※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

【老後資金】バブル世代は「老後貧乏」に1番近い 若い世代に学ぶリスク回避のヒント

シニア 退職金
【老後資金】バブル世代は「老後貧乏」に1番近い 若い世代に学ぶリスク回避のヒント

バブル世代は空前の好景気だったバブル時代に就職し、若い頃からぜい沢に慣れています。

そのせいか、ぜい沢志向で生活レベルが高めです。

また、世間体や見栄を気にする傾向もあり、収入に見合わないぜい沢をしがちです。

そんなバブル世代は、他の世代よりも老後貧乏になるリスクが高いでしょう。

しかし、バブル世代にありがちなぜい沢志向や支出を見直すなどの対策を取れば、老後貧乏を回避できる可能性はあります。

そこで、自らもバブル世代の筆者の失敗談や身近なバブル世代の実話などをもとに、筆者が実践して効果があった「老後貧乏を防ぐ対策」をご紹介します。

バブル世代は老後貧乏に一番近い

お金との向き合い方が下手なバブル世代は老後貧乏に陥りやすい

バブル世代は、現在もっともお金との向き合い方が下手な世代かもしれません。

たとえば、40代で一等地に住宅を購入した同年代の知人は、85歳まで返済が続く高額なローンを組んだことを後悔しています。

定年後まで返済が続けば老後の生活を圧迫すると気づいたものの、繰り上げ返済しようにも景気の悪化や子どもの教育費がかさむ中では難しいからです。

また、子どもを小学校から私立に入れた知人は、交際費や塾代など想定外の支出の多さに悲鳴を上げています。

その主な原因として考えられるのが、バブル世代にありがちな見通しの甘さです。

具体的に言えば、

・ 住宅購入や子どもの進学などの大きなライフイベントでどの程度のお金がかかるか

・ ローンの返済終了時期をいつにすれば将来の生活に悪影響を及ぼさずに済むか

などの見通しを立てないまま、住宅購入や子どもの進路選択をしてしまう人がバブル世代には意外と多いです。

そんな見通しの甘さから、バブル世代が老後貧乏に1番近いのではないかと筆者は危惧しています

そんなバブル世代が今すぐ行うべきことは、現在の支出を見直して生活レベルを下げることです。

それが老後貧乏を防ぐ第一歩となることは間違いありません。

対策(1) ぜい沢志向を捨てて生活レベルを下げる

定年間際のバブル世代は生活レベルを下げることが必須

ぜい沢志向のバブル世代がまず実行すべきことは、ぜい沢志向を捨てて生活レベルを下げることです。

若いうちからぜい沢を知る40代後半~50代のバブル世代は、なにかにつけて「ワンランク上のぜい沢」を好みがちです。

しかし、50代になれば定年も間近、その後は収入が大きく下がります

バブル世代が老後貧乏を避けるためには、今すぐにでも生活レベルを下げることが必須です。

生活レベルを下げれば支出が減り、多少家計にゆとりができます

そうすれば、返済中の住宅ローンを定年以前に繰り上げ返済する道が開けるでしょう。

また、子どもの教育費のために崩す貯蓄を最低限にとどめ、残りを老後資金の足しにすることも可能となります。

家計がカツカツの場合は大きなぜい沢はあまりしていないでしょうが、意識せずに「ワンランク上のプチぜい沢」を重ねているバブル世代は多いでしょう。

まずはそれを見つけて削ることをから始めてみましょう。

プチぜい沢をやめる

バブル世代はプチぜい沢をやめるだけで高い節約効果が期待できる

バブル世代の場合、「ワンランク上のプチぜい沢」をやめるだけで高い節約効果が期待でき、さらに節約への意識が高まる可能性も高いです。

ここで言う「ワンランク上のプチぜい沢」とは以下のようなことを指します。

・ セールでブランドの洋服をまとめ買いする

・ 「自分へのご褒美」と称してちょっと高価なものを買う

・ ホテルブッフェなどのおしゃれなランチを月1で楽しんでいる

・ 「自分磨き」と称して習い事や趣味にお金をかける

・ 高額な食品をちょこちょこ購入する

・ デパコスにこだわっている

ぜい沢慣れしたバブル世代には、以上のような行為を「ワンランク上のプチぜい沢」と感じない人も多いです。

かつての筆者もその1人でした。

しかし、プチぜい沢が重なれば確実に家計は圧迫されます

それに気づいて対処するのが早いほど家計を立て直しやすく、節約への意識も高めやすいでしょう。

