
調べものの途中、パソコンの画面いっぱいに「ウイルスに感染しています」と警告が広がり、警告音とともにサポートの電話番号が表示されることがあります。慌てて番号を押しかけた人もいるかもしれません。それはお金をだまし取る「サポート詐欺」の入り口である可能性があります。電話をかける前に、画面の閉じ方と、従ってしまったときの動き方を知っておきましょう。
偽の警告から電話、遠隔操作、支払いへと進む手口
情報処理推進機構(IPA)は、警告が出ても電話をかけていない段階なら、表示は偽物でパソコンはウイルスに感染していないと説明しています。警察庁も、偽の警告はウイルス感染の有無を問わず現れるとしています。
IPAによると、電話をかけると相手はキーボードの操作を口頭で教えながら遠隔操作ソフトを入れさせ、パソコンに問題があるとうそを告げて、サポートプランと称し数万~10万円程度の支払いを求めます。プリペイドカードのギフトコードを読み上げさせたり、ネットバンキングで送金させたりする例もあります。IPAが2026年7月22日に公表した相談状況では、この偽警告の相談が2026年4月~6月に1,428件寄せられています。
警告が出たら番号に電話せず、画面を閉じる
IPAは、偽の警告に書かれた番号には「絶対に電話をしない」よう呼びかけ、電話をかけなければ被害にあうことはないとしています。IPAの目安では、画面いっぱいの警告に電話番号が表示されていれば偽物と考えます。番号にはかけずに、画面を閉じます。
IPAの手順書では、Escキーを3秒ほど押し続け、画面右上に現れる閉じるボタンを押します。ボタンが出ないときはCtrl・Alt・Deleteの3つを同時に押し、表示された画面から再起動を選びます。IPAは、閉じる操作を練習できる体験サイトも公開しています。
電話した、ソフトを入れた、払ったときの動き方
電話をしてしまっても、IPAは遠隔操作ソフトを入れず、偽のサポートプランへの支払いにも同意しないよう呼びかけています。

被害に遭ったら、警告画面や入れたソフトが分かる資料を持って最寄りの警察署に相談するよう警察庁は案内しています。サポート契約を取り消したいなら、最寄りの消費生活センターに相談するようIPAが勧めています。
慌てさせるのが相手の狙い。番号を押す前に一呼吸を
警告画面も警告音も、利用者を動揺させて番号に電話させる仕掛けだとIPAは指摘しています。番号にはかけずに画面を閉じ、指示に従ってしまったら段階に合わせて手を打ちましょう。国民生活センターも、自分で判断できないときは周りの人に、不安なときは消費生活センター等や警察に相談するよう呼びかけています。


