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だれが責任をもって運用・保管しているのかチェック
日本の投資家が外貨建て資産に投資するファンドを購入したとき、投資したお金は、
ことになります。
投資家としては、海外で運用や保管を担当する金融機関も確認しておきたいところです。
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外貨建て資産は海外で保管されている
日本の投資信託の受益者(投資家)が、外貨建て資産に投資するファンドを購入したとしましょう。投資家のお金はどのようにして投資されるのでしょう?
実は、投資したお金は日本の受託銀行から、海外の銀行に送金されます。
例)ファンドが米国の自動車メーカーGMの株式を購入する場合
ファンドはGMの株式を米国市場で売買するのが合理的です。
なぜなら、GMの株式は米国市場で一番多く売買されているので、正確に価格付けされている可能性が高いからです。
そのため日本の受託銀行は、
のです。
契約を結んでいるとはいえ、すべて任せてしまうわけです。ということは、日本の投資家から考えるとしっかりした銀行に保管してもらわないと困りますよね。
そのため、信頼できる海外の銀行と提携を結んでおくことは受託銀行(信託銀行)の大切な役割なのです。
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運用も海外で行われる場合
ところで、委託会社(運用会社)は運用に関する権限を海外の運用会社に再委託していることがあります。
目論見書や信託約款には、「運用の再委託」などの表現で記載されています。
外資系の運用会社であれば本国の親会社に、日本の運用会社であれば関係のある外国の運用機関に運用を委託することが大半です。
このようなときには、運用会社、つまり決済を行い有価証券を保管する銀行(カストディアン:custodian)も外国になってしまいます。
購入された有価証券は外国で保管
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外国にお金を送金して、投資する有価証券は外国で決められ、購入された有価証券は外国で保管されるわけです。
すると、日本の委託会社と受託銀行は、海外からの情報がなければ基準価額も算出できなくなってしまいます。
したがって、海外に投資するファンドの場合、海外で運用を担当する会社、海外のカストディアンまで確認しておくことが大切です。
そう言った意味で、金融機関に一番求められることは信頼できるということなのです。(執筆者:杉山 明)