筆者の場合は家計の大赤字でプチぜい沢どころではなくなりましたが、それが幸いしてそれまでできなかった支出の削減を断行しました。

その結果、他の部分でも節約意識が高くなり、さらなる支出の削減に成功し、赤字が大きく改善される効果がありました。

対策(2) 若い世代のお金との向き合い方を見習う

バブル時代を知らない若い世代には堅実な考えを持つ人が非常に多く、お金との向き合い方もバブル世代よりずっと上手な人が多い印象です。

そのような若い世代を見習うと節約効果が上がることを実感します。

ここでいう「若い世代のお金との向き合い方」とは、次のようなことを指します。

・ ものを安く買う方法やポイントなどで得する方法を常に考えている

・ お金が足りなければ収入を増やす道を考える

共働きは当たり前だと思っている

副業への関心が高い

・ 見栄や世間体をあまり気にしない

・ 金利がお得なインターネットバンキングを導入している

・ スマホ決済アプリやポイントカードアプリをお得な形で使いこなす

・ ネットショッピングのお得な利用方法に精通している

・ インターネットで中古品をお得に売買するテクニックに長けている

・ 使用頻度をよく考えた上でサブスクリプションを選んでいる

・ 洋服のレンタルやカーシェアリングを上手に利用して費用を浮かせている

・ ブランドイメージに惑わされず、リーズナブルな価格の良いものを購入している

・ 結婚式などの大きな人生の節目でも多額のお金がかかる派手なことを好まない

少々お金に疎い人が多いバブル世代こそ、以上のことをまねしてみるといいでしょう。

若い世代を見習うと節約効果が上がる

インターネットバンキングとポイントカードアプリは節約効果の高さを実感

筆者自身も若い世代を見習い、以上のことを実践して節約効果を試してみました。

その結果、個人的に特に節約効果が高いと思ったのが、インターネットバンキングとポイントカードアプリの導入です。

インターネットバンキングでは優遇金利や連携するクレジットカードのポイントアップによる貯蓄の増加や節約効果の高さを実感できました。

一方ポイントカードアプリは、スマホ決済アプリやクレジットカードなどとの連携によるポイントの2重取りや3重取りで大きな節約効果を得て家計の状態もよくなっています。

また、メルカリやポイントサイト、クラウドソーシングなどの副業を上手に利用して、収入を増やす工夫をする姿勢も、バブル世代が見習いたい点だと感じました。

それで筆者自身もクラウドソーシングで副業を始めたらライターの開業につながり、老後もできる仕事を得られました。

このように、お金との新しい向き合い方について若い世代を見習うことで節約効果や収入を上げる効果が出て、悪化した家計を好転させることも可能となります。

カギは「バブル期の価値観を撤廃する」こと

バブル世代は「ぜい沢してなんぼ」な価値観を捨てきれずにいますが、世の中はどんどん変わってその価値観は全く価値がなくなっています。

その変化においつけず、いまだに「ワンランク上のぜい沢」を求めて身の丈に合わない支出をしていれば、老後貧乏まっしぐらになるのは目に見えています。

そんなバブル期の価値観を撤廃するのがそれを回避するカギといえるでしょう。

そのよい見本となるのがバブル時代を知らずお金の向き合い方が堅実な若い世代です。

私たちバブル世代はそのような若い人の姿勢を見習い、今の時代にあったお金との向き合い方を構築する必要があるでしょう。(執筆者:元銀行員にしてベテラン主婦 大岩 楓)

《大岩 楓》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

大岩 楓

執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓 大岩 楓

元銀行員にしてベテラン主婦のフリーライターです。クレジットカードや節約記事などの執筆のほか、既成記事の校閲も行っています。50代になった現在、最大の関心事はずばり「老後のお金」今後のマネープランについて真剣に考え始めました。そこで自らの勉強も兼ね、銀行員時代に培った金融知識と25年以上の家計管理経験をベースにお金に関するさまざまな事柄について深堀りしていきます。 <保有資格> FP2級 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集