
配当のある株をはじめて買おうとすると、いつまでに買えば配当がもらえるのか、受け取れるのはいつなのか、意外と知らないものです。決め手は、会社が定める基準日と、売買してから決済されるまでの日数です。買う期限の数え方と、配当の受け取り方を解説します。
配当を受け取る株主は、基準日の株主名簿で決まる
配当を受け取れるかどうかは、株を買った日ではなく株主名簿で決まります。会社法第百二十四条は、会社が一定の日を基準日と定め、基準日に株主名簿に記載・記録されている株主を、権利を行使できる者と定められるとしています。
日本取引所グループ(JPX)の案内では、配当の基準日を権利確定日とも表しています。基準日を定めた会社は、原則としてその二週間前までに公告します。ただし、定款に基準日などの定めがあるときは、公告しなくてもよいとされています。
買う期限は、権利確定日の2営業日前
気をつけたいのが、売買が成立した日と、株主名簿に載る日のずれです。JPX の案内では、株の普通取引は売買契約を結んだ日から数えて3日目(休業日を除く)に決済されます。用語集も、権利確定日の翌日以降に決済される売買では、買った側は権利を受けられないと説明しています。
このため、権利確定日の1営業日前の売買からは配当落として扱われ、配当落日に買っても配当を受け取る権利は得られません。JPX の FAQ は、配当落日の前営業日を権利確定日の2営業日前と示しています。この日が一般に権利付最終日と呼ばれる、配当の権利が付いた状態で買える最後の日です。

支払の時期は決議で決まり、受け取り方は4つ
配当の効力発生日は会社の決議で定められます。会社法第四百五十四条は、剰余金の配当をしようとするときは、その都度、株主総会の決議で配当の効力を生ずる日などを定めるとしています。定款の定めにより取締役会で決める会社もあります。実際の支払開始日や入金予定日は、会社の公表で確かめます。
上場株式の配当の受け取り方は、金融庁の「NISAを利用する皆さまへ」で4つに分けられています。証券会社の口座の残高に応じて受け取る株式数比例配分方式、指定した1つの預金口座で全銘柄を受け取る登録配当金受領口座方式、銘柄ごとに指定した預金口座で受け取る個別銘柄指定方式、郵送される配当金領収証を窓口に持って行き現金で受け取る配当金領収証方式です。
同じ金融庁の資料は、NISA 口座で持つ上場株式などの配当を非課税にするには、株式数比例配分方式を選ぶ必要があるとしています。配当金の受取方式は、口座のある証券会社で確認できます。
基準日と受け取り方を、先に確かめておく
配当を受け取るには基準日に株主名簿に載っていることが条件で、そのためには権利確定日の2営業日前までに買う必要があります。まずは買いたい会社の基準日を確かめ、休業日を除いて日を数えましょう。受け取り方の設定も、口座のある証券会社で確かめておくと安心です。日付と口座を先に押さえておけば、はじめての配当も落ち着いて待てます。


