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「家計の黄金比率における洋服代は収入の2%」
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「支出の中で洋服代がかなり大きい」
そう感じている家庭は案外多いと思います。
「衣食住」というほど、生きていく中では必ず必要なものですし、季節やTPOに合わせてそろえると数もいるので、ある程度お金がかかるのは仕方ありません。
しかし、ファイナンシャルプランナー横山光昭さんが提唱する家計の黄金比率によると、被服費は手取り収入の2%が理想とされています。
2%で実際は月にいくらぐらい服を買えるのかというと、次のとおりです。
手取り20万円の場合 4,000円
手取り30万円の場合 6,000円
手取り40万円の場合 8,000円
手取り50万円の場合 1万円
なんと、手取り50万円の収入でやっと月に1万円になります。
こうして月予算で見ると、家族分の服や単価の高いアウターなどは買えません。
そこで、年間いくら使えるかで計算すると次のとおりです。
手取り400万円の場合 8万円
手取り500万円の場合 10万円
手取り600万円の場合 12万円
手取り700万円の場合 14万円
年間の金額で見ると、服が買えそうな気がしてきましたね。
毎月取り分けして被服代を積み立てるか、あるいはボーナスから年間被服代を出して浮いた毎月分は貯金にまわすなどして、予算をがっちり守りましょう。
「予算を守るための服の買い方」
まず、これから先一年間ぐらいの着る服をイメージしましょう。
過去一年の服を振り返ると必要なものがわかります。
「グレーのカーディガンは3シーズン重宝したけど、毛玉が出てきたな」
そんな気づきがあったのなら、次の買物のためにリストアップしておくとよいですよ。
買うべき服が分かったら、予算内におさめる買い方をしましょう。
1. まずは「好みと似合うはイコールではない」ことを知る
テレビドラマを見たり、ファッション雑誌やサイトを眺めたりして、自分の好みの服を探しましょう。
また、街を歩くときやカフェで外を眺めるときに、道行く人のファッションでステキだなと思う服を参考にするのもよいでしょう。
ポイントは、自分の年齢や雰囲気に近い人の着こなしを参考にすることです。
好みや流行、価格ばかりにフォーカスして好きなコーデをそろえても、実際の顔や体型とのギャップが激しいと似合わないので着なくなりムダになってしまいます。
2. なんとなくでバーゲンに行かない
買いたい洋服をしっかり決めているなら、バーゲンに行って目的の服がなければ買わずに帰る勇気が必要。
せっかく来たからと価格につられて衝動買いをすると、そのぶん洋服代の予算が減るばかりでなく、なくてもよかった服が増えて収納場所も圧迫されます。
バーゲンやってるからなんとなく行く、というのを止めることが最善策です。
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3. 割引がなくても季節のはじめに買う
寒くなる前や暑くなる前、季節のはじめに服を買うと割引がなく高いのはたしかです。
しかし、早く買えば季節のはじめから長く着られます。
サイズもカラーもそろっているので、妥協する必要もありません。
そのため、たとえ1か月後に2割引きになったとしても損をしているとはいえません。
同じ理由で、流行ものも早めに買った方が満足度も高くなり、結果的にオトクといえます。
最近は流行が2~3年続くことが多く、じゅうぶん元が取れるでしょう。
シーズンはじめに予算を使っているのでバーゲンで買物することもなくなりますよ。
4. 服を買う店を決める
通りすがりのお店に入ってみたり、ショッピングでぶらぶら歩き回るとテイストがバラバラの服になってしまいがち。
買うお店を3~4店程度に決めると、価格帯も把握できているので予算を守りやすく、洋服の買物に時間も取られません。
お店が決まっていると、そこで欲しいものがなければ買わなければいいので失敗買いも減ります。
また、服のテイストがだんだんそろってくるのでコーディネートもしやすくなり、忙しい朝の時短にもなります。
「収入に応じた被服費率を目指そう」
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FPの横山さんが提唱する家計の黄金比率では、実はライフステージに応じて細かく微調整されたプランがあります。
それによると、家族構成やその年齢などによっては被服費は2%から4%にもなるので、誰でも2%を超えれば使い過ぎというわけではありません。
とはいえ、毎月1万円以上服を買う家計は珍しくないものの、平均的な月収の家庭にとってはやはり使い過ぎなのです。
残念なことに、現在わが家の家計では被服費の割合が約5%。
もっとも、10年前までは10%ほど使っていましたし、もっと前の20代一人暮らしのころは20%以上使っていましたから、自分比でいうとものすごい進歩なのですが、もっと買い方を工夫しなければと常に意識しています。
みなさんも洋服代を収入の2%におさめることを最終目標にして、ご紹介した方法を洋服代を減らすための参考にしてくださいね。(執筆者:野原 あき)
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