日本でも緊急事態宣言が発出されるまでになってしまった新型コロナショックですが、年初からの3か月間を振り返ると、正にジェットコースターのような大相場でした。
何を買っても下がってしまう印象ですが、テーマ別に見ると逆行高している銘柄もあります。
では、
これまで紹介してきた3つのテーマ株を振り返ることで、この難局を乗り切る方法を検証したいと思います。

目次
3つのテーマ株を振り返ると、その特徴が見えてくる
これまでいくつかのテーマ毎におすすめ銘柄を紹介してきましたが、ここでは新型コロナショックによる影響を織り込んで、改めておすすめ度合いをお話ししたいと思います。
具体的には、
(2) 景気停滞期にも強い「景気鈍感株」
(3) 携帯電話でもサービスが開始された「5Gサービス関連株」
の3つです。
代表的な株価指数である日経平均株価と比較することで、各テーマの特徴がより見えてきます。
2020年の日経平均株価の推移
昨年末2万3,656.62円で大納会を迎えた日経平均株価は、今年2月に入って新型コロナの悪影響で急落しました。
1か月半で-30%の大相場となったのです。
半値戻しとなる2万318円を3月末時点では回復できておらず、
が予想されます。

3つのテーマ株を日経平均株価と比較
では、以前に紹介した3つのテーマ株については、どういった株価推移となっているのでしょうか。
昨年末からの値動きを日経平均株価と比較しながら検証してみます。
(1)「テレワーク関連株」

テレワークは在宅勤務など直近の仕事のあり方に不可欠となっており、「テレワーク株」は日経平均株価を大きく上回る値動きとなっていますね。
サイボウズは、なんと昨年末比48.5%と逆行高となっています。
新型コロナショックの中では、やはり本命のテーマ株のようです。
これから来るであろう
とよいでしょう。
(2)「景気鈍感株」

「景気鈍感株」も日経平均株価を上回り、昨年末比プラスの運用成果となっている銘柄もあります。
中でも医薬品、食料品は変動幅も小さく、まだ下落見込みが続く今の相場にあっては、資産防衛に適したテーマ株ですね。
(3)「5Gサービス関連株」

「5Gサービス株」は、日経平均株価をおおむね上回った値動きではあるものの変動の波は同じで、昨年末比マイナス成果となっています。
しかし、製造業全体との比較では下がりにくくなっており、
ですね。
3つのテーマ株に分散投資
以上、3つのテーマ株を検証しましたが、次のようなイメージで分散投資に組み込んでみてはいかがでしょうか。
いま大本命のテーマ株、値上がり益を狙い2番底までに仕込んでおきたい
(2)「景気鈍感株」:
日経平均株価が半値戻しを達成するまでの期間、ミドルリスク・ミドルリターンが期待できるテーマ株
(3)「5Gサービス株」:
2番底までは手を出さない、V字回復時の本命テーマ株
アクティブ運用で難局を乗り切る
相場の動向を見ると、パッシブ運用(指数に連動した投資手法)よりも、アクティブ運用(銘柄を絞った積極的な運用手法)の方が、この難局を乗り切るのによさそうです。(執筆者:中野 徹)