住宅ローンを借りるとき、必ず固定金利か変動金利かを決断しなければなりません。
令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査によると、平成30年度の住宅ローンの貸し出し件数は、約75万件ありました。
参照:国土交通省

目次
わが家の住宅ローン
私は住宅を購入する際(2018年)、全期間固定の住宅ローンを選択しました。
【理由1】仕事と子育てに集中
仕事と子育てに精一杯で、住宅ローンにかまっていられない。
仕事、子育ての最中で、他の事柄にキャパシティーを裂きたくない。
当時は工務店の営業で、住宅購入の資金相談も行っていました。
ただ、自分の住宅ローンで継続して労力を使いたくはないと考えていました。
契約した住宅ローンの返済は、全期間固定で金利は1%です。
変動金利を0.5%と想定すると、毎月約5,000円(年間6万)多く支払っている計算になります。
それは安心代と考えるようにしています。
【理由2】長期的スパンで考える
2018年現在での貸出金利に満足している。
私は住宅系FPで、住宅の資金相談やライターを行ってきました。
2018年当時、私と妻は両方フルタイム勤務で、保育園児2人と暮らしていました。
長期視点で住宅ローンをとらえる
日本銀行の金融政策は、マイナス金利政策を行い、10年国債の金利を0%前後で誘導したいとのことです。
住宅ローンを提供する金融機関側から考えます。
住宅ローン商品を提供する際に、仕入れ(資金の調達)コストはありません。
営業に関するコストのみで、金利を設定しています。
また住宅ローンは赤字商品であるといわれています。
住宅ローン契約者に、給与の振込先等の「囲い込み」を行い、金融商品の販売や口座振替等の振替手数料を得て黒字にしているビジネスモデルです。
なので、変動金利で0.3%代の商品が生まれてきます。
今後の住宅ローン金利は、小さい変動はあっても、大きく金利が下がることは考えにくいと思います。
長期的スパンで考えれば底値に近い。
住宅ローンの金利を注視し、それに一喜一憂する生活は避けたい。
それでも業務上、常時ではありませんが住宅ローンを見ています。
もし契約より安い金利の商品が現れたら、借り換えを検討します。
でも借換時のコストもペイできる商品は、簡単に現れないと思っています。
株の購入で言われる、「指値」を持っている感覚でいます。
私としては、貸出金利に満足しています。
後悔

全期間固定を選んだことに後悔はありません。
ただ新築時に、フラット35適合証明を取得しなかったことを後悔しております。
当時はフラット35を、「借りやすい反面、金利の高い住宅ローン」と認識していました。
最近は金利の低いフラット35が発売されています(ただし諸費用等の考慮は必要です)。
今後の借換時は、フラット35を検討したい。
またフラット35はリスク時に優位です。
私の家は、借換時の適合証明取得に際し、リフォームが必要かもしれません。
住宅を購入する前に準備しよう
資金計画の相談の際は、まず全期間固定でのシミュレーション行います。
クライアントとキャッシュフロー表を作る際に、固定金利を軸に考えるよう勧めてきました。
しかしほとんどのクライアントは、変動金利で住宅ローンを契約しました。
住宅ローンの選択は、住宅を購入する前に準備しておかないと、営業マンや金融機関に勧められるままになってしまいます。
多くの意見を聞き情報を集めることは大切ですが、勧められるままだと損をすることがあります。
最終的な決断は自分でするので、ライププランをしっかりと立てて、自分にあった住宅ローンを組むようにしてください。(執筆者:金 弘碩)