日常生活で介護が必要となった際にまず行うことは介護保険の認定申請という点は、だいぶ周知されてきています。

その中でも、利用者同士の交流や食事・入浴支援サービスを受けられる通所介護(デイサービス)」は利用しやすいということで人気があります。

また、「短期入所(ショートステイ)」等の自宅から離れて受ける他の介護サービスに比べて、自宅から離れる時間が1番短いため、利用のハードルが比較的低いと言われています。

デイサービスを利用してみたいと考えた際に、気になるのはデイサービスの利用料金です。

利用料金をなるべく抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。

今回は、デイサービスの利用料を抑えるために事前に確認しておきたいポイントを紹介します。

デイサービスの利用料を抑えるポイント

1. 食費が安い事業所を選ぶ

1つ目のポイントは、昼食・おやつ代としてかかる食費です。

この食費はデイサービスによって違いますので、食費の安い事業所を選ぶということが大切です。

デイサービスは、事業所によって設定されている利用時間が決まっています。

午前中から夕方近くまで利用するタイプのデイサービスの多くは、事業所がお昼ご飯を提供するサービスを行っています。

その際の食費は、介護保険の適用範囲外であり、自己負担です。

食費は、人件費や食材料費等に基づきサービス提供事業所が独自で設定できます。

1回400円~700円程度に設定されているところが多くみられます。

事業所によって、支払金額に数百円近くも差が出ることは珍しくないのです。

食費は1回の料金ですので、月に数回利用することでその差額は大きくなります。

食費の安い事業所を選択することで利用料金を抑えられるのです。

希望する事業所の食費は事前に確認しておくのがよいと言えます。

2. 排泄用品を自分で準備する

自分たちで準備したほうがいいもの

2つ目に挙げるポイントは、排泄用品を自分たちで準備するということです。

デイサービスを利用する間に、トイレを使用する機会が何回かあります。

その際に、紙パンツや尿取りパットを使用している方については、それらが汚れていた場合に交換します。

この時に使用する紙パンツや尿取りパットの費用は実費です。

排泄に使用するそれらの用品の料金は事業所によって設定が異なります。

1枚当たり50~200円程度と市販の物より少し割高な値段で実費徴収している事業所が多いと言えます。

そのため、このような排泄用品を自分達で準備することで、金銭的な負担を抑えられるのです。

都度準備をするとなると、必要枚数がカバンの中に入りきらずに結果的に事業所にある排泄用品を使わなければならなくなる場合もあります。

しかし、事業所も利用者の負担をなるべく少なくすることに努めています。

事業所によっては、事前に購入した排泄用品を預かってくれます

そして、必要な時に使用するという対応をとっている事業所が多くあります。

事前に確認しておくと安心して利用できます。

排泄用品を自分達で準備しておくことは、デイサービスを利用するうえで節約につながるポイントです

同時に、いつも使っているものを使用できるというメリットもあります。

3. 大規模事業所を選ぶ

3つ目のポイントは、なるべく大規模な事業所を選ぶということです。

デイサービスは1日の利用定員や1か月の利用者の平均人数によって、「大規模事業所」、「通常規模事業所」、「小規模事業所(定員18人以下)」の3種類に大別されます。

事業所規模による区分

≪画像元:大分県

事業所の規模によって基本報酬は設定が異なり「小規模事業所 → 通常規模事業所 → 大規模事業所」の順で基本報酬が安くなります

基本報酬が安いということは、私たちの利用料金が安くなるということ

です。

参照:オージー技研株式会社

利用者の好みはそれぞれ異なるため、大人数が利用する大規模事業所を利用することに抵抗がある方もいるかと思います。

「利用料金が抑えられるから」と本人の気持ちを無視して利用する事業所を決めてしまうと、本人のストレスになってしまい、その後の介護サービス利用の継続につながらない場合も考えられます。

なるべくご本人が好まれるサービス事業所を選ぶことを優先に考えることは必要です。

しかし、特にこだわりがない場合には、大規模事業所を選ぶことで利用料金の節約につなげることができます。

本人の意思を尊重しつつ節約しよう

同じサービスを提供する事業所であっても、その特徴や利用料金には差がでます

介護はいつまで続くか分からないものであり、それに支払うお金も自然と湧いてくる物ではありません。

サービスを利用する本人の満足度を尊重しつつ、抑えられる支出を抑えていくことは、長い介護生活を支えるためには重要なことです。

大人数が利用する大規模なデイサービスといっても曜日によって利用者の顔ぶれが変わりますし、滞在時間を選ぶことも可能です。

希望があれば利用者が過ごしやすいように座席の配慮などもおこないます。

まずは、見学や1日体験を利用してみることをおすすめします。(執筆者:老人ホーム施設長 佐々木 政子)