Amazonプライム会員は、Amazonが提供する有料定額制の会員サービスです。
「Amazonプライム会員と言えば、Amazonで買い物をしたとき配送料が無料になる」
というイメージを持っている人が多いでしょう。
しかしAmazonプライム会員の特典は、配送料無料だけに限りません。
この記事では、月額500円とは思えないほど多数の特典があるAmazonプライム会員について、詳しくご紹介します。
あまり知られていないサービスや特典もご紹介しますので、最後までご覧ください。
目次
「Amazonプライム会員」とは？
「Amazonプライム」は、Amazonが提供する有料定額制サービスのひとつで、会費を支払うことでさまざまな特典を受けられます。
年会費は4,900円ですが、月間プランの場合はひと月500円から利用可能です。
年会費：税込4,900円（月間プランの場合はひと月500円）
Amazonプライム会員になると、無料配送サービスや動画配信の「Prime Video」、音楽配信の「Amazon Music Prime」などのデジタル特典を追加料金なしの定額で利用できます。
「Amazonプライム」の特典
それではAmazonプライム会員のお得な特典について、詳しくみていきましょう。
1. 配送料無料
Amazonプライム会員になると、対象商品のお急ぎ便とお届け日時指定便を無料で使えます。
- 当日お急ぎ便：注文当日または翌日に到着
- お急ぎ便：注文日から3日以内到着
- お届け日時指定便：好きな日時に到着指定ができる（早くて翌日から日時指定が可能）
※上記はAmazon.co.jpからの発送の場合です。Amazonマーケットプレイスの発送商品は店舗ごとに配送方法が異なります。
※当日お急ぎ便は、商品やお届けの地域によっては対象外となる場合があります。
ネット通販では送料無料にするために余計な買い物をしがちですから、購入金額問わず配送料無料になるのはメリットが大きいですよね。
しかも通常は有料オプションとなるお急ぎ便やお届け日時指定便を、無料で使えます。
配送料無料になる対象商品は、商品下に「Prime」のマークが表示されていますので、わかりやすいです。
Amazon.co.jpが発送する場合、プライム会員でなければ本来なら以下の配送料金がかかります。
※本州・四国の場合（離島を除く）
| 配送種別 | 配送料 | 備考 |
| 通常配送 | 410円 | 注文金額2,000円以上なら無料 |
| お急ぎ便 | 510円 | |
| 当日お急ぎ便 | 610円 | |
| お届け日時指定便 | 510円 |
上の配送料金一覧をみますと、月に1回でもお急ぎ便を利用すれば、Amazonプライム会員の月会費の元が取れる計算です。
配送料無料特典だけでも元取れ確定ですから、Amazonプライム会員の元が取れるハードルは低いといえますね。
2. Prime Videoで映画やドラマを観る
Prime Videoでは人気映画やドラマ、オリジナル作品や独占配信の動画を見放題です。
たとえば興行収入319億円のロングラン大ヒット映画「ワンピース フィルムレッド」が早くも2023年3月9日から独占配信され、Amazonプライム会員は無料で観ることができます。
もし新作映画をDVDで1週間レンタルしたら500円程度かかるケースも多いです。
新作映画1本を視聴すれば、Amazonプライム会員の月会費の元が取れます。
他にも評価の高いオリジナル作品もたくさんあります。
Amazonプライム会員になってPrime Videoを活用すれば、これひとつでたくさんの映画やドラマを楽しめます。
他の動画配信サービスを利用する必要がなくなるので、娯楽費の節約にもつながることでしょう。
≪画像元：Amazon≫
3. Prime Readingで電子書籍を読む
Amazonプライム会員になると、Prime Readingで電子書籍が読み放題できます。
ジャンルは、雑誌・まんが・小説・実用書まで、人気作品を中心にピックアップされています。
Prime Readingを利用するためには、Kindleアプリのダウンロードが必要です。
Prime Readingのサイトから読みたい本をダウンロードして、Kindleアプリを使って読みます。
ダウンロードは10冊まで可能、それ以上読みたい場合は手持ちの中から返却して新しい本と取り替えます。
AmazonにはPrime Readingよりさらに多くの200万冊以上の電子書籍が読める「Kindle Unlimited」があります。
しかし、よほど専門的な内容を読みあさりたい場合をのぞいて、「Kindle Unlimited」でなくても、Prime Readingで十分に電子書籍読み放題を楽しめます。
また他の電子書籍読み放題サービスの料金と比較しても、「お得」といえます。
- 楽天マガジン：月額418円
