目次
はじめに
ようやく英会話の授業が必修科目に入る日本。他のアジア圏から10年もの遅れを取ってしまいました。
中学から英語を勉強しても話せる人はごくわずか。
小学校から英会話に慣れ親しむことで、実用的な英語が身につくのではないでしょうか。
もう少し早ければ、東京オリンピックに間に合っていましたね・・・
英会話だけではありません。
「投資」に関する教育も日本は大きな遅れを取っています。
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一生懸命、働いてお金を稼ぐ、または節約をしてお金を減らさないといったことに美徳を感じる方は多いのですが「お金を増やす」ための知識を持っている方は少ないと感じます。
そこで、今回は「投資教育の必要性」についてお伝えしたいと思います。
投資教育とは
投資とは簡単に説明するのであれば
「利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下する」ことです。日本では、投資というものをリスクが高いギャンブルであると捉えがちですが実際には将来を見越した計画性のある安全な資産運用のことを指します。
(日本投資家育成機構HPより)
金融庁のホームページにも投資教育の必要性について以下のように記されています。
【投資教育の必要性】
パーソナル・ファイナンスにおける投資教育の重要性
・ パーソナル・ファイナンス(個人の生活設計)
における資産形成に証券投資は欠かせない。
・ 投資教育は、個人の資産形成と市場経済が
円滑に機能するうえで重要なインフラである。
パーソナル・ファイナンスの目的資金と対応する証券投資商品の例
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海外(特に米国・英国)では「投資」に関する授業は進んでいます。
小学生の頃から、クレジットカードとデビットカードの違いや投資とはどんなものなのかといった概念について学び、中学校では株式や利子率、キャピタルゲインなど、高校生では利回りやさまざまな金融資産について学びます。
大学を卒業した頃には、「初任給をどこに投資するか」を考える知識がすでに身についているのです。
日本はどうでしょう?
学校で投資を学んだという方は少ないのではないでしょうか。
現在、確定拠出年金の制度を導入している企業にお勤めが決まると入社前に年金の運用先を選ぶように言われます。
「アクティブ? インデックス?」
頭の中にクエスチョンマークがたくさんつきませんか?
というご相談も増えています。
日本の教育課程には「投資教育」がなかったため仕方のない話だと思います。
しかし、日本の年金制度や今後の経済成長を考えると「何もしない」ということのリスクの方が高いと感じています。
人生100年時代
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65歳で定年。
現在の平均寿命で考えても、その後のセカンドライフは約15年~20年以上ととても長く、そして年々その期間は伸びています。
お子様たちの将来は平均寿命100歳も考えられます。人生100年時代を迎えるのです。
今後の増税や物価上昇を考えるとお金を稼ぎ、ためているだけでは長いセカンドライフの資金に不足分が生じてしまう可能性があります。
「投資」とは将来のための計画性のある資産運用です。
人生100年時代を生き抜く為に、特にお子様達には「投資教育」を受けていただき、自分自身のお金を増やす知識を身につけて実践して欲しいと思います。
投資教育の仕組み作りは国や私たちFPが取り組む課題となっています。
現在のところ、皆さんが投資教育を受けるには金融機関やFP等が行うお金のセミナーや投資勉強会などを活用していただくと良いでしょう。
他にも投資ゲームなどがありますのでまずは投資に興味を持ってもらうことから初めてみてはいかがでしょうか。
投資ゲーム
今も昔も「人生ゲーム」でご家族やお友達と楽しまれたことはありませんか?
お金を稼いだり、家族が増えたり、人生のさまざまなエピソードとお金を面白くゲーム化していますよね。
投資教育に活用できるカードゲームも出ています。
GoodMoneygerさんが提供している「アセットアロケーション」というカードゲームは遊びながら経済の基本的な仕組みを理解できるカードゲームです。
学生さんや大人の方も楽しみながら学べるツールになっています。
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このようなゲームなどから投資に親しんでいただき、実際にはどのように資産を運用すれば良いのかを考える力が身につくと、「お金を増やす」ことにも抵抗がなくなると思います。
おわりに
これから少子高齢化がさらに進みます。
少ない子供達が多くの高齢者を支える日本。
「支えた後は?」
子供達は自分自身の100年時代を生き抜いていくことができるでしょうか。
私たち大人が、子供達の将来を考えて投資教育の場を提供してあげることは必須だと感じています。
そのために必要な「投資教育」について、少しでもご参考いただければ幸いです。(執筆者:藤井 亜也)