首都圏では「PASMO」というのが主流なのでしょうか。
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関西圏では私鉄や市営地下鉄で使える「Osaka Pitapa」というのが、ずいぶん普及してきました。(JRは「ICOCA」です)改札だって、切符投入口がついてないのもけっこうあります。
新しいものは苦手な私ですが、迫りくるキャッシュレス時代の波の前には、そろそろ覚悟を決めた方が良いのかと考えています。
ということで、今回は交通乗車カードのお得な利用法を、「Osaka Pitapa」を例に、考えてみたいと思います!
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目次
回数カードよりお得!
大阪市営地下鉄には、従来からお得で便利な回数カードというものがあったんです。いや、今もあるんですが。
10回分の料金で11枚買えるっていう、回数券じゃあありませんよ。
回数カードです。3,000円分の料金で3,300円分乗れるんですね。この使い勝手がなかなか良い。
私鉄に多い回数券って、乗車駅と降車駅が指定されることが多い。
だけどこの回数カードはまるでテレホンカード(みなさん、覚えていますか!?)のように、乗車駅・降車駅や料金にかかわらず、使えるんですね。
2枚重ねでも使えますから、端数まで使い切れる。だから地下鉄(と市営バス)を普段使いする人は、必ず財布に忍ばせていた逸品です。
使い慣れた回数カードをべた褒めした後ですが、「Osaka Pitapa」はこれよりも安く乗れます。
なんたって、いきなり1割引ですから。ん? それじゃあ回数カードと同じだって?
違いますよ。回数カードは3,300円分の買い物で300円値引きされているわけですから、0.909090…割引なんです。約1%、「Osaka Pitapa」の方が安いですね!
この割引が効くのは大阪市営地下鉄と市営バスだけですが、相互利用が進んでいるので、関西圏の私鉄・JRは同じカードで乗れます。
この便利さも、回数カードにはないところです。
お店や観光地で提示すると優待がある!
約1%の差とはショボい。そうお思いの方も多いのではないでしょうか。
…確かにそうですね。ただ、「Osaka Pitapa」には1か月に1万円以上利用すると割引率が上昇していくというルールもあります。
ただ、大阪市営地下鉄と市営バスに関しては、1日に何回も乗るなら「エンジョイエコカード」というのもあります。
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それを考えると、1万円というのはなかなか高いハードルですね。ちなみにこちらは、1枚800円(土日祝は600円)で1日乗り放題です。
「エンジョイエコカード」と言えば、沿線各地の観光スポットで提示することで受けられる優待特典がうれしい。
大阪城天守閣や大阪歴史博物館などの入館料が1割引、海遊館横の遊覧船サンタマリア号なら乗船料1600円が1000円になるってやつです。
この優待は回数カードにはないのですが、なんと「Osaka Pitapa」にはあるのです! コレ、持っていても使っていない人けっこういるんじゃないですか?
「エンジョイエコカード」は観光気分で購入しますが、「Osaka Pitapa」は日常使いですから、ついつい忘れてしまいますよね。
しかも!「Osaka Pitapa」はそれだけじゃありませんよ。私鉄と相互乗り入れしていることもあり、なんと京都の寺院などでも優待が受けられます。
また、それほど数は多くないですが、飲食店やエステなどでも優待を提供しているところもあるんです!
実はこのポスターに感動してこの記事を書いているのですが、京阪のクルーズ船「ひまわり」の船上ビアガーデンという期間限定イベント(8月25日まで。まだ間に合う!)も1割引です。
キャッチコピーは「舟遊びは大人の粋な夕涼み」。こういうイベントでも、こつこつと活躍するのが「Osaka Pitapa」なのです!
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ピッと使いすぎに注意…
キャッシュレス時代への動きが加速する昨今ですから、「Osaka Pitapa」の利用シーンは交通利用だけにとどまりません。
ファミリーマートやローソンなどのコンビニ、阪急や近鉄などの百貨店、グランフロント大阪やなんばパークスなどのショッピングモール、はてはスーパーマーケットや家電量販店、書店から遊園地まで。
「Osaka Pitapa」が利用できるお店は、すでにこんなにもあるのです!(チェーン店の中には利用できないところもあるようです。)便利ですね。
でも、私はここが怖い。
なんたって、駅構内の自動販売機(最近は飲み物だけでなく、スナックも扱っています!)でも「ピッ」とやるだけで買えてしまうものも登場しているのですから。
お仕事が終わって疲れているのに、さらに疲れる満員電車に揺られ、やっと解放されて改札を通って、まだ手の中にカードが存在する状態で、自動販売機が目に入ってくる…。いやこれ勝てないでしょ。
カードの怖いところは、お金を使っている感覚がないままにお金を使ってしまうことです。
また通勤通学に電車を利用するなら、その買い物が日常的になってしまうのも怖い。
ジュースは贅沢品です。そのあたりを肝に銘じてうまく使いこなせれば、お得で便利な「Osaka Pitapa」なのだと思います。(執筆者:徳田 仁美)