- dマガジン：月額440円
Amazonプライム会員の特典はPrime Readingだけに限らない点も考慮すると、他の読み放題サービスよりお得です。
4. Prime Videoチャンネル
Amazonプライム会員にはPrime Videoで物足りない場合に、有料で専門チャンネルを追加できる「Prime Videoチャンネル」サービス特典があります。
チャンネルの追加にはそれぞれ定額の料金がかかりますが、無料期間を設けている場合が多いので、気になるチャンネルはまずは登録してみて、継続しない場合は無料期間中に解約すると良いでしょう。
ジャンルはアニメ・スポーツ・ニュース・バラエティ・映画・ドラマなど多岐にわたりますので、気に入ったチャンネルがみつかりやすいです。
5. Amazon Photosで写真を容量無制限で保存
Amazonプライム会員になると、「Amazon Photos」に写真を容量無制限で保存できます。
「Amazon Photos」は、写真やビデオを安全に保存できるオンラインストレージサービスです。
パソコンやスマホ、タブレットからストレージの写真やビデオにアクセスしたり、撮った写真やビデオを保存できます。
- 写真：容量無制限
- ビデオ：5GBまで無料
「Amazon Photos」には「ファミリーフォルダ」という、Amazonプライム会員を含む最大6名まで写真や動画を共有できる機能もあります。
「ファミリーフォルダ」があれば、遠方に住む祖父母と写真を共有することもできるので、写真をプリントアウトする手間と費用の節約にもなります。
>>詳細はこちら
6. Amazonフレッシュを利用できる
Amazonプライム会員はAmazonのネットスーパー「Amazonフレッシュ」を利用できます。
Amazon ネットスーパーは、生鮮食品・飲料・日用品をオンラインで購入できる、Amazonプライム会員限定のサービスです。
また最短約2時間で商品が届くという、スピード感も特徴です。
提携ネットスーパー（ライフ、バロー、成城石井）もあるため、それぞれ対象地域に住んでいれば、サービスを利用できます。
Amazonフレッシュの最低注文金額や送料は以下のようになっています。
| Amazonフレッシュ | 提携スーパー（ライフ・バロー） | 提携スーパー（成城石井） | |
| 最低注文金額 | 4,000 円 | 2,000 円 | 2,000 円 |
| 通常配送料 | 390円 | 390円 | 390円 |
| 配送料無料になる購入金額 | 1万円以上 | 8,000円以上 | 1万円以上 |
- 初回購入者限定の割引サービス
- クーポンの配信
- 「子育て応援」で2回まで通常配送料が無料になる
など、お得な利用チャンスも多数あるので、併用すると良いでしょう。
7. Prime Try Before You Buyを利用して試着ができる
「Prime Try Before You Buy」は、Amazonプライム会員限定の試着サービスです。
服、靴、ファッション小物の中から対象商品を、購入する前に自宅で試着できます。
試せる期間は、配送完了の翌日から最長7日間です。
購入しない場合には同封されている着払い伝票を使ってお届け箱に入れて返送すればOKですので、
「返送料金の自己負担額はゼロ」
です。
返送料の負担リスク0円で試着ができるのは、とてもお得ですね。
8. プライム会員限定セールに参加できる
Amazonにはお得なタイムセールのチャンスがあります。
Amazonブラックフライデーなどの大型セールと比較すると規模は大きくありませんが、人気商品が半額になっていたりと、お得度合いは高いセールです。
Amazonプライム会員になると、タイムセールの始まるさらに30分前から注文できます。
人気商品はセール開始と同時に売り切れになるケースもあるため、買い逃し防止のために、Amazonプライム会員はぜひ活用しましょう。
9. プライム限定価格で商品を購入できる
Amazonプライム会員になると、一部の対象商品を、通常の価格よりも割引されたプライム限定価格で購入できます。
10. ベビー用おむつとおしりふきの15%OFF割引となる
おむつとおしりふきが、定期おトク便で15%オフになります。
「定期おトク便」とは、指定した日用雑貨などの商品をAmazonが定期宅配してくれるサービスです。
宅配の頻度や量は、会員が自分で設定できます。
「定期おトク便」はもともと、通常購入よりも最大10％お得な単価設定になっています。
おむつとおしりふきは15％オフとお得度合いがさらにアップしますので、子育て世帯にはうれしいサービスとなっています。
11. らくらくベビーを利用するとベビー用品が安く購入できる
Amazonプライム会員のアカウントで「らくらくベビー」に登録すると、以下の2つの特典がついてきます。
