本記事は、ウェルスナビチャンネルの動画「長期投資のリターンの源泉とは?」の内容をもとに作成しています。
今回は、「長期投資のリターンの源泉とは?」というテーマでお伝えします。
本題に入る前に、そもそも「なぜ」投資が必要なのか、そして長期投資をするうえで、「どこに」投資をしていけばよいのかをご紹介します。
【①物価上昇に備え、モノを買う力を維持するため】
投資が必要な理由は、主に3つあります。
1つ目は、「物価上昇に備え、モノを買う力を維持するため」です。
よく、「投資にはリスクがある」と言われますが、実は預貯金にもリスクがまったくないわけではありません。
物価上昇が起こると、同じ金額でも買えるモノの量が少なくなったり質が低下したりします。
つまり、額面上の数字は減っていなくても、実質的な価値は目減りしてしまうということです。

預貯金は物価上昇に弱い傾向があります。一方で、投資を行っていれば、物価上昇に合わせて株価上昇などの恩恵を受けられる可能性があります。
投資を行うことで、物価が上昇する局面でも資産を守り、モノを買う力を維持することにつながります。
【②効率よく退職金や年金以外の資産を準備するため】
2つ目は、「効率よく退職金や年金以外の資産を準備するため」です。
今の時代、公的年金だけで豊かな老後生活を送ることは難しくなっています。
これからは、退職金や年金といった「もらえるお金」に頼るのではなく、不足分を自分で準備していく必要があります。
リスクを取って投資を行うことで、預貯金よりもお金を増やせる可能性が生まれます。投資に取り組むことは、必要な資金を効率よく準備していくために役立ちます。
【③未来の収入を増やすため】
3つ目は、「未来の収入を増やすため」です。
たとえ定年退職したり働けなくなったりしても、投資した資産が利益=収入を生んでくれます。働いて得られる収入以外にも収入源があれば、お金の面だけでなく精神的にも時間的にも余裕ができるでしょう。
【世界経済は金融危機を乗り越えて成長を続けると考えられる】
そのうえで、ぜひ長期投資に取り組むことをオススメします。
日々、金融市場ではさまざまな出来事があります。短期的には、リターンは上がったり下がったりを繰り返すこともあります。しかし、本質的な価値はより長い時間をかけて変化していきます。
ウェルスナビでは、株式のほか債券や不動産など、世界中の投資対象に幅広く投資をします。実質的に世界経済全体に投資していると言え、世界経済の中長期的な成長がリターンの源泉になります。10年、20年単位の中長期において世界経済が成長することが重要で、長期投資では、短期的な値動きを重視する必要はありません。
過去30年を振り返ると、世界経済は何回もの金融危機を経験してきました。リーマン・ショックやコロナ・ショックといった世界的な経済危機で、相場が大きく下落したこともありました。しかし、世界経済の成長率を見ると、世界経済は危機を乗り越えて、成長を続けてきました。
今後も、長期投資の有効性は変わらないと考えられます。

まず、世界全体を見ると、今後も人口は増え続けます(※)。
※総務省統計局「世界の統計2024」によると、世界の人口は2008年の68億人から2024年には81億人に増加、2050年には97億人に増加する見込みです。
さらに、テクノロジーの力によって、一人当たりの労働生産性は高まることが予想されます。一人ひとりが生産できるモノやサービスの価値が高まっていくはずです。
【まとめ:世界経済の成長が長期投資のリターンの源泉】
このように、人口が増え、テクノロジーによって生産性が高まることで、世界経済は今後何十年もの間、成長を続けると考えるのが合理的です。短期的には相場は上げ下げを繰り返しますが、世界全体に幅広く分散して投資を続けることで、長期的には資産を増やすことを目指せます。
短期的な相場の変動に一喜一憂せず、長期的な目線で資産運用に取り組んでいきましょう。