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電気代の値引きは期間限定。支援中に見直したい契約プランと家電の使い方

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電気代の値引きは期間限定。支援中に見直したい契約プランと家電の使い方
電気代の値引きは期間限定。支援中に見直したい契約プランと家電の使い方

夏本番、エアコンをつけっぱなしにした翌月の請求額に、思わずため息が出る人もいるでしょう。いまは国の「電気・ガス料金支援」で電気代が抑えられていますが、支援は2026年7月~9月の期間限定です。今のうちに契約プランや使い方を見直しておけば、支援終了後の負担増にも備えやすくなります。

電気代の中身は「4つの合計」

電気代を下げるには、まず請求額が何でできているかを知っておくと迷いません。毎月の電気料金は、大きく「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」の合計で決まります(資源エネルギー庁「電気料金の仕組みについて」)。

基本料金は、契約しているアンペア数などに応じて決まる固定費で、電気をほとんど使わない月でもかかります。電力量料金は、実際に使った電気の量に応じてかかる部分です。多くのプランでは使うほど単価が上がる段階制になっていて、使いすぎるほど後半の単価が重くのしかかります。

ここで見落としやすいのが、残りの2つです。燃料費調整額は、火力発電の燃料価格の変動を毎月の料金に自動で反映する仕組みで、燃料が高くなれば電気代も上がります。再エネ賦課金は、再生可能エネルギーで作られた電気を買い取る費用を、電気を使う人みんなで負担するもので、使用量に応じて上乗せされます。この2つは自分の努力では動かしにくい部分。だからこそ、コントロールできる「基本料金」と「使う量」から手を付けるのが近道です。

順番としては、1.契約アンペアと料金プランの見直し、2.電力会社・プランの比較と切り替え、3.家電の使い方、4.日々の習慣、と進めると無理がありません。

いまは国の支援で、電気代の単価が下がっている

自分でできる工夫の前に、いま使える「追い風」を押さえておきましょう。国の「電気・ガス料金支援」により、2026年7月使用分から9月使用分まで、電気と都市ガスの料金が使用量に応じて値引きされています(経済産業省)。

電気(家庭向けの低圧)は、7月と9月の使用分が1kWhあたり3.5円、8月の使用分が1kWhあたり4.5円の値引きです。都市ガスも対象で、1立方メートルあたり7月・9月は14.0円、8月は18.0円が値引きされます。

うれしいのは、利用する私たちの側で申請がいらないことです。契約している電力会社・ガス会社が支援に参加していれば、毎月の請求額から自動で値引きが反映されます。ただし、これは期間が区切られた措置です。追い風があるうちに、次からの「自分でできる見直し」もあわせて進めておくと、支援が終わったあとの請求にも備えられます。

最初の一手は契約アンペアと料金プランの見直し

最初に効くのは、毎月かならずかかる基本料金の部分です。基本料金は契約アンペアで決まるため、実際の暮らしに対してアンペアを大きく契約しすぎていると、その分を毎月払い続けていることになります。

たとえば一人暮らしで、同時にたくさんの家電を動かすことがめったにない場合、契約アンペアを一段下げても不便を感じないことがあります。ブレーカーがよく落ちない範囲で、暮らしに合った容量に見直すのが基本です。ただし下げすぎると、エアコンと電子レンジを同時に使った瞬間にブレーカーが落ちる、といったことも起きます。ふだんの使い方を思い浮かべながら、無理のない範囲で調整するのが安心です。

あわせて確認したいのが、いま契約している料金プランが今の暮らしに合っているかどうかです。在宅時間が長い家庭と、日中は留守がちで夜に電気を使う家庭とでは、向いているプランが変わります。夜間が割安なプランや、時間帯で単価が変わるプランもあるので、自分の生活リズムに合わせて選び直すだけでも下がる余地があります。

電力会社・プランの比較と切り替え

契約の見直しと並んで大きいのが、電力会社そのものの乗り換えです。電力の小売自由化により、いまは各社のメニューを比べて、自分に合った会社やプランを選べるようになっています(資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」)。

うれしいのは、切り替えの手続きが思ったより軽い点です。基本的に、いま契約している会社への解約手続きは不要で、新しい会社に申し込めば、次の検針日を境に自動で切り替わる仕組み(スイッチング)になっています。工事も原則いりません。

申し込みのときに必要になるのは、いまの「お客さま番号」や「供給地点特定番号」、契約アンペア数などで、いずれも検針票(電気ご使用量のお知らせ)に書かれています。気をつけたいのは、料金の安さだけで飛びつかないことです。解約時の条件や契約期間、セット割引の中身まで見て、自分の使用量で本当に得になるかを確かめてから決めると失敗しにくくなります。

エアコンは設定温度とフィルターがカギ

契約まわりを整えたら、次は使う量そのものを減らす番です。家庭の電気の使い方で存在感が大きいのが、冷暖房を担うエアコンです。

まず手軽なのが設定温度の見直しで、冷やしすぎ・暖めすぎを一段ゆるめるだけでも負担は軽くなります。無理のない範囲で、夏は高め・冬は低めを意識するのがコツです。あわせて、風量を「自動運転」にしておくと、立ち上がりに一気に効かせて、あとは弱く保つという効率のよい運転を機械が選んでくれます。弱風で回し続けるより、自動運転のほうがむだが出にくいとされています。

見落としやすいのが、フィルターの掃除です。フィルターにほこりがたまると効きが落ち、よけいな電気を使ってしまいます。省エネポータルサイトでも、エアコンのフィルターは月に1~2回掃除することがすすめられています(資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」)。ほかにも、室外機の前に物を置かない、日中はカーテンやすだれで日差しをやわらげるなど、エアコンの働きを助けてあげる工夫も効いてきます。

待機電力・冷蔵庫・照明の小さな積み重ね

大きなところを押さえたら、最後は日々の習慣です。一つひとつは小さくても、積み重なると差になって表れます。

まず意外と大きいのが待機電力です。使っていない家電も、コンセントにつないでいるだけで少しずつ電気を使っていて、環境省の情報では、家庭で1年間に使う電力量のうち待機時の消費が約6%を占めるとされています(環境省「COOL CHOICE」)。長く使わない機器はプラグを抜く、まとめて電源タップのスイッチで切るといった工夫で、少しずつ抑えられます。

冷蔵庫も一年中動き続ける家電です。物を詰め込みすぎない、開け閉めを減らす、壁から少し離して熱がこもらないようにする、といった使い方で負担が変わります。照明を、消し忘れの多い場所からLEDに替えていくのも、地道ですが効果が続く見直しです。どれも一度で大きく変わるものではありませんが、暮らしに無理なく組み込めるところから始めるのが長続きのコツです。

順番に手を付ければ、電気代は下げられる

電気代を下げる近道は、いきなり我慢することではなく、効く順に手を付けることです。まず料金の内訳を知り、契約アンペアと料金プランを見直す。次に電力会社やプランを比べて、必要なら切り替える。そのうえで、エアコンをはじめとした家電の使い方や、待機電力・冷蔵庫・照明といった日々の習慣を整える。この順番で進めれば、暮らしの快適さを大きく削らずに済みます。

すべてを一度にやろうとすると息切れします。今日は検針票を開いて契約アンペアとプランを確かめる、次の休みに電力会社を比べてみる、というように、一つずつ進めていけば十分です。値上がりに身構えるより、下げられるところから静かに手を打っていきましょう。

《編集部》
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