- らくベビ割引：対象商品購入でベビー用品のご購入が10%OFF（最大1万円OFF）
- 「出産準備お試しBox」の実質無料特典：マイベビーリストに30商品以上追加し、マイベビーリストから（会員自身またはギフトの購入者が）700円相当の商品購入をすると適用
出産準備はお金がかかるうえに、せっかく用意したベビー用品を使い始めてから「なんか違う」と感じるケースもありますよね。
割引やサンプルセットのサービスがあると助かります。
12. Prime Gamingを利用できる
「Prime Gaming」は、Amazonプライム会員のアカウントを紐づけると、アメリカのゲーム配信サイト「Twitch」からゲームを無料でもらうことができるサービスです。
専用アプリの「Prime Game」でダウンロードでき、1度入手したゲームはアプリ上でずっとプレイできます。
ひと月あたり5～10タイトルくらいのゲームが無料でもらえて、なかには1,000円以上するゲームが含まれていることもあります。
ゲーム内の特典配布もありますので、「Twitch」ユーザーはAmazonプライム会員のアカウントと紐付けを済ませて特典をGETしてください。
参照：AmazonアカウントとTwitch アカウントの紐づけと解除
13. Amazon Musicを利用できる
Amazonプライム会員は、「Amazon Music」のサービスを利用できます。
「Amazon Music」とは、1億曲の楽曲から好きなアーティストやアルバム、プレイリストをシャッフル再生できるサービスです。
1億曲が無料なのはすごいですね。
ひとつ注意点なのは、このサービスは「シャッフル再生」だということです。
自分の聴きたい曲をピンポイントで聴いたり、自分の好きな順番で再生することはできません。
より自由にオリジナルのプレイリストを作って楽しみたい場合は、有料（月額880円）のAmazon Music Unlimitedを契約する必要があります。
ただしAmazon Musicでも Unlimitedと同じ1億曲が聴けますし、シャッフル再生により新たな曲との出会いがあるかもしれませんので、無料特典としてはこちらで十分な内容となっています。
「Amazonプライム」の料金は？
ここからはAmazonプライムの料金について説明します。
年会費と月間プランの損益分岐点についても説明しますので、ご自身にとってお得な方を選んでください。
Amazonプライム会員の料金について
年会費の場合は4,900円ですが、月間プランでひと月ごとに会費を支払う場合は500円になります。
年会費4,900円
もしくは
月間プランひと月500円
月間プランで1年間12か月継続すると、500円×12＝6,000円かかります。
1年間会員継続するなら、年会費で支払った方が6,000円-4,900円＝1,100円お得です。
損益分岐点は9.8か月になるので、10か月以上Amazonプライム会員を継続するなら年会費で支払った方がお得になります。
「Amazonプライム」の登録方法、退会方法は？
Amazonプライムのお得な登録方法と、退会方法を説明します。
登録方法
Amazonプライムをはじめて利用するなら、「30日間無料体験」に申し込むのがおすすめです。
- Amazon公式サイトを開いて「プライム」をクリック
- Amazonアカウントにログインする
- 支払方法と住所を登録する
- 「30日間の無料体験を試す」をクリックして登録完了
もしAmazonプライムをやめたい場合は、30日間の無料体験中に忘れずに解約手続きをしましょう。
退会/解約方法
Amazonプライム会員を解約する方法は、以下の流れです。
- 「Amazonプライム会員情報」ページにアクセスする
- 「プライム会員情報」を選択する
- 画面上の指示に従って解約手続きをする
30日間の無料体験が終わると有料会員へ「自動更新」されるので、やめたい場合は忘れずに解約手続きをしてください。
「Amazonプライム」がおすすめな人
Amazonプライムがおすすめなのは、以下の人です。
- 月1回以上Amazonで「お急ぎ便」を使って買い物をする人
- 新作映画を月1回以上レンタルする人
- 映画やドラマをたくさん観たい人
- 電子書籍の読み放題サービスを利用したい人
- お得に有料チャンネルを契約したい人
- 容量無制限のオンラインストレージサービスを利用したい人
- ネットスーパーで食料品をスピード配送してもらいたい人
- 服や靴を購入前に無料で試着したい人
- 通常のAmazon会員よりもお得な条件で買い物をしたい人
- 赤ちゃんを育てている人、出産を控えている人
- ゲームが好きな人、いろいろなゲームを試してみたい人
- 音楽を聴くのが好きで、新たな楽曲に出会いたい人
1つでもあてはまる場合、月会費の元が取れる可能性大です。ぜひ検討してみてください。
