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介護費用を節約したい! 在宅介護で使える「3つの利用券」と「現金がもらえる制度」をご紹介

シニア 介護
介護費用を節約したい! 在宅介護で使える「3つの利用券」と「現金がもらえる制度」をご紹介

在宅で介護を頑張っている方、今から介護が始まる方、毎月の費用がいくらあればいいのか心配です。

少しでも介護費用を節約できるように、調べてみても介護保険が複雑でわかりにくいという方も少なくないと思います。

今回は、介護費用節約のために、ぜひ知っておいていただきたい使える制度をご紹介します。

介護費用節約

各種利用券

日々の介護にかかる費用が節約できる利用券があります。

今回は、次の3つについてご紹介します。

助成対象の基準やその内容は各市町村によって異なりますので、お住まいの地域で確認しておくと安心

3つの利用券

1.おむつ購入利用券

おむつの利用は、大変な負担につながっています。

1枚でも利用を減らしたいと思っても介護士のようにうまくは使いこなせないものです。

まだ必要ないという方も知っておくと安心ですね。

主な対象者

在宅で介護を受けている要介護認定者(要介護1~5)のうち、おむつが必要な人

主な支給額

おむつ購入費(1か月の上限金額3,000円)の9割

主に利用券で購入できるもの

・紙おむつ パンツタイプ、平板タイプ、パッドタイプ(自動排泄処理装置用を含む)
・布おむつ
・失禁パンツ
・おむつカバー

参考資料:福岡市 おむつサービス

2.タクシー利用券

各自治体により、内容や配布方法は異なりますが、対象の方にタクシー料金を補助する目的での利用券を交付しています。

対象の方は、ぜひ利用していただきたい利用券です。

主な対象者

・身体障がい者手帳1・2級の交付を受けた方
・療育手帳の交付を受けている方
・精神障がい者保健福祉手帳1・2級の交付を受けた方

主な支給額と内容

タクシー利用券1枚が500円~600円など、自治体によって異なります。

支給額は年間で60枚~100枚程度が支給され、障害手帳の内容によって枚数が定められいます。

お住まいの地域が対象になりますので、ホームページなどを確認する必要があります。

参考資料:京都市 重度障害者タクシー料金助成事業者用

3.寝具クリーニング利用券

シーツや毛布、布団のクリーニングを行ってもらえます。

ご自宅まで取りに来てくれますので気軽に利用できます。

1回の利用料金はとても低額ですので、ご自分でクリーニングを行うよりもコストが安く済みます。

そのうえ、身体にも負担がかからないので利用されている方も多く、比較的利用しやすい利用券となっています。

主な対象者

在宅で次のいずれかに該当する人のうち、衛生管理が困難と判断される人が対象になります。

・要介護認定者(要介護1~要介護5)
・65歳以上のひとり暮らし等高齢者のうち、常時介護が必要で日常生活自立度がランクB又はCに相当する障がいがある人

主な助成金額

かかった費用(1か月の上限額5,000円)の9割が助成されます。

主に利用券の対象となる物

寝具貸与
敷布団及びそのシーツ
掛布団及びそのカバー
毛布及びそのカバー
枕及びそのカバー

寝具クリーニング
敷布団、掛布団、毛布

ここにご紹介した以外にも、ご自分の住んでいる地域で受けることができる制度を確認し、ケアマネージャーや行政の担当に相談してみると良いでしょう。

参考資料:練馬区 寝具のクリーニング

現金支給の制度【家族介護慰労金】とは

家族介護慰労金

介護費用の節約を考えたときに併せて覚えておくと良い制度として「家族介護慰労金」という制度が各市町村に存在します。

こちらも自治体によって対象となる条件や内容が違いますので、お住まいの地域の場合はどうかの確認が必要になりますが、一例をご紹介します。

制度の概要

家庭での日常生活において、介護を必要とする65歳以上の高齢者を介護している方に対して、家族介護者慰労金を支給しています。

対象者

次の要件すべてに該当する介護者

・高齢者と同居していること

・高齢者が要介護3以上と認定され、当該要介護の状態が1年以上継続していること

・要介護3以上の介護を必要とする高齢者を家庭で介護した期間が、年度内(4月から翌年3月)において通算6月以上あること

・高齢者、介護者及び高齢者又は介護者と同居する親族が属する世帯の全員が市民税非課税であること

・高齢者が過去1年間介護保険サービスを受けていないこと

内容

年額10万円(年1回支給)

参考資料:岡本市

参考元:岡山市 在宅福祉サービス/家族介護者慰労金の支給

介護保険と並行して介護サービスを使おう

介護が始まると介護保険ばかりに目を向けてしまいがちですが、地域では介護保険では手の届かない介護サービスを用意してくれています。

これからの介護は、介護保険と並行して地域の介護サービス、介護資源を積極的に利用することが、介護費用を抑える一番の近道になるかもしれません。

介護費用だけではなく、ちょっとした時に見守ってもらうことができたら、それは大きな介護負担の軽減につながることでしょう。(執筆者:佐々木 政子)

《佐々木 政子》
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佐々木 政子

執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子 佐々木 政子

ケアマネージャーを7年経験して、現在は現役で老人ホームの施設長を務める介護のプロです。女性ならではの目線も入れながら、介護に悩み困り不安を持つ皆さまにお役立ち情報を提供していきたいと思います。我が家の親も要介護者です。同じ目線で不安と戦っていきましょう! 寄稿者にメッセージを送る

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