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「お金持ち」「資産家」「富裕層」はどう違う?高所得者との違いも整理

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「お金持ち」「資産家」「富裕層」はどう違う?高所得者との違いも整理
「お金持ち」「資産家」「富裕層」はどう違う?高所得者との違いも整理

ニュースやSNSで「資産家」「富裕層」「高所得者」といった言葉を見かけますが、必ずしも同じ人を指すわけではありません。年収が高くても資産が多いとは限らず、不動産を多く持っていても、金融資産を基準とした富裕層の区分には入らないことがあります。

「お金持ち」や「資産家」には統一された金額基準がありません。一方、富裕層については、民間の調査会社などが金融資産額による区分を設けています。それぞれの言葉が何に着目しているのかを整理します。

資産家という言葉が指すもの

資産家とは、辞書で「財産を多く所有する人。財産家」と説明される言葉です(デジタル大辞泉)。日常では、金銭だけでなく、土地や建物といった金銭以外の財産まで含めて豊富に持つ人、という広いイメージで使われています。

ただし、資産家は日常のなかで使われる呼び名です。人によって思い描く金額の規模もさまざまなため、本記事では特定の金額で線引きしません。ここでは、近い意味で使われる「お金持ち」「富裕層」「高所得者」と並べて、それぞれが何を指すのかを見ていきます。

資産家・お金持ち・富裕層・高所得者の違い

似た言葉に見えても、4つの呼び名は「何を持っているか」「どんな決まりがあるか」で少しずつ意味が違います。辞書の語義と日常での使われ方をもとに、本記事では次のように整理します。

「お金持ち」「資産家」「富裕層」はどう違う?高所得者との違いも整理

資産家には、不動産・自動車・貴金属といった、形のある実物資産を多く持つ人もいます。

お金持ちは、この4つのなかで最も広く使われる言い方です。辞書でも資産家の類語に「金持ち」が挙げられているように(デジタル大辞泉)、財産を多く持つ人を広く指して日常で使われます。本記事でも、お金持ちについて金額や職業による線引きはしません。日常では、宝くじで高額当せんした人がお金持ちと呼ばれることもあります。

高所得者は、給与や事業などによって得る所得が多い人を指す呼び方として、本記事では整理します。資産をどれだけ持っているかではなく、毎年の稼ぎ(フロー)の大きさに着目した呼び方といえます。所得税には、課税される所得金額に応じて適用税率が段階的に高くなる仕組みがあります。所得税は、分離課税に対するものなどを除くと、5%から45%の7段階に区分されており、課税される所得金額が40,000,000円以上の区分の税率は45%です(国税庁)。なお、令和7年分からは、基準所得金額(確定申告が不要な配当所得なども含めた一定の所得金額)が3億3,000万円を超え、超過分の22.5%相当額が通常の所得税と復興特別所得税の合計を上回る場合、その差額が所得税に加算されます。稼ぎが多くても支出や税負担が大きければ、手元に資産が積み上がるとは限りません。

富裕層の目安となる「純金融資産」

富裕層は、金額の目安とともに語られることがあります。ここでいう純金融資産とは、預貯金・株式・債券・投資信託・一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いたものです。土地や建物などの不動産は含まれません。

野村総合研究所が2023年の状況を推計した調査では、純金融資産が1億円以上5億円未満の世帯を富裕層、5億円以上の世帯を超富裕層と呼んでいます。同じ調査によると、富裕層と超富裕層を合わせた世帯数は165.3万世帯と推計されています。

これはあくまでNRIの民間調査による区分です。また、この目安は金融資産に着目したものなので、不動産などの実物資産を多く持つ資産家が、そのまま富裕層に当てはまるとは限りません。同じ「お金を持つ人」でも、何をものさしにするかで見え方が変わります。

資産家という言葉が使われる典型的なイメージ

資産家は日常で使われる呼び名です。ここでは、その言葉からイメージされやすい典型的なケースを、あくまで本記事の整理として3つ挙げてみます。

1つ目は、実物資産を多く持っているケースです。先祖代々の土地を受け継いでいたり、事業とともに不動産を引き継いだりする人がいます。もちろん、現金や株式など金融資産を厚く持つ人もいます。

2つ目は、資産を世代を超えて引き継いでいるケースです。本人の年収がとくに高くなくても、受け継いだ財産によって資産家と呼ばれる場合もあります。

3つ目は、支出を抑えながら自ら財産を築いたケースです。財産の築き方は人それぞれであり、資産家だからといって倹約家とは限りません。

呼び名の違いを知れば、お金の見方が変わる

資産家・お金持ち・富裕層・高所得者は、似た場面で使われる言葉ですが、着目している中身は異なります。資産家は実物資産を含む財産全般を持つ人、富裕層は世帯で保有する純金融資産、高所得者は毎年の稼ぎというように、ものさしも対象もそれぞれ違います。

大切なのは、どの言葉に当てはまるかを競うことではなく、自分がどの資産をどう増やし、守っていきたいかを考えることです。呼び名の違いを知っておくと、報道や統計を目にしたときにも、その数字が何を表しているのかを落ち着いて読み解けるようになります。

《編集部》
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