保険大国「日本」

保険大国の日本

日本で生命保険に加入している割合は、成人の8割を超えており保険大国と言えます。

ただ保険を販売する立場から見ると、知識なく「入らされている」と思える契約が多いと感じます。

1つの保険で全ての保障をカバーしてくれる商品があればとも思いますが、保険料が高額になりすぎて商品化できません。

そこで避けておきたいポイントをおさえ、賢い加入の仕方をまとめてみました。

保障内容ごとに主契約を

保障内容を簡単に挙げただけでも、

・ 死亡保障(生命保険)

・ 病気・ケガの保障(医療・損害保険)

・ 将来の貯蓄(年金保険)

・ 物の保障(火災・自動車・賠償責任保険等)

とさまざまな保険が存在します。

この中で、今回は死亡保障にかかる生命保険について考えてみましょう。

保険料を高く感じるか妥当だ(安い)と感じるかは、保障内容の納得度で決まります。

生命保険と医療保険は別々に契約する

医療と生命保険はわける

1つの保険で全てをカバーする商品があれば、と書きましたが加入する立場としては1つなら管理もラクだし万が一の場合に連絡先は1つで安心するということは分かります。

しかし、それは新保険業法が施行された1996年以前の発想です。

また保険会社側が、解約防止で引き留めるための囲い込み手段の1つでもあります。

よく生命保険を主契約に、特約の形で病気・ケガの保障(医療保険)に加入されている方がいますが、これは見直しましょう

生命保険とは死亡保障で、当たり前ですが一生涯に1回しかありません

しかし家族構成などの理由で、契約を見直すことは多々あります。

他方、医療保険は生存中に何回も使う可能性があり、見直すと言っても保障内容を追加する程度でベースは変わりません。

医療保険部分を見直したら発生する弊害

生命保険を見直すことで、医療保険部分も見直すこととなったらこんな弊害が発生するかもしれません。

・持病の関係で医療保険部分が見直しできない(その関係で生命保険が見直しできない)

・保険料が大幅アップする(特に定年退職後の見直し時期)

よって死亡保障と医療保障は、別々の主契約として加入することをお勧めします。

更新型より長期の保険期間にすること

長期の保険期間

死亡保障にも契約が2種類あることが一般的です。

主契約となる終身保険、これは一生涯の死亡保障です。

ここに特約で保障期間を定めた定期保険を乗せることがあります。

終身保険は貯蓄性もあり高額なため、掛捨て割安な定期保険で妥当な保険料にする方法です。

この加入方法を否定する訳ではなく、その定期保険の保障期間がポイントなのです。

5年ごとに期間が切れて60歳ぐらいまで自動継続する契約を「L型保険」と呼びます。

終身保険が下に長く伸び、短い定期保険が特約として乗っかっているからL型です。

これだと60歳まで継続した保険料総額は、当初から60歳まで保険期間を設定した定期保険より割高になるので避けましょう

お勧めの加入方法

保険の加入方法で難しいのは、将来の生活スタイルに沿った必要保障額が変化する点です。

しかしベースとなる部分は不変で、増加する必要保障額をその時々で追加する方法がお勧めです。

具体的には

一生涯保障の終身保険にまず加入する、一生涯保障の医療保険に加入する

ことです。

終身保険なら300万円、医療保険なら1日入院5,000円など基本となる金額からで良いのです。

ライフスタイルに合わせて変更

家族が増え、働けなくなった時のリスクが増えれば、保険料と相談しながら長期を見据え定期保険部分に加入しましょう。

そこに、都道府県民共済などの掛捨て保険を組み合わせれば、契約数は増えるものの、いいとこ取りした保険の形ができてきます。

腕の良い保険セールスパーソンは、無理に他社の解約を勧めませんし、ムダに加入させる提案もしません。

安い保険料が全て良い訳でもありません。

全体像を把握し、パーツとして良い商品を選択することがムダを省く賢い加入方法なのです。

「預金は三角、保険は四角」

保険と貯金の違い

これは保険業界では有名は言葉で、万が一への対処法を表しています。

いつ来るか分からない事態に備える時、預金では最初は蓄えがなく将来的に資金が準備できる「三角」の形です。

それに対し、保険は掛けた瞬間から必要な資金準備ができ安心だという意味です。

お知り合いのセールスパーソンから加入されることを止める訳ではありませんが、納得感のある保険に加入したいものですね。

次回は医療保険の賢い加入方法について、お話しします。(執筆者:中野 徹)