「自分とは無縁のもの」
という意識を持っている方も多いようです。
貯蓄や節約には興味があっても、「投資」となるとリスキーな印象が先に立ち、一歩が踏み出しにくいのかもしれません。
本当に投資は「怖いもの」なのでしょうか? 今回は投資に関する3つの「思い込み」について、解説していきます。
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目次
1. 投資はリスクが高い?
投資に対してネガティブなイメージを持つ一番の理由が、「リスクが高いので損をするかもしれない」という点ではないでしょうか。
元本保証の商品でない限り、損をする可能性があることは事実ですが、投資のリスクは自分で選ぶことができます。
ハイリスク・ハイリターンの商品ではなく、自分のリスク許容度に合った商品を選べば良いのです。
低リスク商品の代表格
例えば、低リスク商品の代表格として日本の個人向け国債が挙げられます。
個人向け国債とは、「国にお金を貸して利息を受け取る」という商品です。
元本と利息の支払いは国が責任を持って行うため、元本割れすることはほぼなく、非常にリスクの低い商品だということができます。
現在購入できる個人向け国債の満期3年タイプは、利率が0.05%(財務省より)です。
ゆうちょ銀行の定額貯金金利が0.01%(ゆうちょ銀行より)ですから、5倍の差があります。
また、投資先を1つにせず、国内債券・海外債券・国内株式・海外株式などに分ける、あるいは積立投資などで購入時期を分ける「分散投資」や、長い期間運用する「長期投資」などによって、リスク低減をねらうこともできます。
投資商品の特性や運用方法を学ぶことで、自分が許容できるリスクの大きさに合ったものを選ぶことができますよ。
2. 投資はお金持ちがするもの?
「投資は自分とは無縁」と思っている方の中には、投資 = 元手がたくさん必要、と考えている方も少なくないようです。
確かに投資商品の中には、不動産投資など、ある程度のまとまったお金が必要なものもありますが、実は少額から始められるものがたくさんあるのです。
少額投資で代表的なものの1つ「投資信託の積み立て」
少額投資で代表的なものの1つは、投資信託の積み立てです。
投資信託とは、投資家から集めたお金をプロのファンドマネージャーが運用し、その利益を還元するという商品です。
楽天証券なら、なんと月々100円からでも投信積立ができます。
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その他にも、おつりで投資ができるトラノコ、1,000円からスマホで株が買えるpaypay証券など、少額でスタートできる投資サービスは増えてきています。
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さらに現金を使わなくても、楽天のポイントでも投資信託が可能ですし、クレジットカードのポイントが自動的に積立投資に回るインヴァストカードというのもあります。
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例え少額でも、長く運用を続ければ見逃せない金額になります。
「毎日のカフェラテ」のお金を、少しずつ投資に回してみるのも良いのではないでしょうか。
3. 預貯金は「リスクがないから安心」?
「預貯金はリスクがないから安心」と言われることもありますが、それは本当でしょうか。
実は、預貯金にもリスクはあります。
それは、物価が上がってしまうことに対応できないことです。
今100円で買えるリンゴが、20年後に200円になってしまったとしても、預貯金に入れていた100万円はほぼ100万円のままです。
確かに100万円という額は減りませんが、100万円で買えるものが減り、価値が落ちてしまうおそれがあるのです。
一方で、株や不動産といったものは、物価に連動して価値も高くなる傾向があります。
日本は長らくデフレ(物価が下がること)に陥っていると言われていますが、日銀は2%のインフレ(物価が上がること)目標を掲げています。
今後インフレが進み、100万円の価値が実質的に目減りする可能性がないとは言い切れません。
投資は「怖いもの」じゃない! しっかり勉強して賢く運用しよう
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預貯金も、「日本円を超低金利で運用する」という投資商品の1つ、と考えることもできます。
そういう意味では、多くの方がすでに投資を始めているともいえます。
「預貯金と投資」を分けて、「投資は怖い」と見ないふりをするのではなく、まずは「預貯金以外にどんな投資方法があるのか」ということに興味を持って、学んでみるのが大切なことではないでしょうか。
なお、銀行の資産運用担当者やプロの投資家が勧めている商品だったとしても、自分に本当に適しているかどうかは自分にしかわかりません。
投資商品を選ぶときは、他人の意見をうのみにせず、さまざまな本や意見を参考にしながら、慎重に判断するようにしましょう。
投資について学び考えることは、自分がお金についてどんな価値観を持っているのか、これからどんな人生を歩いていきたいのかを知るきっかけにもなります。
ぜひ「投資は怖い」という思い込みを捨てて、一歩を踏み出してみてくださいね。(執筆者:青海 光)