節約と言うと、どうしても「チラシを見ながら安いスーパーで買い物する」とか、「クーポンを使って得をする」という話になりがちです。
もちろん大切なことですし、クーポンやポイントを使いこなすことに関しては面白ささえあります。
ただ、節約の話で出てくるのはほとんどが「小手先のテクニック」なのです。本当にお金を貯めたい、有意義なお金の使い方をして暮らしを豊かにしたいなら、根本的な改善が必要です。
それが、今回お話しする「生活コストを下げる」という考え方なのです。
目次
支出全体をコンパクトにしよう
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生活コストを下げるというのは、支出全体をコンパクトにすることです。
もっと言えば、自分にとって本当に必要なものが何なのかを理解し、不要なものにお金を使わない、ということでもあります。
洋服代を節約するために安いお店で買ったり、クーポンやポイントを活用するのは良いことです。
しかし、買った服が着こなせなくてタンスの肥やしになっているようでは節約になっていません。手入れが悪くてすぐにダメにしてしまっていても、お金がもったいないですよね。
安いからと言ってあれもこれも買うのではなく、本当に自分が着こなせるものだけを買い、それを大事にお手入れしながら着るということが「生活コストを下げる」という考え方です。
洋服に限らず、住居費、食費などはもちろんのこと、ちょっとした雑貨に至るまで、本当に必要なものだけを見きわめて買う、というお金の使い方が「生活コストを下げる」ということなのです。
我慢することとは違う
節約と言うと、どうしても我慢をするとか、手間暇をかけて使うお金を減らす、というイメージがあります。生活コストを下げるというのも「必要最低限のものだけを買う」というものですから、ひょっとしたら「我慢が必要」と思われるかもしれません。
しかし、お金を使うのを我慢するのとも、ちょっと違います。
わたしも生活コストは低い方ですが、特に我慢しているわけではありません。むしろ、「どうして必要ないものまで買ってしまうんだろう?」と、生活コストを下げられない人を見ていると考えてしまいます。
我慢せずにお金を使っていても、生活コストは下げられます。そのポイントは、「本当に必要なものが何なのかを理解しているか」という点に尽きるのではないでしょうか。
固定観念や見栄が邪魔をする
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必要ないものまで買っている人は、「無駄なものを買っている」という意識を持っていません。必要だと思っているから買うんですよね。
でも、それは本当に自分に必要なのか、ちょっと考えてみてほしいのです。もしかしたら、「大人になったから車を買う」とか「結婚したからマイホームを買う」という思い込みが生じているかもしれません。
わたしも「冬はブーツを履くもの」という固定観念を捨てたことで毎年ブーツを買う必要がなくなるなど、いろんな固定観念がなくなってきました。
「みんなが持っているから、持っていないと恥ずかしい」とか、「ブランド物を持っていた方がかっこいい」みたいな見栄もあるかもしれません。
わたしの周りはみんな車を持っていますが、自分には必要ないので持っていません。昔なら恥ずかしいと思ったかもしれませんが、必要ないのだから問題ありません。
固定観念や見栄によって買ったもののうち、わたしの感覚では大半が本来必要ないもののように思えます。
いくらでも収入が増える見込みのある時代ならそれでよかったかもしれませんね。ただ現代は、収入が上がるとも限りませんし、多様化する世の中で必要なモノは人それぞれ違うのですから、お金の使い道はしっかり考えてみてもいいのではないでしょうか。(執筆者:吉見 夏実)