャッシュレス化が促進されたように感じます。
このキャッシュレス化の波はおそらく止まることはないでしょう。
それだけに、キャッシュレス決済を「使いこなせる」ようになることが、節約の大きなカギとなります。
複数のキャッシュレスを使い分ける
クレジットカードは複数枚持っていても、スマホ決済サービスは1種類しか使っていない、という方も多いようです。
2020年も、各サービスでお得なキャンペーンが開催されると予想されます。
と、手間を惜しむ声も聞かれますが、スマホ決済は主に「日常の少額決済に使われるもの」です。
この「日常の少額決済」が積み重なることによって、家計に大きな影響を与えます。
2019年は、マメにお得なキャンペーンを利用することで、月に数千円程度節約することも可能でした。
キャッシュレス決済に慣れてきたら、ぜひ複数の方法を使い分けてみてください。
支出を一元管理する
キャッシュレス決済で問題になるのが、「お金を使った実感が薄くなる」、「今月いくら使ったのかがわからなくなる」という点です。
そのため、支出を一元管理できるようにしておきましょう。
おすすめは、家計簿アプリを入れて、キャッシュレス決済を使ったときの通知や履歴が残るようにしておくことです。
支出を一元化することで、キャンペーンごとに決済方法を切り替えても、全体の支出額がすぐに把握できるようになります。
2. 趣味や嗜好品は「サブスク」も選択肢に
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2019年の流行語大賞に「サブスク」がノミネートされました。
サブスクとは、サブスクリプションの略で会員制の定額サービスのことです。
動画見放題や音楽聞き放題などは昔からありましたが、現在では
・ レストランの食べ放題
・ エステ使い放題
・ 車や掃除機の定額利用
などにも広がっています。
ヘビーユーザーであれば、サブスクで定額利用した方がお得になる場合があります。
またサブスクは、毎月の支出額が明確なので貯蓄計画を立てやすいというメリットもあります。
特に支出が青天井になりがちな趣味や嗜好品の支出については、サブスクも選択肢に入れて検討してみましょう。
3. 資産運用は「世の中の動き」をよく見て始める
2019年は「老後2,000万円問題」が明るみに出たこともあり、将来のために資産運用について勉強を始めたという方も多かったのではないでしょうか。
2020年からいよいよお金を運用しようという方もいらっしゃるかもしれませんが、2020年はさまざまなイベントが待ち構えている年です。
7月は東京オリンピック開催
11月は米国大統領選挙
があります。
大きなイベントがあるときは、株価は急激に上向いたり、逆に下降したりと、不安定な動きをしやすいものです。
毎月定額を積み上げるような投資スタイルであれば、景気のアップダウンはそれほど気にする必要はありません。
しかし、投資を始めてすぐ損失が出るようでは、モチベーションは下がってしまいがちです。
2020年に初めて投資をするという方や、資産額の大きな変動は落ち着かないという方は、世の中の動きをよく見ながら、比較的イベントの少ない時期に始めてみるのがよいかもしれませんね。
節約も「ベーシック」に「トレンド」を組み合わせて
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節約というと、住居費や通信費といった固定費の削減や、作り置きや格安スーパーの活用といった食費の削減などが思いつきます。
そういったベーシックな方法に加えて、さらにキャッシュレス決済やサブスクなど、最近のトレンドを組み合わせることで、より効果的に節約を進められます。
「ベーシック」に「トレンド」を組み合わせて、2020年も大切なお金をしっかり守っていきましょう。(執筆者:AFP、2級FP技能士 青海 光)