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新生銀行がおこなった調査によるとサラリーマンの平均小遣いは37,642円とのことですが、これが子供のいる家庭にななると3万円前後なんだそうです。「3万円では足りない」と嘆く男性はたくさんいらっしゃいます。でも、多くの家庭では、妻の方が小遣い金額が少なく、「夫の小遣いは3万円なのに対し、妻は5千円」なんていう家庭も少なくないのです。
妻が専業主婦の場合だと、外でかかる昼食代や付き合いでの出費も少ないと考えられますので夫より小遣いが少なくても大丈夫だと思いますが、それにしても、1か月5千円の小遣いって少なく見えますよね。でも、意外にも、5千円の小遣いでも不満が無いという女性も多いんです。
※「3万円」、「5千円」というのはあくまでも一例です。
目次
妻の方がお金を使っている
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夫は3万円の小遣いがあっても「少ない」と不満に感じるのに、どうして妻は5千円のお小遣いでも満足できるのでしょうか?
それは、「妻の方がお金を使う機会が多いから」だと言えます。
別に、妻が家計のお金から自分の遊興費を出しているという意味ではありません。
小遣い制の家庭では、妻が給料を預かって管理している場合が多いです。つまり、食費や日用品代など、家計のやりくりは妻が全面的におこなっています。
家計のお金はお小遣いではありませんが、「妻が裁量権を握っているお金」です。いつ買い物に行くか、何を買うか、ということは、妻が決めて実行しています。
これには2つの効果があります。
1つは、「ある程度自分が欲しいものを買える」ということ。調理油一つ買うにしても、特売のサラダ油を買うのか、美容に良いエゴマ油を買うのか、予算の範囲内ではありますが、自分の意思で決定することができますよね。
もう1つは、「お金を使う」という実感が持てるということ。自分のお小遣いではないにしろ、「買い物」という行為がたくさんできるのは妻の方ではありませんか? 夫は自分の小遣い分の裁量権しか持っていませんが、妻は家計費を含めれば10万、20万といったお金を自分の裁量で使うことができるので、経済的な自由を感じやすいのではないでしょうか。
どちらも、はっきり言って些細なことです。本当は、妻だって何万円ものお小遣いは欲しいです。ただそれでも、毎月3万円の範囲内でやりくりする夫よりも、妻の方が自由に使えるお金は多いということが言えるはずです。
夫の裁量権を増やせば不満はなくなる
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わたしも女性ですので、妻側の言い分は分かります。「ある程度自由に使えると言っても、結局家庭のものや、夫や子供の物ばかり買っていて、自分の物はほとんど買えない!」と思っている人も多いでしょう。
もちろん、わたしは「夫が可哀相だから小遣いを増やすべき」だと思っているわけではありません。
ただ現状として、妻の方が日頃から自分の裁量でお金を使えている分自分の小遣いに対する不満は持ちにくく、夫は使えるお金が少ないので不満を持ちやすい、ということが言いたいのです。
ではどうするか?
わたしは、家計の中から「夫が自由に使える(=裁量権を持つ)お金を増やす」という方法を提案したいと思います。
たとえば、「レジャー費は夫に預ける」という方法。家族で出かけるときにも、妻が家計用の財布を持ち、会計をすることが多くないですか? 出掛けるときだけ夫に家計用財布を渡してお会計をしてもらうとか、もしくは毎月のレジャー費をまとめて夫にわたし、レジャーの計画もすべて夫に任せてみる、なんていうのもいいでしょう。
我が家の例を挙げると、夫の休日や帰りが早い日には、夫が夕食を作ってくれることになっています。もともと料理好きということもありますが、夫が作るということは買い物から夫がする必要があるため、ある程度自由にお金を使ってもらうことができます。
「お小遣いを上げる」前にやってみよう
夫からそれとなく、もしくはストレートに小遣いの値上げ要求を受けたことがある妻は多いと思います。もし可能であればお小遣いを上げるといいのですが、家計や自分の小遣いを無理に削ってまで、夫の小遣いを上げることはできません。
その前に、「小遣い以外に、夫が自由に使えるお金を作る」という方法を実践してみましょう。上記に挙げた例以外でも、夫に任せられそうな予算があればぜひ提案してみてください。自分の小遣いが上がるわけではなくても、自分が裁量権を持つお金が増えるだけでも意外と満足してもらえるかもしれませんよ。(執筆者:吉見 夏実)