「Amazonプライム」のよくある質問
Amazonプライムの支払方法は？
Amazonプライムの支払方法には、以下のような方法があります。
- クレジットカード
- 携帯決済
- あと払い (ペイディ)
- Amazonギフトカード
- パートナーポイントプログラム（JCBのOki Dokiポイント）※1
- PayPay（ペイペイ）※2
注1：パートナーポイントプログラム（Oki Dokiポイント）は、JCBブランドのクレジットカードで会費を支払う場合に限り利用可
注2：利用可能なPayPay残高は、PayPayマネーおよびPayPayポイントのみ
Amazonギフト券も支払いに使えます。
現在、Amazonギフト券残高に初めて5,000円以上チャージすると、一律で「1,000ポイント」付与されるキャンペーンを実施中です。
現金で支払いたい方はAmazonギフト券にチャージして支払う方法をとると、お得の2重取りができますよ。
トラブルの際にAmazonプライムの問い合わせ方法は？
「Amazonカスタマーサービス」のページから「Amazonプライム会員」をクリックします。
問い合わせたい内容に合わせて項目を選ぶと、手続きのフォームやコールセンターの番号が表示されるので、問い合わせをしてください。
AmazonプライムビデオをTVで楽しむには？
AmazonプライムビデオをTVで楽しむ方法はいくつかありますが、メジャーな方法は次の6つです。
- スマホ
- パソコン
- メディアプレーヤー
- スマートテレビ
- ブルーレイプレーヤー
- ゲーム機
なかでも1番有名なのは3. メディアプレーヤーで、Amazonが販売している「Fire TV Stick」です。
Fire TV StickをWi－Fi接続したTVに差し込めば、あとはTV画面に従って設定をすると、TVでAmazonプライムビデオを楽しむことができます。
4～6の方法は、いずれもアマゾンプライムビデオの機能があらかじめ入っている対応機種で接続可能です。
お持ちの端末が対応しているかどうか、いま一度説明書などで確認してみましょう。
1と2のスマホ＆PCは、いずれもHDMIケーブルを使って端末とTVをつなぎ、端末の画面をTVに映し出す方法になります。
初期投資が要らず確実な方法ですが、プライムビデオを楽しんでいる間はスマホやPCで他の作業ができませんので、メリットとデメリットを勘案して選んでください。
Amazonプライムを安く利用するには？
Amazonプライムを利用したことのない方は、まずは「30日間無料お試し体験」がおすすめです。
30日以内に解約すれば無料ですので、まずはお試しで会員になってさまざまな特典を体験してみても良いでしょう。
そして有料会員へ以降する際は、10か月以上継続するなら年間契約の方が月間プランよりお得になります。
また学生なら「Prime Student」というお得なサービス区分があり、こちらはお試し期間が6か月と長いのが特徴です。
お試し期間終了後は、通常の半額の月250円で利用できるので、学生はぜひお得な「Prime Student」の利用をおすすめします。
Amazonプライムビデオは最大で何人まで共有できるのか？
ひとつのAmazonプライム会員のアカウントで、3台まで同時視聴が可能です。
たとえば、以下のように本会員と家族の計3人が、別々のコンテンツをそれぞれの端末で同時に楽しむことができます。
Amazonプライム会員の本人：映画Aをパソコンで視聴
母親：ドラマBを自分のスマホで視聴
妹：バラエティCを家族共用のテレビで視聴
この場合、母親と妹はAmazonプライム本会員のアカウントで端末登録しログインしますので、視聴履歴などを見られたくない場合には、母親と妹が別のアカウントで契約し直す必要があります。
また同じ作品を異なる端末で同時視聴する場合は、2台までが限度となります。
家族会員の利用サービスにはAmazonプライムビデオは入っていない
Amazonプライムには「家族会員」制度があり、本会員の家族2名まで、Amazonプライム会員の特典を共有できます。
しかし、この共有できる特典にプライムビデオは入っていません。
- お急ぎ便が無料
- お届け日時指定便が無料
- 特別取扱商品の取扱手数料が無料
- プライム会員限定先行タイムセール
- 提携ネットスーパー（ライフ、バロー、成城石井）
- Amazonフレッシュ
よって、「同時視聴」の仕組みを使って家族はAmazonプライムビデオを視聴しますので、先述のとおり視聴履歴などプライベートな情報を知られたくない場合には注意してください。
家族が学生なら割安な「Prime Student」という会員区分があるので、そちらも検討してみると良いでしょう。（執筆者：元地方テレビ局記者の主婦ライター 石田 彩子）
