株投資で大きな損失を出さないための損切3ステップ 「買値から〇割下落したら」と決めるだけではダメ»マネーの達人

株投資で大きな損失を出さないための損切3ステップ 「買値から〇割下落したら」と決めるだけではダメ

損切、していますか?

数ある会社の中から、これはと思って投資した会社。

財務体質や将来の見通しも申し分なく、きっとこの会社の株価は今後上がるに違いない…株を買うときには、誰でも株価が上がるというイメージを持っているかと思います。

しかし実際には予想と違って株価が下がってきた、という経験は誰でもお持ちのことでしょう。

そういったときに、「損切」という決断はされているでしょうか。

今回は株式投資で取り返しのつかない損失を出さないための、損切3ステップをお伝えしたいと思います。




ステップ1 : 損切ラインを買値から2割以内で設定する

損切ラインを、買値から2割以内の範囲で決めます

当然のことですが、損失が大きくなればなるほど、買値まで回復するのは難しくなってきます

30万円で株を買った場合、下がった値段から何%上昇すれば買値に戻るのかを見てみましょう。

1割の下落


損失額 : 3万円
評価額 : 27万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:11%

2割の下落


損失額 : 6万円
評価額 : 24万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:25%

3割の下落


損失額 : 9万円
評価額 : 21万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:42%

4割の下落


損失額 : 12万円
評価額 : 18万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:66%

5割の下落


損失額 : 15万円
評価額 : 15万円

評価額から損失額を回復するまでに必要な株価上昇率:100%

買値から2割の下落であれば、下がった値段から25%の上昇で元に戻りますが、買値から3割下落すると42%の上昇が必要となります

この差はかなり大きいため、損切ラインは買値から2割以内の下落で設定しておく方が良いでしょう。

損切ラインを、「買値から〇割下落したら」と決めるだけではダメです。

〇割の下落が、株価に直すといくらなのかをきちんと計算し、手帳やスマホなど見返しやすい場所に記録してください

損切するのは辛い決断ですので、頭の中で考えておくだけでは、いつの間にか都合よく忘れてしまいます。

そしてメモは時々見返すようにしましょう。


ステップ2 : 流れの変化に早く気付いて心の準備をする

ローソク足やストキャスティクスなどのテクニカル分析を活用されている方も多いかと思います。

複数の分析をうまく使いこなしている方は良いのですが、その時々によってあれこれ見られている方は、自分に都合のいい分析を採用してしまう可能性があるので、1つに絞っておくことをお勧めします。

個人的に活用しているのは、移動平均線による「デッドクロス」です。

移動平均線はローソク足のチャートにたいてい表示されており、チャートを見れば簡単に確認できます。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下に突き抜けることをデッドクロスと呼び、大きな流れ(トレンド)の転換とみなされます





デッドクロスとなったからといって、すぐに売らなければならないというわけではありません。

流れが悪い方向に変わったことを自覚し、損切する日が近づいているかもしれないと心の準備をしておきましょう


ステップ3 : 新しい銘柄探しをしておく

デッドクロスが見られたら、心の準備と並行して、次に投資したい銘柄探しをしておきましょう。

損切した時の残金で買えそうな株、これなら上がりそうだと期待が高まる株を見つけておけば、損切をしても次に挽回できそうだという希望が生まれます。

損切の株価になったときに、「やっぱり損切できない…」という事態を回避しやすくなりますよ。

あとは実際に株価が損切ラインまで下がってしまったら、実行するのみです。損失を一定範囲に抑え、致命傷を避けることができます。


それでも損切の決断ができない人へ

自分が投資している企業が、このような経営判断をしていたらどう思われますか?

・ 赤字を垂れ流している部門を「もう少しで景気が回復するかもしれない」と縮小・撤退せずに継続している

・ 収益を上げている事業を売却している

このような企業に将来性はあるでしょうか。これでは収益を上げる手段を完全に失ってしまいますよね。

株式投資も同じことです。利益を上げた株ばかりを売り、赤字を垂れ流す株を放置したままでは、利益は小さく、損失は大きくという事態に陥ります。

事業も株も失敗はつきものですが、再起不能なダメージを避けることは可能です

自分は経営者であるという意識を持てば、自分の感情に左右されずに判断を下しやすくなるかもしれません。(執筆者:高橋 珠実)

この記事を書いた人

高橋 珠実 高橋 珠実»筆者の記事一覧

1982年生まれ。大学で中国語を勉強し、1年間の中国留学を経験。学生時代から株に関心があり、卒業後は証券会社に入社。5年勤めたのち、呉服業界に転職。子どもの頃からの夢だった「何でもない日にきものを着る」という夢を叶える。結婚・出産を経てフリーライターに転身。独身時代は中国株などに短期投資をしていたが、結婚後は長期投資に変更。日々の生活の中から優良銘柄を探すのが趣味。

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