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「金投資」の運用ポイントと3つのデメリット 他の資産と組み合わせて上手に投資しよう

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「金投資」の運用ポイントと3つのデメリット 他の資産と組み合わせて上手に投資しよう

2020年開催予定の東京オリンピックが近づいてきましたね。

今回の東京オリンピックでの金メダルを「携帯電話などに使われている金から採取して作ろう!」という動きもあるみたいですね。

そんな身近な家電製品にも使われている「金(ゴールド)」ですが、もちろん、投資にも用いられます。今回は金投資について見てみましょう。

金投資

※本記事は金投資を推奨するものではありません。合理的な投資は「長期×分散×積み立て」だと考えられます。

金はリスク(値動きの幅)を低減する目的で分散投資に組み入れる

まず、金(ゴールド)投資について、最初に基本的な考え方を述べておきたいと思います。


金(ゴールド)は代替資産の一つ

コレです。

不動産(REIT・リート)の記事でも少し紹介しましたが、投資とは、生産に積極的に参加している資産に預貯金などの資産を運んで用いる(運用)のことを指します。

ちなみに、生産に積極的に参加している資産とは「株式・債券」のことを一般的に指します。

例えば、Aさんが株式や債券(会社の社債など)を1万円買えば、その1万円は、その企業の社員や製品・サービスとともに生産に参加して、見返り(リターン)くれますよね。

市場全体では長期で見た場合、プラスに推移すると考えられます。

これが生産に参加している、という一面です。

一方、金はいわば「ただの金属」ですので、大豆や鉄などと同じように、積極的に生産には参加していません。

もちろん、一部は生産に参加しているのですが、株式や債券ほど積極的には参加していないのですね。

ですので、投資対象としては、メイン(伝統的資産)は「株式・債券」なんです

そして、金は(株式や債券、そして預貯金などの)代替資産として扱うことが一般的です。

また、合理的な投資の原則は「長期×分散×積み立て」ですので、いくら金(ゴールド)であっても、集中して一気に投資をするのは一般的には行わないことかな、と思います。

ただ、金(ゴールド)投資がいけないわけではありません。

基本的に投資では、値動きの異なる資産を組み合わせる(資産を分散する)ことによって、お互いのリスク(値動きの幅)を低減する効果が期待できます

つまり、分散投資によって、大損をしにくい状態を作り出すわけですね。

ですから、株式・債券を中心にしつつ、金(ゴールド)を入れる、というのは十分に考えられる戦略です。

金(ゴールド)は、他の資産(株式・債券)などと組み合わせると、全体のリスク(値動きの幅)を低減する効果が期待できるんです。

金(ゴールド)の特徴はどんなもの?

さて、そんな代替資産の金(ゴールド)ですが、一体、どのような性質を持っているのでしょうか?

ざっくり見てみると、次のような性質があります。

・腐らない
・人気がある(可能性がある)
・戦争などの危機時に価値が上がる(可能性がある)

腐らないので、長期保有に向いているかもしれません。

しかし、長期保有しても儲からない可能性はあります

人気がある、とした場合には、欲しい人が増えると金(ゴールド)の価格が上がりますので、安く買っていれば売却差益が生まれる可能性があります。

また、金は代表的な現物資産ですので、戦争などの危機時に通貨や紙幣の代わりに使える可能性もあります。

例えば、戦争で国が負けて、通貨が通用しなくなっても、金は世界では価値がありますので通用する、と一般的には言われています。

ただ、金(ゴールド)自体の価格が上がったり下がったりしますので、有事になったら必ずしも価格が上昇するわけではありません。

金(ゴールド)投資には、現物の金(ゴールド)を手元に保管しておく必要はなく、投資信託で投資することもできます。

投資信託を使えば、手軽に株式・債券などに加えて金(ゴールド)にも分散投資をすることができます

金(ゴールド)投資は投資信託を使うと、分散投資の面で手軽で便利なんですね。

金投資の3つのデメリット

もちろん、金投資にはデメリットがあります。

・元本保証ではない
・将来も人気があるかどうかは不透明
・何も生み出さない

少し本文内で触れましたが、元本保証ではありません

金(ゴールド)だからと言って安心できる、という根拠はどこにもありません。

また、成長に積極的に参加している資産ではない、とも考えられますので、全体が成長していかない可能性もあります。

もちろん、世界中の人が欲しがれば価格は上昇しますが、これも分かりません。

仮想通貨まで出てきたデジタル化の進むこの世界で、どこまでの人が、いつまで金(ゴールド)に魅力を感じているのかは、誰にも読めません

分散投資の一部として考えよう

そして、金(ゴールド)は貴金属ですので、生産に積極的に参加している株式・債券と異なり、配当・優待などを直接生み出せません

上記のような不透明な点がありますので、やっぱり金(ゴールド)に関しても、基本通りに代替資産として、分散投資の一部と考えるのが合理的かと思います。(執筆者:佐々木 裕平)

《佐々木 裕平》
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佐々木 裕平

金融教育研究所という事業所を運営しながら「普通の人のためのお金の増やし方」をお伝えしています。1級FP技能士としての正確な知識を背景に、楽しく分かりやすく、をモットーに活動しています。書籍「入門お金持ち生活のつくり方」(こう書房)ではAmazonkindleランキング全体1位を達成しています。 寄稿者にメッセージを送る

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