
一周忌を終えてひと息つくと、次の三回忌はいつか、法事は何回忌まで続けるものなのかが気になってきます。秋のお彼岸にお寺へ参り、改めて考えた方もいるでしょう。年忌の数え方は宗派の案内に示されていますが、どこで区切るかの考え方は宗派によって違います。浄土宗・曹洞宗・浄土真宗本願寺派の案内をもとに、数え方と区切りの決め方を解説します。
三回忌が二年目に来るのは数え年で数えるから
浄土宗の案内では、年回法要は亡くなって一年目から始まり、以降は三と七のつく年に営みます。三回忌が二年目に来るなど、名前と年がずれて見えるのは、仏事では数え年を用いるためだと説明されています。

曹洞宗が公開している令和八年版の年回早見表でも、三回忌、七回忌と続く並びは同じです。令和八年に三回忌を営むのは令和六年に亡くなった方、七回忌は令和二年に亡くなった方と読み取れ、宗派が違ってもこの二つの案内の数え方は一致しています。
何回忌で区切るかは、宗派の案内でも考え方が違う
では、年忌はどこまで数えて営むものなのでしょうか。浄土宗の案内は、古くから日本では三十三回忌もしくは五十回忌が済むと亡くなった人は先祖になると信じられてきたと紹介し、五十回忌の後は五十年ごとに報恩感謝の法要を行うとしています。
浄土真宗本願寺派の案内は、法事と言えば命日を縁に勤める年忌法要(年回法要)だとしたうえで、「法事は何回忌まで?」という問いに答えています。区切りは五十回忌だと思っている人が多いものの、法事は故人のためではなく、参拝する一人ひとりが自分のこととして仏法を聞くためのものだという説明です。そのため「五十回忌でおしまい」ではなく、生きている限り勤めて仏縁を持つよう勧めています。
年回表で次の年を知り、重なる年は合わせ方を決める
次の年忌がいつ来るかは、宗派が公開している年回の表で確かめられます。浄土宗は年回表を作れる画面を用意しており、翌年に年忌を迎える方がいないか前もって確かめるよう勧めています。そのうえで、表の内容は地域により異なる場合があると添えています。
数え方どおりに並べると、年回が同じ年に重なることもあります。曹洞宗の案内は、二つ以上の法要を合わせて営むときは新しい方の命日に合わせるのが一般的としつつ、一周忌は他の年回と合わせるのを避けたほうがよく、できれば三回忌ぐらいまでは重ねずに丁重に営みたいとしています。法事の日取りは菩提寺とよく相談して決めるよう勧めているので、重なる年の合わせ方もあわせて相談しておくと安心です。
次の年忌を確かめ、区切りは家族と菩提寺で決める
年忌は数え年で進み、三回忌は二年目、七回忌は六年目に巡ってきます。まずは年回の表で次の年忌の年を確かめ、何回忌まで営むか、どこで区切るかを家族で話し合っておきましょう。区切りの考え方は宗派によって違い、地域の慣習もあるので、迷ったら菩提寺に相談すると安心です。


