2,000万円問題がクローズアップされて早1年です。

最近は落ち着きを見せていますが、老後資金を準備しないといけない時代であることは何ら変わりありません。

「準備しないといけないことはわかっているけど、何をしたら良いのかわからない」

「老後資金も大事だけど子供の教育資金で手一杯だ」

「情報だらけで結局何が良いのかわからない。保険? 投資信託?」

などなど、さまざまな声が聞こえてきそうです。

老後資金どう準備するか

今回は老後生活資金の準備にあたって、優先順位を持って資金準備ができるよう、必ずやっていただきたい内容を紹介しますので、「まずは第一歩を踏み出すこと」を意識していただければと思います。

最強の投資商品は「老齢年金」

最強の投資商品として「老齢年金」が挙げられます

自営業やフリーランスの方は国民年金です。

会社員や公務員の方は厚生年金に加入していると思います。

世の中にはさまざまな投資商品がありますが、老齢年金が最強の投資商品です。

最強の理由は、

終身年金である

破綻リスクがない

が挙げられます。

終身年金という点ですが、老齢年金は所定の年齢(ほとんどの方は65歳)に達すると、その後生存されている限り受け取り続けられます

最強の投資商品は「老齢年金」

他の金融商品と比較

世の中の他の金融商品で、例えば保険会社の積立商品などでは、年金保険が1番ですがほとんどの商品が10年間の期間限定受け取りです。

受け取り開始から10年たつと終了です。

まれに終身年金のタイプもありますが、割りは悪くなります。

投資信託についても、成長期待の高い世界株式ファンドをうまく切り崩して使っていくと、相当な期間保つ試算もありますが、「終身」が確約されているわけではありません。

「老齢年金」は一生涯、返礼率が驚異的

「老齢年金」は国民年金でも厚生年金でも一生涯、受け取れます

受け取れる金額は今よりも少なくなるかもしれませんが、終身年金であることに変わりはありません。

自営業などで、もし国民年金を滞納している方がおられた場合は即刻支払いを開始してください。

国民年金を払わず年金保険等を掛けている方はとてももったいないです。

現在の国民年金の保険料が月1万6,540円で20歳から40年かけたとすると総額は約790万円です。

受け取れる金額は65歳から年額約78万円ですので、平均寿命まで生きたとすると

・ 男性(81歳) → 受け取り総額約1,248万円(戻り率約158%)

・ 女性(87歳) → 受け取り総額約1,716万円(戻り率約217%)

となります。

しかも平均寿命よりも長生きすればさらにこの数字は上がり続けます

厚生年金は収入などにより一概に言えませんが、基本的に国民年金よりも割りは良いです。

テレビなどで「年金制度は破綻する?」と言っていますが、基本的にその心配もいりません。

年金制度の財源は

・ 現役世代が負担する保険料
・ 税金
・ 積立金

と大きく3つに大別されます。

少子高齢化により現役世代の保険料は少ないかもしれませんが、税金と積立金があります。

積立金についてはJPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用しています

日本最強の機関投資家です。

現役世代が全く保険料を納めず、税金が全く納税されず、最強の機関投資家が運用に大失敗すると破綻するかもしれないというレベルです。

余力のある方は積立NISA

老齢年金の保険料を納めた上で、まだ余力のある方には積立NISAをおすすめします。

年額40万円までの投資金額に対して最長20年間、利益が出ても非課税という制度です。

政府や金融庁のお墨付きで始まった投資信託の制度です。

積立NISAの制度で購入できる投資信託は金融庁が認めた選りすぐりの商品のみです。

一般NISAや通常の投資信託だと悪ファンドを購入してしまう可能性もありますが、そこは政府も推奨している積立NISAなので長期的に積立れば(少なくとも10年)プラスになる可能性が高い商品ばかりです。

ただし、マイナスにならないことを保証しているわけではありませんのでそこはご注意ください。

できる金額をできる期間、コツコツと「無心」で積立されることをお勧めいたします

保険商品と違って、途中で積立金額を増減することや止められ、現金として使えます

ですが、基本的には同じ金額で継続されることをお勧めいたします。

ちなみに積立NISAの中でもお勧めのファンドは「世界株式ファンド」です。

今後の世界経済の成長の利益を享受できるファンドですので、どのファンドが良いか迷われる方はぜひ組み入れてみてください

約束の期間はしっかり積立できる「マイナスにはしたくない」という方

マイナスは絶対に避けたい方は「保険商品」

積立NISAのような投資信託は「いざ使いたい」という時にマイナスな可能性もあります

マイナスは絶対に避けたいという方にお勧めなのが保険商品です。

保険商品は期間さえ守っていただければマイナスにはなりませんが、期間が守れないと大幅にマイナスになる可能性があります。

払込期間が60歳であれば60歳までしっかりと積立を継続する意思と実践が必要です。

また、途中で掛け金を減額した場合は、減額分がマイナスになって返ってきます

基本的に増額はできません。

最初に決めた期間、決めた金額で続けていただく必要がありますので、しっかりと今後のライフプランを見据えた上で加入されることをお勧めします。

積立ができる保険商品で有名なものに、

・ 年金保険
・ 終身保険

があります。

年金保険は決まった期間、決まった金額受け取れる保険です。

老齢年金の足しには良いかもしれません

終身保険は払込終了後であれば使いたい時に使いたい分だけ切り崩して使えます。

最終的に全部使い切ってしまうまで積立金は増え続けていきます。

これからの時代は何歳で引退し、何歳まで生きるのか全くわからない時代です。

使う時まで利息を付けて、いざ使いたい時に自由に使える終身保険の方が時代には合っているかもしれません

終身保険には死亡保障もついてきますので、掛け捨て保険代の節約になるという側面もあります。

できるときに、可能な金額でコツコツ始める

ここまで老後資金準備の方法としていくつかの金融商品をみてきました。

・ マストは老齢年金
・ 余力があれば積立NISA
・ 運用

ということになります。

さらに余力のある方は投資信託もしくは保険商品をさらに追加してください。

株式投資やFX、仮想通貨などもありますが、初心者にはあまりお勧めできません。

大事なのは、

・ 行動できるとき

・ できる金額から

コツコツ始めることです。(執筆者:FP歴10年 冨岡 光)