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つみたてNISAやiDeCoで購入するべきファンド 投資期間が短くなるほど債券比率を高めるのがセオリー

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つみたてNISAやiDeCoで購入するべきファンド 投資期間が短くなるほど債券比率を高めるのがセオリー
「つみたてNISAを始めたけれど、どんなファンドを購入したら良いのかな」

「株式と債券半分ずつが良いって聞いたことあるけど」

「初心者だしマイナスになるのは怖いから債券多めが良いのかな」

昨今、証券口座の開設数が伸びており、投資を始める人が増えています。

皆様の周りでも投資の話を耳にすることが増えているのではないでしょうか。

ですが口座開設したのは良いものの、どんなファンドを購入したら良いのか悩まれている方が多いのも事実です。

一般的に

・ 値動きの激しい株式=リスクが高い

・ 値動きの緩い債券=リスクが低い

といわれており、高齢になればなるほど残りの投資期間が短くなるので債券比率を高めるような論調が主流です。

・ リスクを取るなら株式ファンド多めが良い

・ 安定性高く運用したいなら債券ファンドの比率を上げる

などなど、さまざまな説があります。

つみたてNISAやiDeCoで 購入するべきファンド

今回の記事ではつみたてNISAやiDeCoといった長期投資においてどんなファンドを購入したら良いのかについて解説したいと思います。

結論からですが、メインとなるファンドは世界株式ファンドです。

老後が近づくにつれて債券ファンドの比率を増やのがセオリーですが、20代~40代の若年層については世界株式ファンド100%でも問題ありません

つみたてNISAもiDeCoも10年以上先を目指した投資方法

若年層については世界株式ファンド100%で問題ないとした根拠ですが、つみたてNISAもiDeCoも10年以上先を目指した長期の投資手法です。

特にiDeCoは60歳以降でないと使うことができないといった制限もあります

つまり数年先のための投資ではなく、長期における投資ですので、目先の値動きはあまり関係ありません。

短期的には下落したとしても、長期的に成長する資産に投資することが1番の成功の道です。

過去、株式市場特にアメリカを中心とした先進国の株式については右肩上がりで成長を続けています。

もちろん途中で数年単位の暴落はありますが、結果的に株価は上がっております。

ということは長期的に株式市場に投資をしていればこれまでは必ず勝っていたということです。

もちろんこれからもそうなると断言はできませんが、その確率は高いと言えるでしょう。

長期前提だからこそ、これまでも長期的に1番成長してきている株式に投資することが理にかなっているといえます。

毎月積立の効果をいかすためには値動きが必要

つみたてNISAもiDeCoも毎月一定額(証券口座によっては毎週や毎日の設定も可能)の投資を行う手法です。

この毎月積立の効果を最大化するために必要なのが値動き(ボラティリティ)です。

投資先の価格が値上がりも値下がりもせず基本的に一定の場合、ただ単に積立が行われるだけで銀行預金とさほど変わりません。

ですが株式は値動きが激しく、日々価格が上がったり下がったりします。

大事なのは価格が下がった時です。

投資を始めたばかりで価格が下がると含み損になってしまいます。

初心者ほどこの時に「損をした」と現金化してしまう傾向にありますが、価格が下がっている時ほど買い増しのチャンスなのです。

価格が下がっている時ほど安く購入できます。

例えば価格が5,000円の世界株式ファンドを毎月1万円で積み立てしていた場合、2口しか購入できません。

ですがこの世界株式ファンドの価格が下落して2,000円になったとします。

同じ投資金額1万円でこれまでよりも口数の多い5口購入できます。

世界株式ファンドの価格が上昇し、5,000円に戻った場合、ずっと5,000円だった場合よりも多くの口数を保有することができておりますので、利益も大きくなるということです。

毎月積立のメリットは

・ 価格が上がっている時も下がっている時も買うので「購入価格を平均化」させることができる

・ 価格が「下がっている時により多くの口数を購入」できる

という点にあります。

この購入手法を「ドルコスト平均法」とい

値動きの緩い債券より、値動きの激しい株式の方がこの手法を有効活用できるということです。

価格が一定よりも変動する方が効果は大きいドルコスト

若い間は世界株式ファンドメインで資産を増やす

現役時代はまだまだ投資期間を長期で取ることができます

この間に株式メインで投資し、より資産の増大を図るべきです。

すぐに使うことがない想定での長期投資ですので、債券はむしろゼロでも問題ありません。

仮に暴落が来ると資産は大きく減りますがそこは想定の範囲内です。

むしろ暴落時により多くの口数を購入しておくことにより、価格が戻った場合、もしくは上昇した場合に大きく資産を増やすことが可能です。

より資産の増大を図るために現役時代は一定のリスクを取るべきです。

引退間近、例えば50代を超えてくると残りの投資期間が短くなります。

保有している株式を売却し、値動きの緩い債券へ切り替えていくことにより、安心して老後を迎えることができます

ですが現役時代が長くなってきている昨今、60歳で引退するのではなく、65歳や70歳になっても収入を得ている可能性もあります。

ですので「何歳になったら」という明確な線引きはできませんが、引退まで10年を切ったあたりから徐々に債券へ切り替えていくことをお勧めします

一喜一憂しない投資マインドを

「長期目的の投資」であると割り切ること

ここまで値動きの激しい株式ファンドの方が長期的に資産の増大を図れることを解説してきました。

ですが注意点もあります。

資産が増えたり減ったりしますので、そこに一喜一憂しないマインドが必要になります。

あくまでも「長期目的の投資」であると割り切って資産の増減は気にしないことが大事です。

そのためにも銀行預金などの短期資金の確保が必須です。

短期資金がしっかり確保されていることにより、長期資金の増減に一喜一憂しないマインドを醸成できます。

投資がはやっているからといって目一杯の資金を投入することはお勧めしません。

長期的に投資を継続していくためにもしっかりと短期資金を確保した上で投資を始めるようにしましょう。

10年数年ごとに大きな暴落は必ず来ています

これからもきっと来るでしょう。

暴落時に耐えうるマインドを身につけ、乗り越えることによって資産を増やすことができます。

目先の値動きに振り回されず、長期的視点で投資を実践できることを願っております。(執筆者:FP歴10年 冨岡 光)

《冨岡 光》
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冨岡 光

執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光 冨岡 光

FP歴10年。保険、投資信託、住宅ローンを専門に扱っております。趣味は株式投資と読書、家族との時間。数々のお客様をコンサルティングさせていただいた経験を活かしながら、「皆様の疑問にわかり易くお答えする」をモットーに活動しております。 <保有資格>FP技能士2級、証券外務員1種、MDRT4年連続入賞 寄稿者にメッセージを送る

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