今回は、もしあなたがこれから就職するなら、あるいは、就職予定の人からアドバイスを求められたとしたら、どう考えれば良いかについてのお話です。

目次
どの業界が儲かるのか?

日本の人口はすでに減少プロセスに入っています。
何の工夫もなく同じビジネスを続けているだけでは、マーケットは縮小しジリ貧となるばかりです。
誰も、そんな業界や会社に就職したいとは考えません。
全体の人口が減る中、高齢者の人口は2040年頃まで増え続けます。
黙っていても、市場は拡大していきます。
これから就職するなら、この上昇トレンドには乗っておきたいところです。
フツーに考えれば、そういう結論になります。
どれかの資格があれば、就職はもちろん転職にも困ることはありません。
医師は高齢社会のチャンピオンか?

求人案件の多さ
は、就職・転職アプリを見れば確認出来ます。
看護師・薬剤師・医師は、専用アプリや専用サイトも存在します。
確かに、介護・福祉・医療関係はニーズが高く、食いっぱぐれはありません。
しかし、共通するのは人海戦術で、今のところ機械化は進んでいません。
結果、労働環境は必ずしも良好とは言えず、むしろ人手不足状態です。
外国人を受け入れてまで、人出不足を解消しなければならないくらいです。
事情は医師も同じで、少なくとも現状はAI(人工知能)が診察してマンパワーを補うということにはなっていません。
超高齢社会日本の儲かりビジネスとは?
高齢者人口増加のトレンドに乗っていて、しかも機械化が実現している業界とは、

です。
日本の場合、他国にない恵まれた公的医療保険制度のおかげで、薬価に対する「金銭的な痛み」を感じにくい環境となっています。
処方箋を書く医師も処方する薬剤師も、そして患者本人も。
大部分の費用は本人の窓口負担ではなく、保険料と税金で賄われます。
結果、国が膨大な負担を引き受けることになります。
当然、支出の抑制は難しいものの、製薬会社は儲かります。
こんなに楽勝なマーケットを日本勢だけに独占させてなるものかと、日本のクスリ市場には、世界中のプレイヤーが参入しています。
「そうか、製薬会社か!」と気づいたものの、就職をオススメするには少々ハードルが高いという場合には投資という手があります。(執筆者:金子 幸嗣)