
待ちに待った夏のボーナス。うれしい一方で、「このまま貯金だけで本当に増えるの?」と不安になる人もいるでしょう。とはいえ、いきなり株を買うのは怖いもの。投資信託なら少額から分散投資でき、NISAも活用しやすいのが利点です。初心者が最初に押さえたい始め方を整理しました。
ボーナスが投資を始める好機になる理由
投資信託は毎月の積立でも始められますが、まとまったボーナスは、投資デビューのきっかけにしやすいお金です。生活費とは別に使いみちを考えられるため、無理のない範囲で投資に回しやすいからです。
まずは、生活防衛のための貯蓄を確保したうえで、余裕のある分を投資に向けるのが基本です。使う予定のないお金から少しずつ始めれば、値動きにも落ち着いて向き合えます。
投資信託はどんな仕組みか
投資信託は、多くの投資家から集めたお金を、専門家がまとめて株式や債券などに投資する商品です。少額でも幅広い資産に分散して投資できるのが、大きな特徴です。
一つの会社の株を買う場合と違い、さまざまな投資先に分けて運用されるため、値下がりのリスクを抑えやすくなります。運用の手間を専門家に任せられる点も、初心者に向いています。
積立と一括、二つの買い方
投資信託の買い方には、大きく分けて毎月一定額を買う積立と、まとまった金額を一度に買う一括購入があります。ボーナスを使う場合は、どちらの方法も選べます。
値動きが気になる方は、ボーナスを何回かに分けて買う方法もあります。時期を分けて購入すると、高いときだけ買ってしまうことを避けやすく、購入時期が分散されるため、値動きの影響をやわらげられます。
非課税で運用できる制度を活用する
投資で得た利益には、通常は税金がかかります。しかし、NISAのような非課税で投資できる制度を使えば、運用で得た利益に税金がかからず、効率よく資産を増やせます。
老後資金づくりが目的なら、iDeCoのような制度も選択肢になります。それぞれ仕組みや使い勝手が異なるため、目的に合った制度を選び、まずは非課税の枠を活用するのがおすすめです。
銘柄を選ぶときの考え方
数多くある投資信託のなかから選ぶときは、いくつかの視点があります。一つは、どの資産や地域に投資するかという投資先です。世界中に幅広く分散する商品は、初心者にも扱いやすいとされています。
もう一つ大切なのが、運用にかかる手数料です。保有している間ずっとかかる費用は、長い目で見ると成果に影響します。手数料の低い商品を選ぶことも、投資信託選びの基本になります。
リスクとの付き合い方
投資信託は預貯金と違い、元本が保証されていません。値動きによっては、投資した額を下回ることもあります。この点を理解したうえで始めることが大切です。
リスクをやわらげるには、投資先を分散すること、そして長く続けることが有効とされています。短期の値動きに一喜一憂せず、じっくり育てる姿勢で向き合いましょう。
始めるための手順
投資信託を始めるには、まず金融機関で口座を開設します。ネット証券なら、スマートフォンだけで手続きが完結し、手数料も抑えやすい傾向があります。
口座ができたら、投資する商品を選び、積立か一括かを決めて購入します。最初は少額から始め、慣れてきたら金額を見直していくと、無理なく続けられます。
投資に回す前に備えを固める
投資に回す前に、病気や失業などに備える生活防衛資金を用意しておくことが大切です。目安として、数か月分の生活費を、すぐに引き出せる預貯金で確保しておくと安心です。
この土台があれば、値動きがあっても慌てて売らずに済みます。ボーナスは、まず備えを固め、余った分を投資に回すという順番を意識しましょう。
使う予定のあるお金まで投資に回すと、必要なときに値下がりしていて困ることがあります。目的と時期を分けて考えることが、失敗を防ぐ第一歩です。
少額から長く続けるコツ
投資信託は、一度にたくさん買う必要はありません。まずは無理のない金額から始め、値動きに慣れながら続けることが、長続きのコツです。
時間をかけて少しずつ積み立てると、購入の時期が自然と分散され、値動きの影響をやわらげられます。あわてず、じっくり資産を育てていきましょう。
目的に合わせて使い道を分ける
ボーナスをすべて投資に回す必要はありません。近い将来に使う予定のあるお金、いざというときの備え、当分使わない余裕資金に分けて考えると、投資に回してよい金額が見えてきます。
たとえば、数年以内に使う予定のあるお金は預貯金で確保し、当分使う予定のないお金を投資に向ける、といった具合です。目的と時期で分けることで、必要なときにお金が足りなくなる事態を防げます。
配分に正解はなく、年齢や家族構成によっても変わります。自分の暮らしに合った割合を見つけ、ボーナスのたびに見直していきましょう。
夏のボーナスを将来のお金に育てる第一歩
投資信託は、ボーナスを元手に少額から始められ、専門家に運用を任せられる初心者向けの商品です。非課税制度を活用し、手数料の低い商品を長く持つことが、成果を高めるコツになります。この夏のボーナスを、将来に向けた資産づくりの第一歩にしてみてはいかがでしょうか。


